第275話 朱雀の機獣神 + おまけ
4コマ劇場 アイオライト_634・・・・・2012/06/17
シリーズ3
タイトル「朱雀の機獣神」 + おまけ
★ 1コマ ★
シデラゾート城、中庭にて・・・
コンドライト
「・・・・・・・(ちらり)」 ← そっと後ろを振り返る
パイロープ
「ふふ~ん♪(にこにこ)」(はやくしろ♪)
コンドライト
「・・・・・(指にした指輪を見る) はぁ~・・・、じゃあやってみるよ(ダメだと思うけど・・・)」
シデラゾート王
「・・・・・(大汗)」
コンドライト
「すぅーーーっ、来て・・・朱雀の機獣神レッドベリルーーーーー!!(うぉおおお!!)」 ← 指輪を天に向けて突き上げる
効果音「ずぎゃーーーーーん!!」 ← 赤い光の線が空へと放たれる
パイロープ
「おぉ♪ 成功かい!?(汗)」
コンドライト
「・・・・・(う~ん) やっぱり何も起こらないみたい・・・だよって、えぇえええ!!(どびっくり)」 ← 何かに気づく
バックミュージック「登場!朱雀の機獣神レッドベリル」
説明文「上空に魔方陣のような紋様が浮かび上がり、中からゆっくりと巨大で鳥の形をした機獣が現れる」
朱雀の機獣神レッドベリル
『ぴきーーーーーーーーーーっ!』
コンドライト
「えぇえええーーーーー!!(汗) なにあれ!?(ぎょぎょっ!)」
★ 2コマ ★
レッドベリル
『・・・・・・・』 ← 中庭に降り立つ
シデラゾート王
「うむ~(汗) このような鉄(?)の塊が空を飛ぶなど、信じられん・・・(大汗)」
側近
「なにやら、小鳥遊さん(孔雀?)っぽい形ですな~~~(どきどきどき)」
コンドライト
「これが・・・(ごくり)」
パイロープ
「そう、朱雀の機獣神レッドベリル! 長年、前のマスターだったアリスがロックをかけていた所為で動かすこともできなかったが、ついに復活したんだよ!!(叫び)」
アレキサンドライト
「しかし、魔族であるドロンジョに動かせないレッドベリルを、まさかコンドライトが召喚してしまうとは・・・(驚きだ)」
コンドライト
「いや、あの~、ボクはべつに・・・(大汗)」
パイロープ
「コンドライト、自信を持っていいんだよ(にっこり) 機獣神は超獣神と同じく四聖界の神さま・・・。資質があれば動かせるとはいえ、あんたは機獣神という神に選ばれた子なんだよ!」
コンドライト
「神に・・・選ばれた(大汗)」
パイロープ
「まぁ、神といっても機獣神は破壊神なんだけどね~・・・(ぼそっ)」(超獣神は守護神)
コンドライト
「は、破壊神!?(どびっくり)」
効果音「ずががーーーーーーーーーーん!!」
★ 3コマ ★
パイロープ
「これは、カナリーの受け売りだけど、トラピッチェ・エメラルドによって創造された4体の機獣神は、強大な力を持つが故に四聖界の戦乱の元とされた。資質があれば誰にでも動かせるから権力者が手に入れようと争いが絶えなくてね~~~」
アレク
「そのため、機獣神の創造主であるトラピッチェ・エメラルドによって4体全てが封印されたと聞いたが・・・」
パイロープ
「そういうこと。だけど、四聖界にも神は必要・・・。そこで、今度はトラピッチェ・クリスタルが機獣神を参考にして4体の超獣神を創った。力を機獣神よりかなり抑え、選ばれた者しか動かせないようマスターシステムを組み込んでね~」
コンドライト
「超獣神って・・・ブルースさんの乗ってる機体だよね」
パイロープ
「そう。ブルースのヤツは超龍神リーンウィック。その他にも超鳳獣神グランゾル、超麟神アルフォーニ・・・。いまだ謎に包まれた超亀神カークンがある。そして、超獣神の中にはパワーバランスがあり、グランゾルの力が1とすればアルフォーニは3、リーンウィックが5、カークンが10と、下位の超獣神は上位の超獣神に勝つことはできない。たとえ、複数の超獣神が協力したとしても上位のほうの力が上回る。まぁ、下位の超獣神には、グランゾルの融合合体や装甲合体、アルフォーニのフォームチェンジのようにパワーアップする能力が備わっていて、必ず数字通りにはいかないんだけどね~~~」
コンドライト
「でも、超獣神は機獣神よりかなり力を抑えたって・・・(汗)」
パイロープ
「そう(にやり) 機獣神は、4体の超獣神をたった1体で圧倒する力を持っている。機獣神の力をもってすれば、この精霊界第四聖界クリスタルを支配することも簡単だろうよ♪」
側近
「す・・・、すごい(大汗)」
シデラゾート王
「・・・・・・・」 ← 少し気にくわない
★ 4コマ ★
コンドライト
「あれ?(汗) いま攻めてきているカナリーさんが乗っているのも機獣神なんだよね? 機獣神と機獣神が戦ったら・・・いったいどっちが強いの?」
パイロープ
「う~ん・・・難しい質問だね~(汗) 機獣神はトラピッチェさまがハイスペックを目指して創った機体だから、明確な力の差は無かったはずだよ~。いうなれば、黄金聖闘士同士が戦って決着がつかないような・・・(どきどきどき)」
コンドライト
「千日戦争!!(どびっくり)」 ← なぜ知っている(笑)
アレク
「普通に考えれば、今回の勝敗は機体性能ではなく乗り手の力量によって決まるのではないか?」
コンドライト
「って、それじゃあ初めて乗り込むボクのほうが圧倒的に不利じゃないかーーーーー!!(大汗)」(カナリーさんって百戦錬磨なんでしょ!)
アレク
「・・・・・・・(すぅーっ)」 ← 明後日の方向を見つめる
コンドライト
「あぁあああ! 目を逸らしたーーーーー!!(涙)」
パイロープ
「さぁ、コンドライト。早くレッドベリルに乗り込むんだよ♪」
コンドライト
「えっ、ちょっと!!(大汗)」(押さないで!)
パイロープ
「機獣神の操作は超獣神とは違い、ガンダムみたいなリアルロボットを動かすように複雑だけど・・・まぁなんとかなるだろうよ♪(さぁ、行った行った!)」(何事も経験んだよ♪)
コンドライト
「ちょーーーっ! 教習みたいなことはやらないの?(汗) 仮免取らなきゃ公道に出ちゃだめなんじゃないのーーーーーーー!!(うわぁあああ~ん!)」
効果音「ずががーーーーーーーーーーん!!」
★ コメント ★
超獣神なら、Wiiリモコンやニンテンドー3DSで動かせるんですけどね~~~(笑) ← 4コマに限る!
★ おまけ ★
序章
賑やかな市街地から少し離れた森の奥……、古の歴史を感じさせられる立派な神社があった。全国各地に社を構え、自然崇拝で有名な『樹神神社』である。
数ある樹神神社の中でも、ここ緑柱石にあるそれは光風石や紅柱石と並んで三大樹神の一つとされている。簡易な社だけを持つ他の樹神とは違い、三大樹神は代々樹神一族によって管理されていた。
樹神一族の名は世界中に広く知られている。
確かに由緒正しき神社を管理する樹神ではあるが……別段、海外で活躍しているわけでもない一族の名が知れ渡っているというのは聊かおかしな話である。樹神の名を世に知らしめた原因があるとするならば、二昔ほど前の一件が大きく関与しているのだろう。
今から二十五年前、樹神一族からこの世界の『神』が選ばれた。
光風石――樹神本家の一人娘『飛鳥』がこの世界の神に選ばれていた。いや、選ばれたと言うには語弊があるかもしれない。飛鳥は、全ての世界創造に関与したとされる十四創神の一人、黄玉神トパーズの魂をその身に宿して生まれてきた。言うなれば、飛鳥は選ばれたのではなく……神として覚醒しただけである。
そんな飛鳥が――神として覚醒するまでの数年間を人として過ごしていたのが緑柱石の樹神神社であった。そのためか、良くも悪くも樹神一族は緑柱石の人々から注目されている。
この四月に白鳳学園中等部二年へ進級し……飛鳥とは年の離れた従姉妹同士の関係にある樹神の少女も、否応無しに人々の好奇の目に晒されていた。
少女は、何かにつけて樹神として見られてしまう。
断わっておくが……少女自身は、神の魂を有しているわけではない。他の人たちと何ら変わりない、年相応の女の子である。しかし、樹神一族である以上、人々は少女にあらぬ期待を抱かずにはいられなかった。
神の親族――その事実が少女に重くのしかかる。
学園に通っていても、樹神一族であるが故に、恰も特別であるかのように扱われてしまう。皆、少女に対しては余所余所しく、まるで腫れ物に触るかのようである。
そうかと思えば、何か困ったことが起こったときなど、それが些細な内容であったとしても少女を頼りにしてくる。神社に御参りして神頼みをするかのように――いかにも軽い気持ちで……
少女もなんとかそんな理不尽な望みに応えようと努力をするが、何の力も持ち合わせていない少女に出来ることは限られている。そのため落胆されることも少なくはない。そのことは、幼い少女の心に耐えられない苦痛を与えていた。
一時期、少女は登校拒否になりかけたこともあったが……それはそれ、樹神であるが故にそうやって逃げることも許されない。いや、現実から逃げられたとしても、少女が樹神であることは変えられない事実である。
諦めにも似た思考が少女の心を支配する。これから先も、樹神の名を背負って生きていかなければならないのか……
だが、未来というものは、必ずしも決まっているわけではない。ほんの些細な出来事によって運命が大きく変わることもある。
後に、少女は一つの選択を迫られることになる。少女だけではなく、世界の……とある少年の運命をも変えてしまう重要な選択――
樹神としてではなく一人の少女としての選んだ答えに、世界は大きく変動し始めるのだった。
『ねぇサフィ、あなた……神様になってみる気はない?』
あとがき・・・
というわけで、2009年に募集されていた第2回GA文庫大賞(後期)の一次選考通過作品(応募総数480作品/一次通過137作品)である『クラリオンアース』の書き直しの冒頭部分です♪
(一次選考通過といっても、面白さは二の次でちゃんと文章になっているかという振り落としに残っただけなのでしょうけどね~)
後半に出てくる少女というのは、『最強の勇者はヒーラーでレベル1』にもゲスト出演しているサフィのことです。以前に書いた『クラリオンアース』ではサフィの出番が少なかったので、今回は活躍させてあげたいですね~。
まだ書き始めたばかりですけど、ある程度溜まったら新小説としてアップしようと思っています。おまけとして、ちょこちょこと4コマにも載せるかもしれませんけど・・・(笑)