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いろは歌 その他
○いろは歌
色は匂へど散りぬるを、
我が世誰ぞ常ならむ。
有為の奥山今日越えて、
浅き夢見じ酔ひもせず。
●明治三十八年「万朝報」懸賞募集第一席「国音の歌」
鳥啼くこゑす
見よ明け渡る
空色映えて
帆船群れ居ぬ
夢覚ませ
ひんがしを
沖つべに
靄の中
(坂本百次郎)
●昭和二十年代末「週間朝日」募集の優秀作。「新濡燕」
お江戸街唄
青柳煙り
三味の音締へ
恋ゆゑ濡れて
風そよろ
ほんに澄む
つばくらも
居るわいな
(西浦紫峰)
●昭和四十年代はじめ「週間読売」募集の優秀作。「芭蕉」。
名も不易
馬と絵師座寄せ
旅に病んで
あはれ何処へ
奥の細道
和す囲炉裏
眠らぬを
夢駈ける
(塚本春雄)




