世界観設定:宗教・生活水準
『宗教』
特定の神を信仰する教えの有無。宗教は、政治方針や生活習慣に大きな影響を与える。
宗教は、人々の生活規範となるものです。
物語に何か宗教を登場させるなら、その宗教を信仰する人々の生活習慣に、何かしら宗教的儀礼が含まれることが自然です。
たとえば、世界三大宗教の1つであるキリスト教は、日曜日に教会へ行って礼拝します。
イスラム教の場合は、1日の5回の礼拝が義務付けられています。それぞれの礼拝に名前があり、時間帯も決まっています。
イスラム教の礼拝について
1回目: 日の出前
2回目: お昼すぎ
3回目: 日没前
4回目: 日没後
5回目: 寝る前
また、政治と宗教は、密接に関わっています。というのも、人々を支配する手段として、絶対者に対する信仰と服従を求める宗教は、とても都合が良いからです。
物語の世界に宗教要素を導入するなら、政治の一環として取り込まれている設定を入れると、現実味のある内容となります。
『生活水準』
生活水準
食糧事情や水道・ガス・電気の整備状況など。
生活水準については、食糧事情と生活設備(水道・ガス・電気・下水処理など)が重要となります。
食糧事情については、その地域で栽培できる食物や市場の流通によって変わります。
たとえば、土地が肥えている場所であれば、農作物は豊富に収穫できます。食卓に野菜が並ぶことは当然です。畜産も盛んですから、牛や羊の肉が並ぶこともあるでしょう。
しかし、もしも乾燥地帯であれば、新鮮な野菜は調達しづらくなります。基本的に、乾燥に強い小麦粉やトウモロコシ、イモ類が主食となります。または、畜産物(乳や肉)も主要な食糧となります。
生活設備については、生活様式に大きく影響します。
現代のような水道が無ければ、井戸や川へ行って、生活水を汲んでくる必要があります。
近くに水を汲む場所が無ければ、雨水を水ガメなどに貯めておく必要があります。
ガスが無ければ、料理するたびに、炉に薪をくべて燃やさないといけません。
電気が無ければ、夜の明かりは、動物油や植物油を燃やします。
当然、冷蔵庫もありませんから、腐敗しやすい生肉は塩漬けして、干し肉に加工するしかありません。
下水道が整っていなければ、用を足す時は、基本的に川を使うことになります(川の中に入るか、川の上にボットン便所を作るか)。もしくは、適当に穴を掘って、用を足した後に埋めるかです。
糞便処理に関しては、描写から除外しても、何も問題ありません。