中編 高校決定
兄に教わった通りに父親と三姉妹と車で兄の出身大学の付属病院に向かった。
そして兄の恩師に相談するとDNA鑑定をする事になった。
俺と父さんと三姉妹の粘膜から採取すると結果が出るのは2週間後だと言われた。
ついでに俺の詳細な問診とCT検査とMRI検査を割り込みで行った。
その結果は女性そのものであるとの結果が出た。 そして帰宅する途中にショッピングモールで下着一式と服を買って帰ると三姉妹から女の子教育が始まった。
ブラジャーの正しい付け方から基本的な立ち振舞いと話し方の厳しい指導を受けた。
姉と妹の学校が始まるまで厳しい乙女教育を受けた。
そして2週間後にDNA鑑定の結果が出たと連絡が来た。
大学の附属病院に行くと結果は大介父さんが父親の可能性が高く、三姉妹とはほぼ姉妹で間違い無いとの結果だった。
父親が戸籍をどうするか迷っていると教授が親しい国会議員に戸籍の書き換えを頼めると言ってくれた。
お願いすると父親と帰宅をした。
そして父親と話し合い少し未来の事を決めた。
中学校卒業程度認定試験を受けて来年から高校に進学すると決めた。
そのために中学校の教育を再勉強する事にした。
暫くすると教授から詩織との双子で妹として戸籍を書き換えたとの連絡が入った。
俺は詩織の兄だから姉になるべきだと言うといつの間にか詩織から双子の妹の雫として書き換えて下さいと連絡が入ったそうだ。
帰って来た詩織に文句を言うと話し方が男の話し方だと逆に注意をされた。
そして大学院から帰って来た香織姉さんと2人で話し方の厳しい教育を受けた。
ゴールデンウィークになると詳細なサイズ検査をして下着とワンピースなどの洋服を買い込んだ。
サイズはバストはアンダーが65のBカップでウエストが57でヒップが70だった。
洋服は三姉妹がサイズの関係で着れない様な服を中心に買い込まれた。
そしてお風呂での体の洗い方と髪の毛の洗い方とコンディショナーとトリートメントによる髪の毛を美しく保つ方法に低温ドライヤーによる乾かし方の練習をさせられた後はスキンケアを仕込まれた。
ある日は暇に任せて採石場跡地に転移してどれくらい魔法が使えるかを調べてみた。
上空に結界を張った上に幻想魔法で衛星対策をしてから試してみたが魔法は広域魔法以外は試してみたが問題なく発動した。
広域魔法は範囲の関係で試せなかったがおそらく問題無く発動するだろう。
問題は肉体の方で無意識に魔力による身体強化が発動している様で簡単に試しただけでも普通のスニーカーで女子の世界記録を更新出来ていた。
高校に通う様になると目立つだろうけど仕方が無いと諦めた。
そして妹の夏休みまでには中学の学習範囲の復習が済んだ。
夏休みになると妹の勉強の合間の気分転換を兼ねたバレーの練習に付き合っている。
妹は小4からクラブチームでバレーをやっていて中学に続いて高校でもバレーをするつもりらしく午前中に近所のスポーツ施設を借りて軽く練習がしたいらしく俺を誘って来た。
妹と違って俺は授業でしかバレーをやっていないが基礎のリレーの練習らしく俺は多少打ちそこねてもそれはそれで練習になるそうにでつきあっている。
アンダーハンドはコースミスで済むがオーバーハンドは受け損ないがそこそこ有り運動神経の良い俺にはストレスになるので頑張ってオーバーハンドを覚えていく。日にちが過ぎてパス練習に問題が無くなるとサーブとレシーブの練習だと妹が言い出した。
それでまたミスが増えたので妹のプレーを観察してミスを減らしていった。
夏休みが終わると毎週日曜日に詩織の息抜きとしてバレーの練習に付き合う事になった。
そして10月になると中学校卒業程度認定試験を受けて合格したので詩織の志望校と同じ学校に通う様に姉の二人に命令された。
仕方が無いので詩織に事情を話して志望校を聞いてみた。
「姉さん達に命令されたんだけど志望校はどこなんだ」
「バレーの為に姫宮に行くか偏差値から花咲女子高に行くか迷っているけどどうしたの」
「姉さん達が俺も詩織と同じ学校に行けって言ってるんだ」
「私はスポーツ推薦だからバレー部に入れるけど雫は未経験だからどうなるのかな、美汐姉さんに聞いてみよう」
そうして2人で美汐姉さんの部屋に向かった。
「美汐姉さん、私はともかく雫はバレー部に入れるかしら」
「ああ、それなら素材の良さで入れるだろうし私の方から推薦の連絡を入れてもいいぞ」
「それなら姫宮にするわ」
「うん、それなら妹2人は私の後輩になるんだな」
「花咲女子高なら偏差値が丁度良いけど姫宮なら余裕が出来るな」
「姫宮は共学だから女子教育を厳しくしないといけないわね」
「そうね妹が恥をかかない様に念入りに教育をしないといけないわ」
そうして受験勉強の代わりに余計に厳しい女子教育を徹底的に受けされて言葉遣いと行動を女の子らしく躾けられた。