整形男の恋心。
僕は、ずっと大好きな女の子がいるんだ、、、!
でも、彼女の好きな男性のタイプは、、、?
今の僕とは程遠い。
僕の名前は、『伊藤 連』23歳、営業マンだ、、、!
毎日、朝から契約を取るためにあちこちと足を運んで必死になって
愛想笑いをしながら、お客様のところに行って話をするのだけど、、、?
門前払いのところや僕に文句だけを言って終わる人。
僕に向かって唾まで吐く人もいるんだ! それでも僕は必死で、、、。
ノルマに達成しないと、、、?
他の奴らに置いてかれると、心を奮い立たせているんだよ、、、!!!
・・・ホント毎日、心がズタボロになりながら頑張ってるよ。
▽
そんな時に、職場の同僚に紹介してもらった女の子の事を本気で
僕は好きになってしまったんだ、、、!
彼女の名前は、『江原 ゆりか』22歳で、事務の仕事をしているらしい。
ゆりかちゃんは、、、?
明るくて、こんな僕にも楽しそうに話しかけてくれるような女の子なんだよ!
キラキラしたその笑ったゆりかちゃんに、どきゅーんと僕の胸にハートの矢が
刺さったそんな衝撃をあの時、僕は受けたんだ、、、!
そして僕は、ゆりかちゃんにゾッコンになったんだ、、、!
・・・でも、ゆりかちゃんはそうじゃないみたいで、、、!
『ねえねえ、伊藤君? 聞いてよ~! 私の好きな男性のタイプはね、、、?
目がくっきりと二重まぶたで鼻も高くて口も男らしい唇。色黒で筋肉がしっかり
ある男性が好みなんだ~!』
『・・・僕とは? 正反対だね!』
『うーん? そうだね! でもさ~伊藤君は、私の仲がいい男友達って感じだから
私の理想の男性になる必要はないと思うな~!』
『・・・・・・』
ゆりかちゃんにこう言われた時、、、僕はあまりにもショックで、、、。
言葉も出なかったんだけど、、、?
『・・・どうやったら? 僕はゆりかちゃんの理想の男になれるかな?』
▼
そんな時に、ネットで調べたら、、、?
【男性専用の整形外科】があったんだよ、、、!
僕は、直ぐに電話で予約をしてそのお店に行ったんだ、、、!
『先生! 男でも整形する人って? 多いんでしょうか、、、?』
『何を言ってるんですか? 今や男性も整形する時代ですよ~! 綺麗に
なりたい男性はたくさんいます! 心配ありません! わたしは多くの男性を
綺麗にして、女の子が皆振り向くようなカッコイイ男性にしてみせますよ!』
『よ.よろしくお願いします!!!』
『大丈夫! なんの問題もありません!!!』
『はい! 先生!』
*
僕は、覚悟を決めて! 整形をする事に決めたんだ、、、!!!
数日後、、、。
『では、、、? どういう顔になりたいか? 大体は、決めてありますか、、、?』
『・・・えーと? 目がくっきりと二重まぶたで鼻も高くて口も男らしい唇で!』
『分かりました! では、手術は3日後に、、、。』
『はい!』
▽
身体は、、、?
ジムに行って、筋肉を付けて、、、!
日焼けサロンに、週3日通うようにしたんだ、、、!
みるみるうちに、僕の身体が変わっていく。
筋肉も付いていなかった僕の身体に筋肉がムキムキとつき。
色白の肌は、日焼けサロンで色黒くなっていった。
後は、、、? 顔だけだな!
*
3日後、、、。
『じゃ~今から手術をしていきますよ~手術と言っても、、、? あんまりメス
を入れないようにしますので! 傷跡もそんなに残らないと思います! 目を覚
ます頃には、あなたの理想の顔になっていますよ!』
『先生! お願いします!』
『任せてください!!!』
▼
・・・僕はこうして、整形をしたんだ、、、!
手術の時間は5時間ほどで済んだんだよ、、、!
僕の顔には、包帯で顔中巻かれていて、顔が手術後なので腫れているとのこと。
1週間は、包帯を取らないようにしてくださいと強く言われたんだ、、、!
しかも、、、?
僕が目を覚ますと、日帰りで家に帰れるとか、、、?
注意事項を先生から、簡単に聞いて家に帰ったんだ、、、!
*
そして! 遂に1週間後、、、。
僕は、ゆりかちゃんの言った理想の男になれていると、、、。
ウキウキとドキドキしながら、ゆっくりと顔の包帯を取ると、、、?
『えぇ!? なんなんだよ! この顔!? 僕の言った通りの顔じゃない!!!』
鏡を見た僕は、啞然とする!!!
目は腫れぼったいままで二重に、鼻は少し右に歪んで高くなった鼻、それと?
この唇? たらこ唇みたいに腫れあがった唇になってるじゃないか、、、!
これって? どういう事なんだよ!!!
僕は、そのまま整形外科に行ったら、、、?
『先生! どうなってんだよ! 僕が言った通りの顔になってないだろう!』
『いいえ! ちゃんとなってるじゃないですか! 目は二重に、鼻も高くなっ
たし、、、! 唇も男らしくなりましたよ!』
『ふ.ふざけてるんですか、先生!!! この藪医者目! もう2度とここ
に来るか、、、!!!』
『わたしの理想の顔になってますよ~アハハッ~~~!』
やられた~! あの先生は、藪医者だったんだ!!!
これじゃ~もう、外にも出れないよ!
『ゆりかちゃん! どうか、僕を嫌にならないでほしい、、、!!!』
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