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last hour  作者: Sa
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2029年

第三次世界大戦勃発

敵味方合わせ計4発の核爆弾を使用したこの戦争は 、双方決め手にかけ長期化するかに思われた。

しかし、開戦から1年半、日本人科学者のとある発表により即座に全世界での戦闘行為が停止。発表から1週間の後に戦争参加主要国による停戦協定が結ばれることになる。

ヤマト計画、東北地方ののとある場所で極秘に行われていた研究計画。その目的は核の脅威の排除。量子力学、核兵器開発の専門家達が集まるそのなかに、当時29歳の白洲冬弥は最年少研究員として在籍していた。白洲が開発した量子爆弾によって、その後の世界の運命は大きくうねることになった。

開発後その兵器が持つ可能性を理解した白洲は理論、製法の詳細については明かすことなく大きな枠組みのを世界に発表した。

その程度のあやふやな情報になぜ全世界は耳を傾けたのだろうか。それは、その爆弾は空間を連鎖的に切り裂いていくという検証結果が何万何億というシュミレーションで確認されたからである。

簡単に言えば量子爆弾をひとたび使用すれば、そのご1秒もかからずに地球は崩壊する。

割けるスピードは加速していき、最終的には宇宙そのものを巻き込む事となる。

そしてその詳細については現在もなお知るのは白洲ただ一人。そしてその本人も顔、声帯、指紋などの全ての痕跡を消去し消息不明となっている。

では、戦争が止まりその有り余るエネルギーはどこへ行ったのだろうか。恨みつらみもしくは希望、そのすべて清濁併せ呑んだ全てのエネルギーは停戦協定が結ばれたまち、この一件の発端となった場所ヤマトへと結果として向かうことになる。

初めは軍隊、政治、研究機関さらには諜報機関が集まる。それに付随するように、企業、裏組織。そして最後に娯楽と人が集まった。結果として、そこには圧倒的な権威と権力、そして暴力に秩序が発生し、ヤマト、特に中央部、は混沌を極めることになった。


「世界を終わらせる爆弾ができてその直後、そしてちょうどその場所が会場として選ばれた」

ホテルの一室、資料を広げながら俺はそうつぶやく。

「偶然にしてはってやつね」

「白洲冬弥か、」

恐らくはこのレースの手がかりはそこにあるのだろう。そして、そこに近づくほど他の兄妹たちとの距離も近づいていくことになる。


俺達は店を出てとりあえず近くのホテルに宿泊することにした。

道すがらスマホを購入したのだが、驚いたことに俺の知っているおおよそ10分の1の値段で購入することができた、さらに驚いたのが回線の契約が必要ないことだった。ヤマトなら至る所で無料で通信が可能とのことらしい。


そして俺達はついでに本を何冊か購入しつつ一旦の休息を取ることにした。まぁ休息と言っても今日一日でしたことといえば喧嘩して警察に捕まり食事してただけなのだが。俺にとっては今日既に一度死んでいるようなものなので精神的に疲労が溜まっていた。


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