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 「あーーぁ。ついにというか、やっぱりというか、この展開来たねー! 狼耳娘が、ベッドに寝て、なんで大きいの? とかってのを聞くやつ。・・・でも、こいつら『エロまっしぐら』だしね! 罠だけど、これは仕方がないね!」


 「お姉さんの耳は、なんでそんなに大きいだすか?」


 「そ、それはね。カッコイイみんなの声を、よーく聞くためよ」


 「おおお、それいいだすねー! さすがだす! 惚れるだす!」


 「うんうん、100点満点! それこそ、俺の好みだなー!」


 「僕、やっぱりカッコイイかー! よしっ、次、聞け! クサエル!」


 「はいはい。自分で罠を作って、自らそれに飛び込むなんてやつは、なかなかいないよね! 立ち入り禁止の火山の火口から、溶岩目掛けて、飛び込んでるんだもんね! 凄すぎるよね! って、まだ、やるみたいだねー!」


 「クサエル? ・・・まあ、いいだす。それでは、お姉さんの目は、なんでそんなに大きいだすか?」


 「そ、それはね。ヒーローの姿を、よーく見るためよ」


 「うほほーい! ヒーローは天使サキエルちゃんだす!」


 「きゃっほーい! 俺、ヒーローかー! そうだよなー、天使だもんな」


 「それ、それ僕だよね! ヒーローは勇者だもんね! 次!」


 「うほほーい、とか、きゃっほーい、とか超ウザいんですけど! まあ、どうでもいいけどねー! いい加減、止めてくんないかなー! さっさと、お姉さんの口は、どうして大きいのって聞いて、食べられてしまえ! だよね!」


 「お姉さんの胸は、なんでそんなに大きいだすか?」


 「そ、それはね。ぱふぱふして、正義の味方を目隠しするためよ」


 「うきゃーーー! それだす! サキエルちゃんは正義の味方だすよ」


 「きゃほほほーーい! それそれ、正義の味方シャムシエルちゃんも、それを待ち望んでいます」


 「やっぱ、正義の味方は僕だねー! ぱふぱふ目隠しは僕だけだね!」


 「なんか、とんでもないことをサラリと聞いてるよ、あのバカ天使! お姉さんもお姉さんで、とんでもない返しをしてるし・・。そんでもって、バカ天使どもは、奇声を上げて喜んでるし。最悪なシーンだね。って、まだやるのかよ!」


 「それでは。ごくり。お姉さんの口は、なんで紫なんだすか?」


 「そ、それはね。エロ勇者に毒キノコを食べさせたからだよ! ガバッ! ガォーーー!」


 「うわっ! ついに正体を現したよ! 狼娘、ウルフだよ! やっぱりこいつ魔王の手先だよ。まあ、でも、ビカムが負ける訳ないね! さっさと、取り押さえて、お縄だよ! って、何してんの? お前ら目をキラキラさせて?」


 「ストライーック!! スリーアウトチェンジだす! やっぱりドストライクだす! それそれ、うちにもキノコを食べさせてほしいだす!」


 「おおおお! って、ふざけんな! サキエル! 俺だよ! まず俺が食べる!」


 「おおお、って、バカ天使は、ダメに決まってんだろ!」


 「ふざけるなだす! ビカムこそ、さっきやったからなしだす!」


 「そうだよな! お前だけ二度はないよな!」


 「やかましい! お前らには一度目もないんだよ!」 


 「がぉ・・・・・・・・・へっ!? あれっ? あれっ? ねぇ、みんな! また、食べたいの? 本当に食べるの??」


 「「「うん!!!」」」


 「そう・・・・そうなの・・・」


 「ビカムてめえ、ふざけんなだす! なにが『うん』だすか! お前はなしだす! そのへんで、寝てろだす! 逝ってろだす!」


 「そうだよなー! ビカムの『うん』はダメだよな! そんなのねーよな!」


 「バカ天使! お前らこそ、さっさと天界に帰れよ!!」


 「おーい! おーい! 何してんだ、お前ら! 人が大人しくしてれば、とことん付け上がりやがって! 3匹揃ってあの世に行くつもりかよ! そんなの助けられないぞ! 驚くべきエロ優先主義だね! お姉さんも驚いてるよ!」


 「お姉ちゃん! 鍋、もうすぐできるよ! 今度のは、止めを刺せるスペシャルキノコだよ! 僕、スッゴイ鍋を作ったよ!」


 「でかしただす、坊主! やればできるだすな! それじゃ、うちからだす!」


 「ふざけんな! 俺からだろ! お前は坊主と遊んでろ!」


 「バカ者! それは僕しか食べないんだよ! お前らの分は、なしっ!!」


 「坊主も含めて、お前ら、ふざけんなよな!!! 止めを刺すキノコとか、言われてんだぞ! それでも食べるのかよ!? お前のらの頭の中はどうなってんだよ! ピンク色で染まってんのかよ! って、神様は無視かよ!!」


 「♡はい♡じゃ、ま、そういうことなら、仲良くね。それでは、まずは、勇者さまからね♡はい、あーんして♡」

    『我慢よ! 我慢! 今度こそ仕留めるんだから!』


 「うん! あーん・・・うわっ、またキスしちゃった。ぱくぱく!」


 「このやろーーー! ふざけやがって! お姉さん、お姉さん、うちもだす!」


 「はい♡じゃ♡あーんして♡」

    『赤ちゃんだと思うのよ! うんうん! そうよ! そう思うの』


 「やっただす! あーん・・・ぱくぱく! こ、これが昇天だすな! うーん!・・・しゃーわせだす!」


 「俺も、俺も、おんなじの、お願いしゃっす!!」


 「しょうがないわねー♡じゃ♡あーんして♡」

    『うっ、ダメよ、ダメ! 泣いちゃダメ! でもキモイ!』


 「あーん! ばくばく! うんうん・・・これ、これ、たまらないね!」


 「あーーーーぁ! もう3匹揃って、ばくばくしてるよ! どうなってんだよ! 神様の目の前で、バカすぎる罠に勝手に嵌っていったよ! ・・・このあと、どうすんだよ! どうすればいいんだよ! って誰も聞いてないか」


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