知らない間にロックオンされていた私(未公開作品)
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:(仮)知らない間にロックオンされていた私
▼登場人物
●岡田由美子:女性。25歳。OL。
●四方田 宏太:男性。27歳。由美子の彼氏。
●片瀬ユカリ:女性。26歳。由美子の同僚かつ友達。
●横田祐樹:男性。30歳。由美子の会社の先輩。
▼場所設定
●喫茶店:一般的な感じでOKです。
●公園:ひとけの無いイメージで。
●由美子の自宅:都営マンション。
NAは岡田由美子でよろしくお願いいたします。
イントロ〜
皆さんこんにちは。
今回は恋愛がらみの意味怖のお話。
意味怖ストーリーはたった1本の電話から始まります。
主人公目線でぜひ楽しんで観て下さい。
メインシナリオ〜
ト書き〈1本の電話〉
祐樹「もしもし?アレ?いま出先?」
由美子「すみません、いま女子会してて♪」
祐樹「いやいや大丈夫だよ♪今度のプレゼンの事なんだけどさ」
仕事の事で電話がかかって来た。
相手は会社の先輩・横田祐樹さん(30歳)。
由美子「今週の土曜までに資料持って行けばいいんですよね?」
裕樹「うんそれでいいよ♪あ、挨拶文考えてくれた?」
由美子「えっと…まだでーす(苦笑)」
祐樹「全くのんびり屋だなぁ♪まぁ土曜まではまだ時間あるし、今彼氏とデート中なら、帰ってからゆっくり考えてよ♪」
由美子「は、はーい分りました♪」
ト書き〈喫茶店〉
宏太「今の誰だよ、もしかして浮気相手か?」
由美子「ち、違うよ!会社の人よ!」
宏太「うるせー!仕事のスケジュールでそんな頻繁にかかってくるかよ!」
由美子「ち、ちょっと待ってよ!」
(喫茶店から出て行く宏太)
由美子「はぁ…」
私の名前は岡田由美子(25歳)。
今出て行ったのは私の彼氏・四方田 宏太(27歳)。
また喧嘩。
彼の束縛はキツい。
でも、
「これも私を大事に想ってくれてるから」
と決め付けて今までスルーしてやってきた。
しかし最近はひどい。
仕事上の付き合いにさえ、彼は物凄い剣幕で怒り出す。
ト書き〈相談〉
ユカリ「なーに?あんた達また喧嘩したの?ホント懲りないわね〜」
由美子「そんなこと言ったって向こうが勝手に怒るんだもん」
彼女は片瀬ユカリ(26歳)。
祐樹さんと同じく私の会社の同僚。
プライベートでも良き親友だ。
喧嘩する度、恋愛相談の形で彼女に悩みを持ちかけていた。
ユカリ「まぁ許してやりなよ。そんだけあんたの事を想ってるって証拠よ」
由美子「うん…」
でも喧嘩は絶えない。
ト書き〈喫茶店〉
ユカリ「アンタんトコも大変だねー」
由美子「もう私、あの人とやってけない…」
ユカリ「まぁまぁ。恋に喧嘩はツキものよ。そんなに深く考えないの♪」
ト書き〈嫉妬がイジメに〉
でも彼の嫉妬は次第にエスカレートしていき、
そのはけ口は私へのイジメに変わっていった。
(デート中、頭からペットボトルの水をかけられる)
由美子「きゃあ!な、何するのよ!」
宏太「それで厚化粧落とせよ。何の為にそんな化粧してんだ?それにその服!ミニスカートで足出し過ぎだろ!他の男に見せる為なんじゃねぇの?」
由美子「ひ…ひどい…私は宏太の為に…」
ト書き〈公園〉
ユカリ「そ、そんな事までしてきたの!?」
由美子「もうイヤ…私、別れるあの人と…」
ユカリ「そ、それはちょっと行き過ぎね…ふぅむ。まぁそんなにひどい事になってるんなら、これはもうあんたと今の彼氏、合わないって事かなぁ」
由美子「え?」
ユカリ「嫉妬するだけならまだいいけど、暴力振るうようになっちゃもうおしまいよ。この先それがエスカレートしていったらさぁ、泣きを見るのはアンタの方なんだからね。早めにそういう悩みは解決しといた方がいいわよ」
ユカリ「そうだ。別れる前に、祐樹先輩にも一応相談してみたら?」
由美子「え?」
ユカリ「だから同じ男としての立場と目線からさ、こんな時どう接するのがいいか、ちょっと相談して聞いてみたらいいんじゃない?そっから何か問題解決への糸口みたいなモノがさ、もしかしたら見付かるかも知れないわよ?」
由美子「…」
確かにこれまで私はユカリの他に、
祐樹先輩にもちょっと彼との事で相談した事はあった。
でもそんなに親しい訳じゃない。
だから少し躊躇してしまい、その時は相談しなかった。
ト書き〈22時頃〉
(由美子のマンションから飛び出す宏太)
宏太「もういい!お前とはもう終わりだ!」
由美子「ちょっと待って!宏太ぁ!」
また喧嘩。
なんでも彼の携帯に、
「私が部屋で寝ている時の寝顔を撮った画像」
が送られて来たとの事だった。
部屋で寝顔を撮ったという事は、別に誰かが居たという事。
宏太はその「誰か」を男と見なし、
「完全に私が浮気している」
とした上で、凄い勢いで部屋を飛び出した。
でも1つ不思議だったのは、私の携帯からじゃなく、
私の部屋のパソコンの電子メールから画像が送られていたという事。
宏太を追い駆ける私。
でも追い付けず、私は外で泣いていた。
その時ふと、ユカリが言ってくれた事を思い出した。
「祐樹先輩に相談してみる」。
心の寂しさもあったのだろう。
私はふとこの時ユカリではなく、
男である祐樹先輩に頼りたくなってしまった。
私は人目も憚らず泣きながら、
そのまま部屋に戻らず、外で祐樹先輩に電話をかけた。
ト書き〈祐樹との電話〉
由美子「祐樹先輩…」(半泣きで)
祐樹「ど、どうしたの?」
私の様子を察してくれた祐樹先輩は、
優しい言葉で慰めながら、私にアドバイスしてくれた。
祐樹「まぁそんなに落ち込まないで。恋愛に喧嘩は付きものだからさ。時間が経てばそれなりに解決すると思うよ」
由美子「う…うん」
祐樹「だからさ、そんなにもう泣かないで。部屋に戻って紅茶でも飲んでさ、気分を落ち着けなよ」
由美子「うん…そうします。有難うございます。済みません、こんな時間に電話して…」
祐樹「いいよ、気にしないで♪」
解説〜
はい、ここ迄のお話でしたが、意味怖に気づかれましたか?
それでは簡単に解説していきます。
今回は、冒頭とラストの場面に注目しましょう。
1本の電話から始まったこのストーリーですが、
その意味怖ヒントはまさに冒頭から表れます。
由美子が喫茶店で宏太と一緒にいた時、
祐樹から仕事の事で電話が入ります。
そのとき祐樹は、
「今彼氏とデート中なら…」
と言いました。
それまで由美子は、
「今出先で女子会してて…」
とだけ祐樹に伝えています。
他人にプライベートを打ち明けたくなく、恥ずかしさもあり、
彼氏と会ってるのを隠して「女子会」等と嘘をついていたのでしょう。
にも関わらず祐樹は、
「彼氏と会ってるんなら」
とストレートに見抜きます。
これは由美子と宏太が会っているその光景を、
実際その場に居て見ていたから知っていたのです。
そう、祐樹もこのとき喫茶店に居ました。
由美子と宏太の様子を陰から覗いていたのでしょう。
祐樹は由美子の普段の行動を逐一観察し、
自分が入り込める隙間を探していました。
このとき由美子に電話をかけたのもワザとです。
自分の存在をアピールする為、ワザと宏太とのデート中に電話しました。
そしてラストの場面。
また喧嘩して宏太に部屋を出て行かれた由美子。
その宏太を追って由美子も部屋から出て行きますが、
結局追い付けず、由美子はマンションの外で泣き崩れました。
そして由美子はその場で祐樹に電話を掛けます。
そのとき祐樹から、
「…部屋に戻って紅茶でも飲んでさ、気分を落ち着けなよ」
と言われます。
この「部屋に戻って」という言葉。
この時なぜ由美子が部屋でなく、外に居る事を知っていたのでしょう?
由美子は宏太に出て行かれたショックで咄嗟に外から電話を掛けました。
つまりこれは、
「その由美子の様子をリアルタイムで見ていなければ判らない光景」
となる訳です。
しかも時間帯は22時頃。
普通、女子がこんな時間に外に1人で居る事は想定しづらいものです。
つまりこの時点でも祐樹は由美子の様子を逐一観察できる、
由美子から非常に身近な場所に居ました。
それは由美子の部屋の中。
いつしか祐樹は由美子の部屋に忍び込み、
由美子と彼氏の状況を確認する上、由美子が今どのような状態にあるのか。
これを正確に観察し、
あわよくば自分の都合の良いようにその展開を持っていったのです。
そう、由美子の部屋のパソコンを簡単に操作できたのもその為。
由美子の部屋に定期的にでも忍び込んでいたから、祐樹はそのパソコンから宏太に画像を送り、浮気の疑惑を確信に変えさせようとしていた訳です。
さてこのあと、部屋に帰った由美子を待ち受けていたものは?
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬




