イベントの無い「人生」?
見てくださりありがとうございます!
「人生」とはなんて変なゲームなのだろう。生まれたときから決められぬ容姿で進めなきゃならない。友達がいないとうまくいかない。
でも俺はこのゲームをやめることはしない。なぜなら、少なからず俺のような人にも優しくしてくれる人、俺と同じくいつも一人の人がいるからだ。
でも、実際やめたいと思うこともある。無視をされたこと、殴られたこと、変に気を使われたこと、そんな些細なことでも何度もやられると傷つく。そんなものだ。
──────────────────────
「行ってきます。」
「いってらっしゃい」
俺は今日から2年生だ。
2年生になったからといって何かが変わるわけじゃない。またつまらない学園生活が始まる。
俺はもちろん登校も下校も一人だ。誰一人として友達がいないから。
「○○君と同じクラスになれるかな?」
「だといいねー。」
なんてこと、喋ってる横を少し急いで歩く。俺は他の生徒に登校中会わないように早く家を出ている。でも今日は少し遅かったようだから。
そして着いた。このフラミンゴのような色をした学校が俺の通う「国立鐘南学園」だ。この学園はクラスを成績で分けている。A~Dまで成績で割り振られる。まぁ俺はテスト失敗したし、Dだろうな。
意外なことに、俺は2-Cだった。クラスなんて俺はどうでもいいが、このように成績でクラス分けされる以上Aクラスのほうが、多少権力がある。権力が欲しいから、Aクラスへいくなんてこともあるらしい。この学校の狙いは多分そこだろう。
クラスに入ると、もう喋ってるやつもいた。多分一年生からの友達だろう。中には恋人関係のように見えるやつらも。俺の席は...良かった、窓側の一番後ろだ。カバンを下ろし席に着く。隣は...まだ来てなかった。
結局隣が来ないまま、自己紹介まで始まってしまった。気づいたら、俺の番だった。
「えーっと、名前は新島 優です。」
「趣味は...
そこまで言ったとき、ドアが突然開いた。