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あなた!
グレーのニットをジーンズに入れたあなたのスタイル!
身に纏う匂いは、清涼な洗剤の匂いでしょう。
車の運転席から出てくるその頬は太陽熱で、仄かに赤らんでいますね!
其の赤みを見るだけで、質感すらも私の脳は理解してしまいますよ!
奥二重のそのおしとやかなで気品高い目に見つめられ、私の魂はただ喜悦するばかり!!
口と鼻も一寸の狂いもない完璧さでその目と調和していますよ!
余りの調和の所為で、不自然にさえ思いますね!
私はあなたの姿体全てを細かに脳の神経回路に刻み付けています。
顕現する美を、脳に刻印しないわけにはいきませんからね!
今私は、精巧な工芸品に対して恐ろしいほどの倦怠を感じています…
この倦怠の正体は美への恍惚と、それに近づくことすら出来ない、私の愚かさにです…
だから、あなたの全貌を私の脳はより一層に深記し続けているのです




