表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

40/62

40 真・融合

 「フハハハハハハ!! 魔王様、ありがとうございます!!! かくなる上は、必ずや勇者を討ち取って見せましょう!! さて、狐耳美女たちよ!! まずは、バカ勇者を起こし、チヤホヤして、妾の合図で、奈落に叩き落とせ!」


 「「「「「はっはー! 仰せの通りに! 玉藻御前様!」」」」」


 「ぎゃーーー! やばいよ! マジやばいよ!! 完全に攻め方を分かっているよ! 狸たちとの悪夢が蘇るよ! しかも今度はデカい玉藻御前がいるし! 打つ手なしだよ! このまま、攻められたら、あいつマジ昇天しちゃうよ!」


 「あれだけのバカは、一度昇天したほうがいいだす! いい気味だす!」


 「そうだなー! 俺はそこまで恨んでないけど、それもありだな!」


 「てめーら! 何ふたりで傍観者になってんだよ! 何とかしろよな!! まともな労働しろよな! 神様を補佐しろよな! の、白嫁菜(しろよめな)だよ! なんちってだよ! キレ悪いじゃん! バカ天使!! お前らのせいだからな!!」


 「なんか、もう、メチャクチャだすな!」


 「ああ! ほんとに、恥さらしだよな! このバカ上司!!」


 「さぁさ! ビカム様、起きてください!! 露天風呂ですよ!! お酒も用意してありますよ!! みんなで、キャッキャッ、ウフフのお時間ですよーーー!!」


 「ガバッ!!! うん! 待ってました!!!」


 「ウフフ♡♡こちらへどうぞ♡♡♡勇者様♡♡♡」


 「じゃ、ま、そういうことで。ビカム、行きまーす!」


 「ウフフ♡♡ビカム様♡♡こんな野暮な鎧は取りましょうね♡♡」


 「ウフフ♡♡ささ♡♡ビカム様♡♡私が、脱がしてさしあげますわ♡♡」


 「ウフフ♡♡いえいえ♡♡私が♡♡」


 「ウフフ♡♡ダメダメ♡♡私が♡♡」


 「キャハハハハ、くすぐったいよー!!」


 「キャッキャッ、ウフフフフ♡♡♡♡♡」


 「あーーーー。あのバカ、一瞬で起きやがった! あっという間にハーレムにしやがった! 玉藻御前が傍にいるのに、完全に無視してハーレムしてやがる! なんてやつだよ! まあ、HP的には、ここまではいいんだけどさぁー!」


 「うぐぐぐぐっぐぅ!! あのやろーーー!! 裏山だす!!」


 「うぐぐぐぐっぐぅ!! バカ勇者めーー!! 俺と替れ!!」


 「・・・・・この3バカ色魔、もう、どうすればいいんだ? 神様、さすがに疲れてきたねー!! 天使どもは両性具有の癖にこれだしね。もうさ、何が何やら・・・だよね! 成り行きに任せるしかないかなー」


 「さぁ♡♡♡みんな、勇者様を胴上げして、露天風呂へ行くわよーー♡♡♡」


 「♡♡はーーーい♡♡」


 「♡♡わっしょい!!♡♡わっしょい!!♡♡」


 「キャハハハハハ、天国、天国!!」


 「あーーーぁ。天国へ行っちゃったよ!! 玉藻御前は、ウォームアップはじめてるし・・。きっとさ、露天風呂に投げられてさ、卵攻撃だろうね! 利くよね! HP数千万削られるよね! 手首切るよね! もう展開見えてるじゃん!」


 「ムカつくだすな! もう、我慢できないだす!! これ以上はなしだす!! もう、本気で『融合(フュージョン)』やるしかないだす! シャムシエル!! 本気の天使を見せてやるだす!!!!」


 「おう! はじめて、ちゃんとした名前で呼んだな! サキエル!」


 「仕方ないだすよ! 『融合(フュージョン)』やるときだけだす!」


 「・・・・ま、いっか。やるぞ! じゃ、お前が軸な!」


 「了解だす!」


 「サキエル! You go!」「シャムシエル! You go!」


 「あれっ!! あれっ!! こいつらマジで何か始めた! おおぉぉ、光とともに一体化、融合(フュージョン)してる。どんどん大きくなってるよ! 何、何、隠し持っていたの。本当にあったのかよ? なら、さっさとやれよ、バカ天使が!」


 「フハハハハハ! 本気の天使は、タマゴンなんて目じゃないだす!!」


 「誰がタマゴンだ!!! バカどもが!!! ・・・何だ? 何だ? こいつは!! 妾と同じ大きさのヤツが、いきなり現れおった。うぐぐぐぐぐっ!!! 邪魔はさせん!! それっ!! 百尾台風!! 消し飛べ!!」


 「フン!! バカが!! うちらの必殺技『真・融合(マジフュージョン)』またの名を『神様がゴミに見える』に、そんなものは聞かないだすよー! ちょっと、涼しいだけだす! ギャハハハハ! まだまだ、行くだすよー!」


 「おぉぉ、一気に玉藻御前を超える大きさになったよ。もう倍はあるよ!! なんかムカつく、またの名だったけど、それは、いいや!! やればできるんじゃん! いいねー! やれやれーー! いけいけー、やっつけろー!」


 「ギャハハハハハ!! チビタマゴンになっただす!! もう神様もゴミに見えるだす!! そろそろいいだすかなー! あれっ、あれっ、止まらないだすよ。・・・・・・まっ、いっか! このまま行くだす!!」


 「おーい、バカ天使! どこまで大きくなるんだー! それは、ちょーーとデカすぎじゃないのかー?? そろそろ踏みつけていいぞー!! さっさと、玉藻御前をやっつけて、ビカムを回収しろーーー!」


 「こいつめ!! こいつめ!! なんだこのデカさは!! ふざけるな!! この玉藻御前様を舐めるな!! ボカッ! ボカッ! ドカッ! ドカッ!」


 「なんか足元で、ゴミ虫が騒いでいるようだすな!! ウザいだす! 踏み潰すだす! ドーン↓↓↓↓↓↓ ドーン↓↓↓↓↓↓ ドーン↓↓↓↓↓↓」


 「うっ、ぎゃ、ぎゃーーーーーー!! ま、まおうさ・・・ま・・ガクッ!」


 「うわっ!! 地震だ!! って違うよ! あのバカ天使どもだよ! って、玉藻御前、潰れちゃたよ!! やったよ! 勝ったよ! これならビカムも大丈夫だね。数人の狐耳美人さんだけなら、神様でも戦えるしね」


 「キャーーーー、地震! ♡♡助けてー勇者様ぁ♡♡」

   『おかしいわね! 玉藻御前様からの合図がないわ?』


 「キャーーーー、♡♡勇者様ぁ♡♡お手を♡♡」

   『合図はまだー。・・・仕方ないわ、天国を続行ね!!』


 「キャーーーー、♡♡勇者様ぁ♡♡抱きしめてー♡♡」

   『キモイんですけど! これもお仕事ね!!』


 「うんうん!! ラキスケ、ラキスケ!!」


 「ギャーーー! 止まらない、止まらない、大きくなるのが止まらないだす! くっ、苦しい! い、い、息ができないだすよ! 死ぬだす!! 酸欠で死ぬだす! シャムネコ、軸を変わるだす! 骨は拾ってやるだすよ!」


 「ふざけんな!! 嫌に決まってんだろ!! お前が逝け!!」


 「シャムネコ! かつぶしやるから・・変わってくれ・・・だす!」


 「いらねーよ!!」


 「やっぱバカ天使だったねー! でも、どうでもいいや。玉藻御前をやっつけたしね! で、ビカムは・・・天国モード継続で楽しんでやがる。戦いは終わったみたいだけどさ、これ、収拾つくのかな? って、誰も聞いてないか」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ