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0:王は抱いた

オステリア大陸の全てを支配する超大国、その名も神聖エルドランド帝国。

そこの現国王は種無しだった。

そう、子供が作れなかったのだ。

しかもヤベェことに、王族はもう王一人しか残っていなかったのだ。

先代王の時代に、相当ヤベェ魔法使いに王族が恨まれて、全て呪いで皆殺しにあったのだ。

しかし現王ガンドルフは狂った様に強い男で、呪いを受けながらも死なず、挙句ヤベェ魔法使いを見つけ出してぶっ殺したのだ。

しかし、呪いのせいで、種が消失したらしい。

王は考えた。

そうだ神頼みしよう。

王は、神の試練に挑んだ。

神の試練と呼ばれる、難易度ルナティックなダンジョンがあって、そこを攻略すると、願いが叶うと言われているのだ。

王は願いを叶えた。

しかし、完全には叶わなかった。

王の子種が復活するのはたった1日だけだというのだ。

王は抱いた。

その日1日、抱きに抱いた。

結果。

年齢が同じの皇子が、なんと九人も生まれたのであった。