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55 再会

 「はぁ、はぁ。なんとか追手を撒いて、NPCの村に着いたよ!! なんか久しぶりだねー! ビカムはぜんぜん起きないし、HPも135のままだよ! あっ、姫様たちの様子はどうだい?!」


 「うーん、気を失ってるだす! ちょんちょんしても起きないだす!」


 「そうだなー! これはしっかりと治療しないとダメだろうな!」


 「それは、困ったねー。ここにはNPCしかいないしなー! 何があったのかは、3人のうちの誰かに聞かないと分からないし。どうしようかねー! って、お前ら何してんだよ! あれっ、この人って、こんなバニーだったけ?」


 「ツンツン!」


 「こんにちは、コッテ村へ、ようこそ!」

   『きゃーー、変なのが来たー』


 「ツンツン!」


 「こんにちは、コッテ村へ、ようこそ!」

   『どこ、つんつんしてんのよ! この変態!!』


 「ツンツン!」


 「こんにちは、コッテ村へ、ようこそ!」

   『一、二、一、二、足踏みを乱さないようにしないとね! 集中よ!』


 「ギャハハハハ、面白いだす! これしか言わないだす!」


 「ギャハハハハ、ずっと足踏みしてるよ!!」


 「お前らなー! この大変な時に遊んでんじゃねーよ! もうさ、優秀な天使なら、村の中に入って、手当ができるものでも探しに行くだろ! 何なんだよ! 本当に使えねー、天使だな!!」


 「うるさいだすなー! もう一回、ツンツンして遊ぶだす!」


 「そうだよなー! 息抜きも必要だよな!」


 「ツンツン!」


 「こんにちは、あっ! 神様ぁ~!! バキッ! バキッ!」


 「あぎゃーーーー! バグっただす! NPCに殴られただす!」


 「あぎゃーーーー! 痛ててて、っていうか、NPCお化けだーー!」


 「まったく、バカどもは、何してんだよ・・・・・・・って、あれっ! もしかして、君はキャプテン・ラビットの所にいた、うさぎさん? 何でこんな所にいるの? しかも何で、NPCと入れ替ってんの?」


 「私たちは、狼耳姉弟の付き添いです! 門番をしてましたー!」


 「へっ? ・・・たち? それに、あの狼耳のお姉さんと少年もいるの? うーん? 何がどうなっているんだ?」


 「神様の知り合いみたいだすな! このNPCもどきは!」


 「そうみたいだな! 神様がお化けNPCと知り合いだとは、驚きだな!」


 「なに、この失礼なやつら! えぃ! とうがらし攻め!!」


 「ぎゃーーーーー! 痛たたたた! 治ってない羽に擦り込まれただす。ドタバタ! ドタバタ!」


 「ぎぇーーーーー! 痛たたたた! なんなんだよ! このピンポイント攻撃は! ドタバタ! ドタバタ!」


 「バカ天使がとうがらしを塗られて、転げ回っているね! いい気味だね! そんなことより、キャプテンもここに一緒にいるの? それで、この3人なんだけど、なんとか治療か看病できる場所とかあるかな?」


 「それじゃ、みんなを呼んできますねー! キャプテンはうさぎ船ですよーーー! すぐに戻りますねーー!」


 「おおおお! これは頼もしい援軍と再会したねー! なんとかなるかもしれないね! って、もう戻ってきたよ! おおお! 狼耳娘と少年も一緒に来たよ! それと付き添いのうさぎさんは3人で、全部で5人みたいだね!」


 「か、神様!!! 新大陸では、ありがとうございました!」


 「おじいちゃん! 僕、こっちでコックになるために頑張ってるよ!」


 「「わーい! 神様だぁ!」」


 「うんうん。いいよ、いいよ、そんなことは! それよりさ、この3人なんだけどさ・・・・。まずは、体の血を拭いて、ベッドに寝かせたいんだよねー! どっかにあるかなー?」


 「こ、これは、ひどい状態ですね・・・・どうしましょう?」


 「お姉ちゃん!! 村長の家にベッドたくさんあるよ!」


 「あっ、そうね! じゃ、ま、そういうことで、みんなでそこへ運びましょう!」


 「「ひぃーーー!! 吸血姫だ! 怖い、怖い! エサにされる!」」


 「あーーー、怖がるのは分かるけど、今は、大丈夫だからさ!! 心配しないでいいよ! 海じゃないし、神様がそんなことさせないから。それじゃ、3人を運んでくれるかなー!」


 「「「はーい! えっほ! えっほ!」」」


 「このじじい! 善人面して、うちらが知らないところで、こんなにいっぱいバニーを囲ってただす! とんでもないだす!」


 「そうだな! これは許せんよな! 一人だけいい思いしやがってよー!」


 「はーーーぁ・・・このバカ天使、何とかしてくんないかなー? 最悪だよね! もうさ、ちり紙交換に出したいくらいだよ! あーーーでも、2匹でトイレットペーパー1つでも、もったいないお化けがでちゃうよね!」


 「エロバニーじじいが、萎れた態度で、とんでもないことを言ってるだす!」


 「ほんとだよな! そのまま枯れてしまえだよな! って、もう干からびてたか! ギャハハハハ!」


 「バカ天使!!! ほんとにお前らどうしょうもないやつだなー! 使えないやつだなー! いらねぇーやつだなー! のダナーブーツだよ! なんちってだよ! バカどもは遊んでないで、村長の家に、ほら、行くよ!!!」


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