第538話 超獣神 vs. 五竜神
4コマ劇場 アイオライト_895・・・・・2015/04/19
シリーズ4
タイトル「超獣神 vs. 五竜神」
★ 1コマ ★
パロットたちの前に現れた謎の少女――ファセットムーンからの依頼はブルームーン海賊団のアジトである孤島を取り戻すこと。だが、一足先に孤島へ向かったレイチェルとアルフォーニの前に現れたのは、孤島を占領しているはずの天空竜ピジョンブラッドではなく、この聖界の神……五竜神が一柱、緑竜プリーナイトだった。
「あう! 五竜神ってことは~あなたのような存在が5体いるってことだよね? 超獣神も機獣神も4体ずつなのに……どういうこと!」
超麟神アルフォーニの操縦空間でレイチェルが叫ぶ。
緑竜プリーナイトは、超獣神の聖獣機モードよりも生体に近い機械竜から、現在は緑の甲冑を纏った騎士(巨大ロボット)の姿をしていた。しかも、驚くべきことに、バトルモード形状にもかかわらず、融合合体したグランフォーニのように完全浮遊している。つまりは、アルフォーニたち超獣神より性能が上であることが予想された。
『数のことなど知らん。他の五竜神には会ったことすら無いからな……。それを知りたければ、我らが創造主――トラピッチェ・エメラルドにでも聞け!』
アルフォーニたち超獣神も、四つの聖界を別れて守護しており、ダイやレイチェルがマスターとなるまで出会うことはなかった。守護する地が別れているというのであれば、五竜神同士の面識が無いのも頷ける。しかし、そのような内容はある意味どうでも良いことである。緑竜プリーナイトの言葉の中に、聞き覚えのある名があったからだ。
★ 2コマ ★
『トラピッチェ・エメラルド……。機獣神と兄弟機ということですね』
超獣神の創造主はトラピッチェ・クリスタル。同じトラピッチェ姓でもまったくの別人である。
そもそも超獣神は、素質さえあれば誰でも動かせる機獣神とは違い、キーアイテムによって選び出されるたった一人のマスターにしか乗りこなすことはできない。また、戦闘力も格段に抑えられており、超獣神4体が協力したとしても機獣神1体に敵わないほどである。ただし、超獣神には機獣神には無いとっておきが備わっていた。
「あうっ、第三世代なんだから機獣神以上の強さがあるってことだよね?」
『はい……。まともに闘えば、わたしたちに勝ち目は無いでしょう――』
対峙しているだけでもわかる。感じられるプレッシャーは機獣神以上……いや、これまで闘ってきたどんな敵よりも強烈であった。
「今日は調査だけです……って見逃してはくれないよね?」
『無理でしょうね、相手は殺る気満々のようです』
長剣を構え、今にも襲いかかって来そうな緑竜プリーナイト。
これはもう迷っている場合では無い。逃げられないと悟ったレイチェルは、アルフォーニのキーアイテムでもあるペンダントを右手で握りしめる。その瞬間、ペンダントから眩い閃光が発生し、指の隙間から漏れ出た光が空間を照らす。
★ 3コマ ★
「あうっ、全力で行くよ!」
右手を頭上に突き上げると、光に包まれたペンダントが飴細工のように形を変え、白い陶器のような上半分の仮面となる。その仮面を、レイチェルは躊躇うことなく顔に装着した。
「変身! ライムベリル!」
レイチェルの脳裏には、歴代の魔法少女よろしく、煌びやかな光の中で変身していることだろう。
ただし、実際に変身した訳ではなく、単に顔半分を覆い隠す仮面を付けただけ……。端から見れば、それほど変わったところもなかった。
もちろん、格好付けだけのために変身という言葉を使ったわけではない。実際、レイチェルという存在は消えており、ライムベリルという人格が表に現れている。記憶は共有しているものの、まったくの別人と言っても良いだろう。
そして、この変身こそが超麟神アルフォーニのとっておきを発動させる条件でもあった。
『ライム……。状況の説明は必要ですか?』
「ううん、大丈夫……。とにかく、ヤツを倒せばいいんだよね?」
レイチェル……いや、ライムベリルは目の前の緑竜プリーナイトを凝視する。格上の敵を相手に余裕を見せている場合ではない。レイチェルの言うように、最初から全力でいかないと勝ち目はない。
「準備はいい、アルフォーニ」
『いつでも……』
「よ~し! フォーーームチェンジ……角端モーーーーード!」
ライムベリルは、手にしたニンテンドー3DSのタッチパネルを付属のペンで激しく操作する。
上上下下左右左右……通称コナミコマンド(笑) それが4コマ限定での秘密コマンドであった。
聖獣機の色が麒麟の黄色から黒色へと変化する。そのことでアルフォーニの基本能力値が格段に上昇し戦闘力も機獣神を上回る。
これこそが超麟神アルフォーニに備わった究極の切り札『フォームチェンジ』システムであった。
伝説の神獣『麒麟』は、その色によって呼び名が変わるという。
それぞれ、黄色が麒麟、赤色が炎駒、青色が聳弧、白色が索冥、そして黒色を角端。超麟神アルフォーニにもそれらのフォームが存在しており、中でも最強なのが角端モードであった。
「炎駒(力)、聳弧(速さ)、白色が索冥(技)、その全てを有する角端(完全体)……。一気にけりをつける! バトルモードチェンジ……アルフォーーーニ角端!」
『あ! ちょっとレイチェル!』
★ 4コマ ★
再びコマンド入力するライムベリル。手にしたハードは、3Dブレ防止機能の付いたNewニンテンドー3DS LLに変わっていた。
また、どこからか勇ましい音楽が流れてきて気分を盛り上げる。闘いにおける序盤の見せ場、変形シーンである。
角端の聖獣機だったアルフォーニは、複雑な変形を繰り返して鎧を纏った騎士の姿……超獣神モードとなる。そして、やや厨二がかったかっこいいポーズを決め、宣言するように高々と叫んだ。
『超麟神アルフォーニ角端、爆た……んって、ええっ!』
自分に酔っていたライムベリルだったが、目前に迫る巨大な刃に気づき慌てて身を翻す。いつのまにか緑竜プリーナイトが距離をつめ、問答無用に襲いかかってきた。
『なぜだかわからない……が! 変形シーンは最善の攻撃タイミングだと……我が魂に刻み込まれているのだ!』
その瞬間、ライムベリルとアルフォーニの脳裏には、『てへっ♪』っと可愛く舌を出して、自らの頭を軽くコツくラルドの姿が浮かんだ。
『あ、あのラスボス~~~! って、ちょちょちょっ!』
変形シーンに攻撃を入れるという逆の意味でのおやくそくに腹を立てていたライムベリルだったが、バランスを崩したアルフォーニ角端がそのまま落下していることに気づく。
『レイチェ……いえ、ライムよ。なにも、このような上空でバトルモードにならなくても……』
アルフォーニのやれやれといったため息が聞こえてくる。
『そ、そうだった! バトルモードでは――飛べなかったんだあーーーぁ~……』
超速で落下するアルフォーニ角端……
再び聖獣機モードに変形する間もなくそのまま大海へと突っ込み、凄まじい高さの水柱を発生させた。
★ コメント ★
やっと熱が下がってきたけど、まだ37.5度はある(う~ん)