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3-4

五人目、ニブルヘム公爵家、フリンジ・ニブルヘム。

幼いながらにがっしりした体格の銀髪少年だ。厳しい顔つきをしていて、生真面目そうな雰囲気がある。


彼が異形を発現すると、そこには紺色の肌をした五メートルほどの大男が。


彼の異形の名は「ヨトゥン」という古き氷の巨人であるらしい。

所謂、初源種と呼ばれる珍しいタイプの異形のであり、過去に例が無い異形だ。

だが巨人タイプの異形は意外とある。


巨人種はナチュラルに強い。やはり、デカさは強さだ。

反面、格上には極めて弱い。デカイ分、ただの的と化すからだ。


ーーーー


六人目、カオスヘッド公爵家、ヴェルニティカ・カオスヘッド。

藤色の髪をした、勝気そうな美少女だ。意志の強そうな目をしている。


彼女が異形を発現すると、そこには下半身が蛇の美少女がいた。


彼女の異形は「エキドナ」と言う混沌の力を持つ異形らしい。

かなり格の高い異形らしく、これもまた余り例が無いタイプの異形だ。

同じ下半身が蛇の異形にラミアというのがいるが、それとは最早別物という雰囲気がある。


おそらく魔法主体のタイプなのだろうが、未知数だ。


ーーーー


そして、問題はこの後の二人だ。

二年間の旅の間に、王子達の異形に関する情報は積極的に調べた。

まぁ、頑張れば誰でも調べられる程度の情報しか得られなかったが、それでも彼らの脅威はある程度計れている筈だ。


その上で言わせてもらう。


最後の二人は別格だ。


ーーーー


七人目、エインツボルト公爵家、ライオス・エインツボルト。

プラチナブロンドの冷徹な目をした少年だ。全身から覇気が漲っているかの様な強い存在感を感じる。


彼が異形を発現すれば、そこには三メートルほどの白銀の龍がいた。


彼の異形は「雷龍」だ。龍種の雷龍。竜種ではない。

竜種は強い。フィジカルも魔力も強い。

その竜種の高位神性持ちの古代種、それが龍種。すなわちハイエンシェントである。


もう説明がいらない程に強い。

他の王子らは、今の時点でもやりようによっては勝てるだろう。

だが、これは無理だ。どうあがいても勝てない圧倒的な性能差がある。


ーーーー


そして最後の一人。八人目はベルフレア公爵家、イグニス・ベルフレアだ。

燃える様な紅い髪の、至極尊大な少年だ。

だが、その尊大さに見合うだけの威圧感を持っている。圧倒的存在感、圧倒的強キャラ感。

これがカリスマ性という奴か。


そんな彼の異形は焔を纏う六枚羽の天使。

説明はいらない。六枚羽、それは「熾天使」だ。

最高位の天使。神に最も近い、亜神とも言える存在。


とにかく強い。かなりエグい。雷龍の奴も相当に強いが、それに輪を掛けて強い。

チートと言って遜色ない存在だ。


ーーーー


こうして、全員の異形のお披露目が終わった。


ちなみに俺は適当に異形化を失敗し、継母らには失笑を買って、実母らには怒りを買った。

最早買いすぎて売るほどある。


だから、いつかまとめて売りつけてやろうと思う。

喧嘩をな。






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― 新着の感想 ―
[一言] 才能の暴力だなぁ
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