後編 高校に入学
11月のある日美汐姉さんに姫宮高校へ監督への紹介すると連れ出されました。
まだ授業中の為誰もいない体育館で高梨沙羅監督に紹介されて運動能力の検査をされました。
軽く準備運動をしてから反復横跳びで一分間に92回で瞬発力に驚かれ上体起こしと長座体前屈で柔軟性と背筋の強さを見せて垂直跳びの3メートル75でストライカーとしての素質を見せて試験は特別推薦をするので受験は心配しなくても良いと言われました。
そしてコーチを集めてバレーの能力を調べられました。
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レシーブはまだ自在に返せないが拾う事は出来ているので今後の指導次第だろう。
そして目玉のスパイクはオープンしか打てないが女子どころか男子のトッププロをも相手にしない程の高さから打ち込まれるスパイクは今からでもレギュラーにしたいほどです。
スパイクサーブはまだコントロールがなっていないがこれは入学後に鍛えれば良いだけですね。
コーチ一同で話し合うと素材としては規格外の素質を持ち鍛えれば男子のトッププロをも上回る宝石の原石であり逃す訳には行かないので理事会に話を持ち込み是非入学をして貰うべきと結論が出た。
この娘が入れば全国制覇は楽になるので今からチーム編成と育成を話し合う事にしましょう。
そうして合格を伝えて二人には帰宅して貰った。
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姉と車で帰宅して居るが姫宮高校のバレー部から練習メニューを貰いました。
基礎体力向上トレーニングと体幹トレーニングのメニューだったので詩織と2人でやればいいでしょう。
ちなみに我が家は6LDKで庭も広い。
父親はそれなりの規模の会社の社長で我が家は元々先祖代々の地主で戦後もGHQから土地を守り、土地は学園都市近郊で駅からも近く現在も土地の賃貸で儲けている。
家族は父は日本人と北欧の混血で髪と瞳は黒いがほりが深い。そのために俺の髪と瞳と顔は祖母譲りで三姉妹も日本人としてはほりが深い。
そして母は祖父母を病院へ送っている時に事故に会い死亡して居る。
帰宅後は勉強は困らない程度で柔軟運動と基礎体力向上トレーニングと体幹トレーニングを厳しくやっている。
詩織も学校が済み次第熟しています。
そして時が流れてお正月、家族揃って写真を撮ることになりましたが私だけ振り袖でした。
元男として抵抗はありましたが私だけ振り袖の理由を聞いて抵抗感すら消えました。
それは三姉妹は胸が大きすぎて振り袖を着るとタオルを大量に巻かねばならず、とても太って見えるのですが私は振り袖が似合うので着ているからです。
そんなお正月が過ぎて基礎体力トレーニングと体幹トレーニングに詩織と共に励みました。
そして入学試験を迎えて合格は決まっていると言っても低い点は恥ずかしいので学力で受かる様に頑張りました。
その後は基礎トレーニングが済めば時間が有るだけ近所の体育館を借りてはバレーのサーブとレシーブ、トスとスパイクの練習に励みました。
そして4月の入学を控えて姫宮高校の寮に入りました。
私達は二人部屋なので同室になり荷物の整理を行います。
入学式が終わりバレー部に入りました。
バレー部に入部した新入生が集められ能力測定が行われます。
100メートル走や1500走から走り幅跳びから垂直跳びや反復横跳びに懸垂などのキツめの能力検定を行いました。
放課後からバレー部で身体能力の検査と体力測定をしていますが私の能力は垂直跳びを3メートル75センチなど一般を大幅に超えているため新入部員から驚かれています。
そして与えられたトレーニングメニューが男子のトップアスリート向けのメニューのための物なのでそのハード差に涙目になっていた。
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その頃各部の監督が集まった会議が雫を巡って紛糾していた。
その基礎能力にバスケ部などが欲しがり転部を求めているし、特に陸上部は普通の運動靴で100メートル走や1500メートル走で日本女子記録にほぼ並び、走り幅跳びでは練習もしていないのに日本女子新記録を出すのだから訓練をすれば世界記録が期待できるので陸上部監督は本気で転部を求めていた。
そのあたりは後日、本人を交えて話し合うと言う話になり大きな問題となった。