世界観設定:政治・経済・軍事
『政治』
政治は、王政か共和政かによって、政治方針が変わります。
王政の場合は、王が絶対的な権力者です。国の政治は、王の判断によって、良くも悪くも左右されます。
歴史上、世襲制による王位継承は、権力に甘んじた腐敗を生みやすいです。より多くの富を求めた王は、総じて国民の税負担を増大させます。いわゆる圧政です。
国民を虐げる王政は、クーデターを起こされて滅びるのが世の常です
共和政の場合は、人々から選ばれた議員が政治を動かすので、王政のような暴走は起こりづらいです。民衆の声が反映されやすいのも特徴です。
ただし、共和政も権力争いは起きるので、何かしら内部腐敗が起こります。また、議員選出に貴族を優遇する制度が存在することが多く(例:貴族院)、貴族は自分の権力を守るために保守的になります。
共和政とはいえ、必ずしも平等な政治が執り行われるわけではありません。
『経済』
主に通貨制度の有無。経済の発展度は、商人組合や両替商、株式、保険などに大きく影響する。経済力の大きさは、軍事力の強さに直結する。
経済面では、まずは天然資源が豊富であることが重要になります。
木炭や鉄鉱のような鉱物が発掘できる鉱山、塩(食材の保存に重宝)や海産物が手に入る港街、大河の恵みを受けた肥沃な大地は、経済発展に非常に有利です。
また、コショウを代表とする香辛料、ガラスや白磁などの工芸品は、貿易品として極めて価値が高いので、経済発展に大きく寄与します。
貨幣経済が成立しているかどうかも重要です。
貨幣流通が盛んであれば、外部から商人が訪れやすくなるので、物資の流動が良くなって市場が賑わいます。ある程度の経済力が生まれれば、貨幣を取り扱う商行為(金貸し、両替商、株式発行、保険業など)も盛んになり、さらに市場が賑わいます。
経済力の強さは、軍事力の強さともなります。豊富な資金があれば、多くの兵士を擁して、武具を整えられ、強固な防壁を建造できるからです。
『軍事』
軍事
兵士の数と軍事技術の程度。軍事技術の高さによって、戦略や戦法が大きく変わる。
軍事については、登場する都市や国の軍事武器の水準によって、戦略と戦法が変わってきます。
軍事武器の水準段階は、次の4段階です
軍事武器の水準段階
・石製武器(先端に鋭く尖った石を取り付けた武器。石斧や石槍など)
・金属製武器(先端に金属製の刃を付けた武器。鉄剣や鉄槍など)
・火薬兵器(火薬を利用した殺傷兵器。銃や爆弾など)
・科学・化学兵器(核兵器、衛星兵器、光学兵器、毒兵器、細菌兵器など、なんでもござれ)
石製武器~金属製武器については、槍兵・騎兵・弓兵が主要な戦力です。
戦陣は、槍兵は前陣、弓兵は後陣が基本です。騎兵は、奇襲や遊撃の役割を担います。
しかし、銃を代表とする火薬兵器が普及すると、軽装で動ける歩兵に戦力価値が見出されます。その反対に、騎兵は的が大きいことから、存在価値が薄れました。
銃を携帯した一撃離脱の竜騎兵が登場したこともありますが、反転して逃げる時に、背後から歩兵に狙撃されること多く、実戦向きとは言えませんでした。
科学・化学兵器の段階になると、もはや何でもありと言った感じです。
ファンタジー系の創作物語で重要となる軍事武器は、魔法です。魔法の有無によって、軍事戦略と戦法は、根本から変わってきます。
どんな設定であれ、魔法は基本的に軍事利用されます。魔法が使える世界なら、軍事力として魔導士編隊が存在する考えましょう。
空を飛べる魔法があるなら、機動力を活かした奇襲部隊が編成されることは、間違いありません。銃火器も登場するなら、飛行魔導士に銃を持たせて、高速遊撃隊という役割も任せられるでしょう(例:幼女戦記)。