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第232話 ノルベルジャイト

4コマ劇場 アイオライト_591・・・・・2012/02/19

 シリーズ3

  タイトル「ノルベルジャイト」


★ 1コマ ★

数ヶ月前、ノルベルジャイト国の片田舎にて・・・


 黒装束の男 ← 見るからに怪しい

「・・・・・・・(カラカラ、キラリ)」 ← 黒い石のかけらを小瓶から直接地面へ落とす


説明文「欠片が地面に落ちた途端、辺りの魔力濃度が高まる」


その数週間後・・・


 男の子

「あ~、きれいな石発見♪」 ← しゃがんで拾おうとする


 父親

「まてまて、それってガラスの破片じゃないのか~?(汗) 触ったら怪我をするかもだぞ!(大汗)」


 男の子

「う~ん・・・たぶんガラスじゃないよ~(ヒョイっと拾い上げる) これだけキラキラだから、宝石かもしれない♪(天にかざして光の反射を楽しむ)」


 父親

「まぁ、こどもにしてみれば――ただの石でも宝石になり得るか・・・(あははっ) よ~し、持ち帰ってもいいが母さんには内緒だぞ♪」 ← 深い意味はない


 男の子

「うん♪(にこ~っ)」



数日後、小さな村にて・・・


 父親

「し、しっかりするんだ!(叫び)」


 男の子

「はぁ、はぁ、はぁ・・・。うぐっ!?(涙)」 ← ベッドに寝かされ、激痛にうなされている。


 父親

「くっ・・・、あの時の石だ・・・(汗) これさえ拾わなければこんなことには!!(くそっ!!)」 ← 男の子の手を取り、両手で握りしめる


説明文「男の子の腕には、数日前に拾った黒い石がへばり憑いている」



さらに数日後、深夜の村にて・・・


説明文「民家の一部が燃え上がり、村人たちが恐怖におびえた表情で何かから逃げ惑っている」


 父親

「くっ・・・、どうしてこんなことに・・・」


 異形の怪物(二足歩行で狼男のような姿)

『がぎゃーーーーーーー!!(あぉ~~~~~ん!!)』 ← 腕に憑いた石から霧状の黒い粒子があふれ出ている


 父親

「もう・・・止すんだ(ぼそっ) これ以上、おまえを・・・わたしたちを傷つける者はいない!!(やめろーーーーー!)」


 異形の怪物

『ががぁあああああ!!(がしゅっ!?)』 ← 父親に飛びつき、首筋に牙を突き立てる


 父親

「がががっ、げふっ!? がはっ!!(ビクビクビク)」 ← 血だらけで地面に倒れ、小刻みに痙攣を繰り返す。噛まれた個所には、異形の腕にあるのと同じ・・・黒色の小さな石が憑いていた


 異形の怪物

『がぎゃああああああ!!』


 父親

「!!?(どくっ、どくっ!)」 ← 首筋に憑いた石が大きく脈動を繰り返し、霧状の黒い粒子があふれ出る


 異形の怪物

『がるるぅ・・・(にた~っ)』


 父親だった異形の怪物

『ふーっ、ふーーーっ、ふーーーーー!!』 ← 激しい息遣い


 村人A

「ひっ!?(大汗) 怪物が・・・化け物が二匹に増えたーーーーーーー!!(嫌ぁあああ!!)」


 村人B

「に、逃げろーーーーー!! 奴らに噛まれると・・・オレたちも化け物に変えられちまうぞーーーーー!!(悲痛な叫び)」


効果音「ぎゃあああああーーーーーーーーーーぁ!!」


★ 2コマ ★

時は流れて現在、 ノルベルジャイト国へ向かう街道にて・・・


 陸

「はぁ~・・・(汗) 結局、あのクリノ(クリノヒューマイト)ってヤツの依頼を受けることになるんだな・・・(やれやれ)」


 サフィ

「ゾンビ退治・・・(ごくり) や、やってやろうじゃないの!!(がたがたぶるぶる)」(無限ロケットランチャー・・・いや、無限マグナムさえあれば・・・)


 スフェーン(仔犬型) ← アリス(フォスフィ)の頭の上に腹這いで乗っかっている

『だから~、ゾンビとかじゃなくて~(苦笑)』


 アリス(フォスフォフィライト)

「もし、ノルベルジャイトで発生しているのが・・・あたしの知っている魔獣化事件だとしたら、放っておいたら大変なことになる。それこそ、戦争回避とか言っていられない状態にね(大汗)」


 菜月

「仮にノルベルジャイトで発生しているのが魔獣化事件(?)だとしたら・・・この後、どうなるっていうの?」


 アリス(フォスフィ)

「う~ん、何か手をうたない限り・・・ラリマー、いいえ、この聖界そのものが滅んでしまう(・・・かもしれない)」


 陸

「え・・・? そこまで大ごとなことなのか!?(どびっくり)」


 サフィ

「もっと単純なイベントかと思ってた~(どきどきどき)」


 スフェーン(仔犬型)

『魔獣化とは、そもそも魔界でも闇に近い場所から発掘される魔石と呼ばれる鉱石に憑かれることで、生命体が異形の怪物に変化してしまう現象のことをいうの・・・』


 陸

「魔界の鉱石って・・・(汗) どうしてそんなモノがこの聖界にあるんだ?」(まぁ、ゲームなんだから何でもアリなんだろうけど・・・)


 アリス(フォスフィ)

「間違いなく・・・誰かが故意に持ちこんだのでしょうね~~~(ったく、余計なことを・・・)」


 スフェーン(仔犬型)

『ねぇアリス・・・、あなたの生きていた時代で起こった魔獣化事件について――なんでも良いから情報をちょうだい』


 アリス(フォスフィ)

「めんどいからヤダ(ぷいっ)」(あたしは解説とか苦手・・・)


 スフェーン(仔犬型)

『ア~リ~ス~~~!!(怒)』


★ 3コマ ★

 アリス(フォスフィ)

「あ~・・・(やれやれ) 魔石は生体の魔力に反応して取り憑く。体内に魔力の触手を伸ばし、取り憑いた相手の神経組織と融合することで手術のような方法で取り去ることは不可能となる(下手をすると確実に死ぬ) 魔石は取り憑いた者や自然界に存在する魔力を吸収して・・・それが一定以上になると異形の怪物『魔獣』となる」


 スフェーン(仔犬型)

『魔力を吸収して・・・(ぼそっ) それじゃあ、魔力密度の高いノルベルジャイトから離れたり、取り憑かれた人が魔力コントロールをすれば、魔獣化は回避されるんじゃないの?』


 アリス(フォスフィ)

「魔石に蓄積されるのは魔力だけじゃない・・・」


 陸

「・・・というと?」


 アリス(フォスフィ)

「魔石は、周囲の人たちからの負の感情をも糧とする(これが一番厄介なことね~)」


 スフェーン(仔犬型)

『はぁ~、なるほどね~~~(そういうことか~)』


 サフィ

「え、それってどういうこと?」


 アリス(フォスフィ)

「例えば、サフィの身近に魔石に憑かれた友だちがいたら、普通に付き合うことが・・・できる?」


 サフィ

「うん(そんなの当たり前じゃない)」


 アリス(フォスフィ)

「あ~、あはははっ(苦笑)」(迷い無いね~)


 スフェーン(仔犬型)

『みんながみんな・・・サフィみたいな人だったら、魔獣化事件なんて起こらないんだろうけどね~(苦笑)』


 菜月

「でも、そうはならない・・・。人とは、己と違う存在を極度に恐れる傾向がある」


 アリス(フォスフィ)

「そういうこと。いつ魔獣化するかわからない魔石憑き・・・。当然のように恐れられ、憎まれ、怨まれる。そういった負の感情を受けることで、魔石憑きの魔獣化は早まってしまう」


 スフェーン(仔犬型)

『負の連鎖ってやつね。周りの人は、自分の首を自分で締め付けていることにまるで気づかない・・・』


 サフィ

「それで・・・、魔獣化しちゃって――その魔獣に襲われちゃった人はどうなっちゃうの?(死んじゃうの?)」


 アリス(フォスフィ)

「そう、それがもう一つの問題点・・・」


 スフェーン(仔犬型)

『魔獣に襲われた者は、その魔獣と同じ・・・魔石のコピーを憑けられる(たしかそうだよね?)』


 菜月

「・・・・・(ごくり)」(なによそれ・・・)


★ 4コマ ★

 アリス(フォスフィ)

「魔石が憑いたからといって、別に死ぬわけではないの・・・。魔石に蓄積された魔力が消費されることで元の姿に戻る。でも・・・」


 陸

「魔獣化して仲間を襲った者を、そのまま受け入れることができるか・・・(大汗)」


 菜月

「簡単ではないでしょうね~~~(う~ん)」


 アリス(フォスフィ)

「そんな感じで対処法も無く・・・魔石憑きはネズミ算式に増え続けちゃう。放っておけば、この聖界は数年で魔獣が蔓延る世界となってしまう(かもね~)」 ← 結構適当です♪


 陸

「なら、どうするんだ? もし、ノルベルジャイトで――その魔獣化事件が起こっていれば、魔石憑きを隔離・・・もしかして殺してしまうのか!?(大汗)」


 サフィ

「えっ!?(びっくり)」


 アリス(フォスフィ)

「・・・・・・・」


 スフェーン(仔犬型)

『そう!(それが聞きたかった) アリスの時代に発生した魔獣化事件は、いったいどうやって終結したの!?』


 アリス(フォスフィ)

「う~ん・・・(え~、まだ説明しないといけないの~?) 魔石は魔力の強い方に憑く傾向があってね~、これはショウがやった方法なんだけど・・・己の魔力を高めて魔石憑きから魔石を引き受ける(これは魔力属性の人にしかできないことね・・・)」


 菜月

「それはまた、強引な方法ね(苦笑)」


 アリス(フォスフィ)

「でも、当然だけど引き受ける数には限度がある」


 スフェーン(仔犬型)

『でしょうね~。そんな芸当・・・普通はできない。精霊力と魔力を同時にコントロールできるアウインの勇者ショウだからこそ、可能だった方法でしょ?(魔石を引き受けて、精霊力で活動を抑え込む)』


 サフィ

「それじゃあ、いったいどうやって・・・(汗)」


 アリス(フォスフィ)

「魔族ガーティスが魔獣化事件を起こした目的は、暗黒族トルマリンを復活させることだった。その過程において、偶然に復活した暗黒族のリウムが全ての魔石を喰らうことで事件は終結した。ノルベルジャイトで起こっているのが魔獣化事件だとしたら・・・、リウムに来てもらうしかないでしょうね~~~」


 サフィ

「な~んだ。大事件のように言っていたけど、ちゃんと解決方法があるんじゃない♪(よかった~♪)」


 アリス(フォスフィ)

「いや、今のはあくまでも魔獣化事件であると仮定した話であって、実際には調査してみないとわからない。サフィが言うように、ゾンビが大量発生しているかもしれないし~~~(大汗)」


 サフィ

「うぇ~、ゾンビ嫌ぁあああ~~~(涙)」(うにゃ~~~!)


 アリス(フォスフィ)

「とにかく、ここから先は魔力密度の高いノルベルジャイト・・・。あなたたちは人間族だから大丈夫だ(慣れている)と思うけど、魔力酔いには充分気をつけてね!」


 スフェーン(仔犬型)

『そうそう♪ 魔力酔い・精霊力酔いは、属性違いの人がかかる重度の高山病みたいなものだけど・・・油断していると命を落としちゃうからね~~~(あははっ♪)』


1時間後、ノルベルジャイト国の山奥にて・・・


 陸

「・・・・・(汗)」


 菜月

「あちゃ~~~(大汗)」


 サフィ

「確かに、空気が重く感じるけどさ~~~(苦笑)」


 アリス(フォスフィ)

「うぐっ・・・(汗) き、きもちわるい~~~(吐きそう)」


 スフェーン(仔犬型)

『って、あんたが酔っちゃってどうすんのさーーーーーーー!!(叫び)』


効果音「ずががーーーーーーーーーーん!!」



★ コメント ★

 今のアリスは身体がフォスフィのままだから、激しい魔力酔いに襲われています(笑)


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