3-6
俺は今後どうするかの考えを巡らす。
実はすでにいくつかのプランを練っていた。
長期スパンで強くなる為の物や、リスク高いが短期間で強くなれるやつ、はたまた希望的観測が多いが多分強くなれるであろうぶっちゃけ未知数案、などなどだ。
武力的には十三年後までに最強になっておけば良いので、やりようが結構ある。
ここはやはり、金はかかるが低リスクで強くなれるC案でいくのが妥当だろうか。
しかし、この条件下ならBとEも捨てがたいが、やはり堅いといえばC案なのだろうな…………
「ねぇねぇ」
「……ん?」
などと考えているうちに式典が終わった。さらっと聞き流したが、つい先ほど親父が締めの言葉を残して玉座を立ったところだ。
そこで、俺は自分の袖を引っ張る存在に気づく。
そこには青銀の髪の美少女がいた。
ジト目で感情の起伏なさそうに俺を見やる少女。
そう、青銀といえば「ウンディーネ」の少女ことミリアリア・マリンフォードである。
「ミリア、ミリア」
ミリアリア・マリンフォードは自分を指差し、そう呼称する。
もしや、そう呼べと言うことなのだろうか?
「…………ミ、ミリア?」
するとどうだろう。
ミリアリアことミリアはニヤっと笑い、ふん、と小さく息をはいた。
そして……
「うん、おにーちゃん」
その瞬間。
脳天を直撃。脊髄に雷撃。
衝撃波が全身を貫いた。
おにーちゃん、おにーちゃん、おにーちゃん、おにーちゃん、にーちゃん、ちゃん、ゃん。
エコーがかって余韻が通り過ぎて行く。
生の喜び。
そう、俺は王の第七子。そして彼女は王の第九子。
イコール、俺はおにーちゃんだ。
なんてこった。
「そうさ、俺は君のおにーちゃんだ」
「うん、おにーちゃん」
どうやら俺はおにーちゃんだったらしい(思考停止)。
ーーーー




