無知こそ正義なり【二百文字小説企画言ノ葉ノ悪魔参加作品】
先生「知らない人についていかないでね」
児童「はーい」
小学校からの帰り道、
「ねえ、私が喜ばせてあげてもいい?」
知らないオバサンに声をかけられた。なぜか彼女の息が荒い。
「オバサン、誰?」
「私は『喜ばせたがりや』」
「喜ばせたがりや?」
「そう、喜ばせたがりや」
さらにハアハアと息が荒くなる。
「車の中で喜ばせてあげる」
車を指差す。
僕は「喜び」たかった。「喜ぶ」事が嫌な人なんていない。ただ、気になったことがある。
「オバサン」
「何?」
「『喜ばせる』って何をして?」
さて、この後どうなったのか、皆さんで考えてみましょう☆