表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/54

1-3

俺の異形は見た目完全にスケルトンだ。

つまり動けるだけのただの骨である。

実際にモンスターにもいるスケルトンと能力的にも同じで、脆くて遅くて非力だ。

つまりはクソ雑魚、なんならスライムの方が強いまであるし、ゴブリンとタイマン張ったら確実に負ける。


そんな俺の異形。

王族としてはありえない弱さの異形。

大英雄、戦神、無双帝とも呼ばれる父、ガンドルフの息子として恥ずかしい異形。


だが、そんな俺の異形には一つだけ異能を持っていた。

破格の能力、ただのスケルトンとは一線を画す力を持っていたのだ。


俺のスケルトンは怨霊を食らう事が出来る。


きっかけは親父の肩についていたヤベェ魔術士の怨霊を発見した事だった。

俺が3歳の頃、初めて異形への変身を成功させた。

普通は10歳くらいにならないと、上手く変身出来なかったりするのだが、俺は精神年齢が成人であるせいか、コツさえ掴めば、後はすぐに異形が安定した。

そして異形が安定した時に、俺は気がついた。骸骨の伽藍の眼孔に、怨霊の姿が写っていることに。

そしてその怨霊が美味しそうに見えることに。


俺は親父の肩についていた、親父がかつてぶっ殺したヤベェ魔術士を引き剥がしてムシャムシャ食べた。


そしたら、少しだけ満たされたのを感じた。

少しだけ、自分が強くなったことを感じた。


どうやら。

俺のスケルトンは、怨霊を食うことで強化できるようなのである。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ