世界観設定:天然資源・産業技術
『天然資源』
森林や鉱山など、生活の糧になる資源。資源の量によって、その地域の特産や経済発展度が左右される。また、戦争の火種となる。
天然資源の豊富さは、その地域の産業と暮らしに大きな変化をもたらします。
森林が多ければ、燃料としての薪が調達できるので、火を多用する加工品(陶器など)を作りやすくなります。
また、牛や羊の餌に事欠かないので、畜産業が盛んになります。
石炭が多ければ、都市へ輸出する石炭を掘り起こすために、鉱山近辺に街が生まれます。外部から続々と労働者が出稼ぎに来るので、どんどん街が大きくなります。
石炭が枯渇した場合、街から人々は立ち去り、廃墟となります。
鉄鉱資源が多ければ、鉄器具の生産が盛んになります。
近くに精錬所が建てられ、街も生まれます。しかし、資源が枯渇すると、廃墟となります。
『産業技術』
産業に利用される技術力の程度。機械の導入具合、動力の種類など。産業技術の高さは、政治や軍事、生活水準に影響を与える。
産業技術の高さは、人々の暮らしの豊かさに直結します。
蒸気機関の発明によって産業が飛躍的に進歩したように、特に『労働を肩代わりする機械』と『機械を動かす動力源』が重要です。
産業技術の進歩に伴い、人々の働き方も様変わりします。
産業機械(たとえば、織物業の織り機)が普及し始めた頃は、非力な子供や女性は、工場で機械を動かす労働力となりました。
多くの工場では、朝早くから夜遅くまで労働者を酷使したので、労使間の問題が絶えません。ストライキも多発します。
また、産業機械を導入し始めた地域では、手工業の労働者が職を奪われることを恐れて、機械を打ち終わそうとする運動を必ず起こします(例:ラッダイト運動)。
蒸気力を活かした蒸気機関が確立すると、蒸気機関車や蒸気船が生まれて、物資運搬の効率が劇的に向上します。