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イセカイテンセイ・・・? なんじゃそりゃ!!? ~予測不能な異世界生活~  作者: サムライドラゴン
冒険者の町「メガスリトス」
21/63

スライム退治


「おい、これはどういうことだ・・・!?」


 俺たちは宿屋の部屋にいた。

 そしてジェラルドさんは困惑していた。

 リースさんが洗面所で身体を洗っている間に、俺はジェラルドさんに説明していた。

 主に、リースさんが純粋無垢(おバカ)であることを・・・。


「まじかよ・・・。 よく耐えてきたなお前・・・。」

「さっさと寝てしまうことがコツです。」

「なるほどな・・・。」


 ジェラルドさんは不安そうだった。

 まあ普通はそうだろうな。


「いやさ。 お前は紳士だから大丈夫だろうが、俺は散々女遊びをしているんだよ・・・。」

「ええ!!?」

「いや、デートまでな!!」


 ジェラルドさんは両手を振って、必死に訴えた。

 ・・・ま、まあ信じよう。


「ともかく、リースさんの純真さは守ってくださいよ!!」

「わ、わかったよ・・・。」


 ジェラルドさんも納得してくれた。

 まあチン○ンを知らないレベルの女性なんて、マジで今まであったことが無かっただろうな・・・。



「洗い終わりましたよ!」

「ああ、はい。」


 リースさんが寝巻に着替えて、洗面所から出てきた。

 するとジェラルドさんが目をまん丸くして、唖然(あぜん)としていた。

 そうか、キャミソールワンピース姿を見たのは初めてだったか!!


「おいおいおい、なんだアレ!!?」


 ジェラルドさんが小声で俺に叫んできた。


「あんなの普通我慢できんぞ!!」

「気持ちは分かりますが、我慢するしかないんです!!」

「ええー!!?」


 ジェラルドさんは顔を押さえた。

 視点を下げると、とてつもない大きな影が見えた。

 内緒だったが、俺だって毎回そうなっていた。


「辛いでしょうが、頑張るんです!」

「俺、ダメかもしんない・・・。」


 珍しくジェラルドさんが泣き言を言っている。

 まあ男なら仕方ないよなぁ・・・。



「ところで、どうやって寝るんですか?」


 リースさんが聞いてきた。

 そういえばベッドは二つしかないし、どうするか・・・。

 そう考えていると、ジェラルドさんが言った。


「簡単なことだ。 俺が一人でベッドで寝るから、君たち二人が同じベッドで寝ればいい。」


 ・・・へぁ!!?

 なに言ってんのぉ!!


「ちょっとジェラルドさん!?」

「悪い! 俺には手を出さない自信が無いんだ!!」

「だからって、同じベッドで寝るなんて無理ですよ!!」


 俺とジェラルドさんは小声で話していた。

 なんてことを言ってくれたんだ・・・!!

 すると・・・。


「確かにジェラルドさんのお体では、二人で寝ることは不可能ですね。」


 そうリースさんは納得したように言った。

 ・・・ってちょっと待て!!?

 二人で寝ようとしてるぅー!!!


「ええ!? 俺たち二人で寝るんですか!!?」

「そうです。 仕方ないですよ。」


 ああもう!!

 純粋無垢(おバカ)すぎるよ!!


「というわけで、また明日!!」


 気が付くとジェラルドさんが、武装を外してベッドに横になっていた。

 巨体がベッドからはみ出ている・・・。

 ・・・ってそうじゃない!!

 完全に逃げられた!!!



「タカヤさん、どうしたのですか?」


 もう片方のベッドの見ると、リースさんが俺のためにスペースを空けてくれている・・・。

 俺の頭には色々な妄想が出てきた。

 あっ・・・まずい・・・。

 今回は本当にまずいかも・・・。


「寝ないのですか・・・?」


 リースさんが心配そうに俺を見ている・・・。

 俺は咄嗟に言葉を出した。


「ま、まだ身体洗ってないので!!」


 そう言って洗面所にダッシュした。

 まずい、まずいぞ・・・!

 今夜はガチでまずいぞ・・・!!

 俺は身体を拭きながら、どうしようか考えていた。

 だが、何も出てこなかった。




 戻ると、リースさんが横になって待っていた。

 幸い、俺が寝る方とは反対方向を向いていてくれていた。


 俺は仕方なくベッドに入り、リースさんがいる方とは反対方向を向いた。

 せめてもの抵抗だ。

 なんとかこの状態で、リースさんが隣にいることを忘れて寝よう。

 そう思って横になった。


 だが当然、寝れるはずがない。

 いくら反対方向を向いても、背中にリースさんの背中やお尻が当たっていて、つい意識してしまう。

 おまけに、良い香りが漂ってくる。

 俺は寝れそうにないと、確信した。


 俺は数十分後に、リースさんが寝ているベッドの横の床で寝ることにした。

 こうすれば、寝相で床に落ちたと騙せるからだ。

 だが、床は固いな・・・。

 まあさっきの状況よりかは寝れると思うので、頑張ってみた。






 次の日の朝・・・。


 俺はとりあえず眠れたみたいだ。

 だが違和感を感じた。

 俺はベッドに戻されていた。


 おそらくどちらかが落ちていた俺をベッドに戻してくれたらしい・・・。

 ありがた迷惑とはこういうことか・・・。


 ともかく寝れたことは良かった・・・。

 今日一日も頑張ろう。

 そう思って俺はいつも通り、トレーニングに出掛けた。






 今日の依頼は≪スライム退治≫らしい。


 スライムといえば、強かったり弱かったり作品によって強さが定まらないモンスターだな。

 この世界だとどうなんだろう・・・。


「スライムは素手では倒せません。 斬ったりしないと無理です。」


 そういうタイプか。

 これは今回はリースさんの出番か。

 ジェラルドさんも槍を持っているし、大丈夫か。




 目的地の洞窟にやってきた。

 リースさんがランタンを取り出して、俺たちは洞窟に入って行った。

 するとすぐに数体現れた。


 すぐさまリースさんとジェラルドさんは武器を振り回し、スライムたちは次々に倒されていった。

 俺も少し協力するために、スライムを蹴り飛ばし、二人のもとに飛ばした。

 スライムは液体のため、血なんかが飛び散らないため、全く気分を害さなかった。


 周りにはスライムだった液体がこぼれている。

 この世界のスライムも、比較的に雑魚だったようだ。


 すると、奥からさらにスライムが数体攻め込んできた。

 こいつらもゴブリンと同じく、集団で力を発揮するタイプか・・・。

 俺らはしばらく足止めをくらった。




 やっとそのエリアのスライムを殲滅(せんめつ)することができ、俺らは奥に進めた。

 スライムは倒された後、ただの液体と化すため、生死の判別が難しかった。


 洞窟の中は鉱物などが埋まっていた。

 正直持ち帰ろうかと思ったが、掘り出すには専門家が必要だな。

 というか冒険者の評判が悪くなりそうなので、どっちにしろダメだろう。


「綺麗・・・。」


 光る鉱物を見て、リースさんは感動している。

 リースさんも宝石とか好きなのかな。

 知れば知るほど、リースさんは普通の女性なんだな。


「一つ取ってやろうか?」


 ジェラルドさんは冗談交じりに言った。

 するとリースさんは・・・。


「いえ、いいです。 自然の美しさが、私は好きなので。」


 なるほど。

 手に入れるより、眺めている方が好きということか。


「しっかし、スライム達には贅沢な住処(すみか)ですね。」


 俺も冗談を言ってみた。

 ジェラルドさんが「そうだな。」と笑って答えてくれた。



 中間あたりはスライムが現れなかったな。

 おそらく入口付近に出た奴らの、後半辺りがそうだったのだろうな。

 これは楽かもしれないな。

 俺は若干油断していた。

 若干だぞ、若干。


 だがマジでさっきからスライムが現れねえんだけど・・・。

 逆に怖いんだが・・・。

 まあ出てきたら出てきたで嫌なんだが。


「先程からスライムが現れませんね・・・。」


 リースさんが代弁してくれた。

 よく意見が合うなぁ・・・。


「もしかしたら、さっきので全部だったかもしれんなぁ・・・。」

「ええ・・・。」


 まあ、退治と言っても多いとは言ってないしな。

 その可能性も十分あるな。




 おい、本当に出ねえぞ。

 まじで倒しちまったのかよ・・・。

 俺は拍子抜けしかけていた。

 だが、≪ゴブリン退治≫の依頼のときのルークさんから言われたことを思い出し、最後まで油断はしないよう自分に言い聞かせた。



「・・・出ねえな。」


 ジェラルドさんも同じような気持ちのようだ。

 本当に全部倒したのか・・・?

 そう思っていた直後、前方から再び青い生物が飛び出してきた。


「げっ!? いきなり現れやがった!!」


 ジェラルドさんは驚いたため、槍を構えられなかったためスライムを殴り飛ばた。

 そして地面で潰れているスライムをリースさんが斬り裂いた。

 スライムは真っ二つになり、ただの液体になった。


「しかし、どうしていきなり・・・?」


 リースさんが液体となったスライムを見ながら言った。

 ふと前方を見たら行き止まりになっていた。

 おそらく最深部なのだろう・・・。


「こいつで最後か・・・?」


 ジェラルドさんがそう言った瞬間、目の前の壁の隙間からスライムが出てきた。

 まるで、(しぼ)り袋から出てきた生クリームのように。

 出てきた瞬間、ジェラルドさんが槍で突き刺して倒した。


「壁から出てきた・・・?」


 壁の向こうに何かあるのか・・・?

 おそらく俺以外もそう思っているだろう。


 俺とジェラルドさんは壁を攻撃した。

 しばらく壁を崩していると、一気に壁が崩れて道が出てきた。

 道にはスライムが数匹いた。


 しかし、俺たちにはそれよりも真っ先に目に入ったものがあった。

 道の奥の方に、一際目立っているスライムがいた。

 そのスライムは決定的に他のスライムと違った。


 それはとてつもなく大きいスライムだった・・・。






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