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学園モノ(タイトル未定)  作者: ねんねんこ
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序章

見てくださりありがとうございます。

なぜ学校へ行くのか。ずっと思っていた。心の中で。

答えはもうすでにある。ただただ、勉強するため、社会を学ぶためだからだ。


[人生で一番つらい瞬間は、死ぬときじゃない。

一人でいるときだ。]


まあこれは俺だけの考え方なのかもしれない。

実際もう一人(まぁ正確には違うが)も慣れてきた。特に中学で成功してた、とかでもないし。

俺は無理をした。無理をして、神奈川に新しくできた高大一貫校『国立鐘南学園』に受験をし、そして受かってしまったのだ。この学園が成績でクラス分けされることも知らずに。



でも、


多少の期待はした。学園へいったら何かが変わるようで、全然違う自分になれると。


でも現実はそう甘くはなかった。いやむしろ、変われないとどこか心の中で思っていたのかもしれない。


まぁ振り返りたくもないが振り返ろう。


─────────────────────────────

❮学園生1年❯


俺は期待していた。なんとなく、本当になんとなく。

絶対学園生活を成功させてやる的なことだと思う。まあ今ではこれもよくなかったかもしれない。


中学校ではおとなしい方ではあったが、ある特定の友人と遊ぶような形だった。打ち解けられた人であれば、自分で言うのもあれだが、とても楽しく喋れた。うるさいくらい喋った。


自分が1-Bだと確認してから、その扉を開ける。これからクラスメイトになるであろう、彼らのやる気のない拍手が聞こえてきた。


そう、俺が学園生活一年目を失敗させた最大の理由、それは9月という中途半端な時期の引っ越しだ。


人前で話をするのがまあ苦手なため、もう自己紹介で何を話したかさえ覚えていなかった。


しかも、というか予想通り、9月ともなるとさすがにクラス内での人間関係や立ち位置は完璧に作られており、自分から話しかけることも話しかけられることも無かった。


あってもそれはもうシステムメッセージのような必要最低限のことだった。特に傷ついたのは、クラスメイトから敬語を使われたことだ。しかも女子。一見良いように聞こえるが、実際めちゃくちゃ辛い。


「少しどいてもらっても良いですか?」


なんて、言われたあとそいつが楽しそうに話しをしているのを見ると、悲しくなる。本当に。


そんなこんなで趣味の一つである読書をして過ごした。(本当はゲームとかアニメとか大好きなのに。)

これは、俺的ぼっちあるあるなのだが、とにかくクラスの一員なのに、誰が誰を好きかだとか、流行っているゲームだとかの情報がほとんど入って来ないのだ。(まぁ知らなくても苦労はしないが)

合唱コンクールあった2日後くらいに、


「打ち上げ楽しかったねー。」


とか、


「写真見せてよ。」


とかいう会話を聞いて初めて打ち上げがあったと知るくらいなのだ。

でも、実際もう打ち上げなんかには行きたくないのだ。あれは中学1年のころ。打ち上げがあるという情報を聞いて、行ったことがあった。なかなか行きたくもなかったが仕方なくだ。


それはもう、ただの地獄だった。自分の座る椅子すらなかった。(いじめとかではなく多分忘れたのだと信じたいところだ。)

その地獄は3時間続いた。自分には1日くらいに思えた。そこに自分はいないような気がした。いや、この全く喋らないやつが自分だと認めたくなかった。ただそれだけのような気もする。


なんて、トラウマもあったので打ち上げなんか行くわけなかった。


つまり、俺の学園生活1年目は、最悪だった。


明日から2年生。期待しないでいこうか。俺は学年末テストに向けて勉強を一切しなかったため、点は最悪といえた。次のクラスはCかDだな。まぁ、もうどうでもいい。

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