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整形男の恋心。

作者: 七瀬





僕は、ずっと大好きな女の子がいるんだ、、、!

でも、彼女の好きな男性のタイプは、、、?


今の僕とは程遠い。



僕の名前は、『伊藤 連』23歳、営業マンだ、、、!

毎日、朝から契約を取るためにあちこちと足を運んで必死になって

愛想笑いをしながら、お客様のところに行って話をするのだけど、、、?


門前払いのところや僕に文句だけを言って終わる人。

僕に向かって唾まで吐く人もいるんだ! それでも僕は必死で、、、。


ノルマに達成しないと、、、?

他の奴らに置いてかれると、心を奮い立たせているんだよ、、、!!!



・・・ホント毎日、心がズタボロになりながら頑張ってるよ。



そんな時に、職場の同僚に紹介してもらった女の子の事を本気で

僕は好きになってしまったんだ、、、!


彼女の名前は、『江原 ゆりか』22歳で、事務の仕事をしているらしい。


ゆりかちゃんは、、、?

明るくて、こんな僕にも楽しそうに話しかけてくれるような女の子なんだよ!


キラキラしたその笑ったゆりかちゃんに、どきゅーんと僕の胸にハートの矢が

刺さったそんな衝撃をあの時、僕は受けたんだ、、、!


そして僕は、ゆりかちゃんにゾッコンになったんだ、、、!


・・・でも、ゆりかちゃんはそうじゃないみたいで、、、!


『ねえねえ、伊藤君? 聞いてよ~! 私の好きな男性のタイプはね、、、?

目がくっきりと二重まぶたで鼻も高くて口も男らしい唇。色黒で筋肉がしっかり

ある男性が好みなんだ~!』

『・・・僕とは? 正反対だね!』

『うーん? そうだね! でもさ~伊藤君は、私の仲がいい男友達って感じだから

私の理想の男性になる必要はないと思うな~!』

『・・・・・・』



ゆりかちゃんにこう言われた時、、、僕はあまりにもショックで、、、。

言葉も出なかったんだけど、、、?



『・・・どうやったら? 僕はゆりかちゃんの理想の男になれるかな?』



そんな時に、ネットで調べたら、、、?

【男性専用の整形外科】があったんだよ、、、!


僕は、直ぐに電話で予約をしてそのお店に行ったんだ、、、!


『先生! 男でも整形する人って? 多いんでしょうか、、、?』

『何を言ってるんですか? 今や男性も整形する時代ですよ~! 綺麗に

なりたい男性はたくさんいます! 心配ありません! わたしは多くの男性を

綺麗にして、女の子が皆振り向くようなカッコイイ男性にしてみせますよ!』

『よ.よろしくお願いします!!!』

『大丈夫! なんの問題もありません!!!』

『はい! 先生!』

 



僕は、覚悟を決めて! 整形をする事に決めたんだ、、、!!!


数日後、、、。


『では、、、? どういう顔になりたいか? 大体は、決めてありますか、、、?』

『・・・えーと? 目がくっきりと二重まぶたで鼻も高くて口も男らしい唇で!』

『分かりました! では、手術は3日後に、、、。』

『はい!』



身体は、、、?

ジムに行って、筋肉を付けて、、、!

日焼けサロンに、週3日通うようにしたんだ、、、!


みるみるうちに、僕の身体が変わっていく。

筋肉も付いていなかった僕の身体に筋肉がムキムキとつき。


色白の肌は、日焼けサロンで色黒くなっていった。

後は、、、? 顔だけだな!




3日後、、、。


『じゃ~今から手術をしていきますよ~手術と言っても、、、? あんまりメス

を入れないようにしますので! 傷跡もそんなに残らないと思います! 目を覚

ます頃には、あなたの理想の顔になっていますよ!』

『先生! お願いします!』

『任せてください!!!』



・・・僕はこうして、整形をしたんだ、、、!

手術の時間は5時間ほどで済んだんだよ、、、!

僕の顔には、包帯で顔中巻かれていて、顔が手術後なので腫れているとのこと。

1週間は、包帯を取らないようにしてくださいと強く言われたんだ、、、!


しかも、、、?

僕が目を覚ますと、日帰りで家に帰れるとか、、、?


注意事項を先生から、簡単に聞いて家に帰ったんだ、、、!






そして! 遂に1週間後、、、。

僕は、ゆりかちゃんの言った理想の男になれていると、、、。

ウキウキとドキドキしながら、ゆっくりと顔の包帯を取ると、、、?



『えぇ!? なんなんだよ! この顔!? 僕の言った通りの顔じゃない!!!』


鏡を見た僕は、啞然とする!!!


目は腫れぼったいままで二重に、鼻は少し右に歪んで高くなった鼻、それと?

この唇? たらこ唇みたいに腫れあがった唇になってるじゃないか、、、!


これって? どういう事なんだよ!!!


僕は、そのまま整形外科に行ったら、、、?


『先生! どうなってんだよ! 僕が言った通りの顔になってないだろう!』

『いいえ! ちゃんとなってるじゃないですか! 目は二重に、鼻も高くなっ

たし、、、! 唇も男らしくなりましたよ!』

『ふ.ふざけてるんですか、先生!!! この藪医者目! もう2度とここ

に来るか、、、!!!』

『わたしの理想の顔になってますよ~アハハッ~~~!』




やられた~! あの先生は、藪医者だったんだ!!!

これじゃ~もう、外にも出れないよ!


『ゆりかちゃん! どうか、僕を嫌にならないでほしい、、、!!!』





最後までお読みいただきありがとうございます。

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