表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/54

1-2


その後、俺は親父が引き取り育ててくれている。


他の異母兄妹達は、全員母方の実家で教育されているらしい。

神の力を持って授かった俺ら兄妹は等しく尊い存在であるとされ、等しく王位継承権を持つとされている。

そのため公平を期す為に各家で育てられることになったらしい。


つまり俺は継承戦的に論外ということだ。

なにせ俺以外の異形は皆、神獣相当なのだから。


親父はゴリゴリのめっちゃいかついおっさんだが、気持ちのいいヤツだ。

基本的に放任主義だし、皇子達を集めた時は公平を期すため無関心を通すが、平時はなかなかどうして俺を構ってくれる良いオヤジである。


親父は良いのだが、実母および継母供は最悪だ。

俺を蛇蝎の如く嫌い、ゴミのように見下したり、執拗に暴言を吐く。

やれ「王族の面汚し」だの、「生きる恥」だの、「生きる価値がない」だの行ってくる。

ネチネチネチネチ言ってくる。

平民の異形より弱い俺の異形。そんな下等生物が王族に名を連ねる事が許せないらしい。

特に実母のあたりが強い。おそらく継母供に俺をダシに馬鹿にされているのだろう

それなのに王に可愛がられていることもまた気にくわないらしく、俺はなにかと虐められるのだ。

前世での成人男性の記憶があるからなんてことは無いが、これが只の幼児であればきっととっくに発狂していただろう。


俺は親父の事を尊敬している。そして俺を虐めてくる奴らが心底ムカつく。


故に……


「俺が次の王になれば、一石二鳥か」


見込みはある。



なにせ、俺のスケルトンはただのスケルトンでは無いのだから。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ