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新しい女神  作者: ジュルカ
フェスティバルアーク
220/229

第218話 創造の最初のダンス

わかった。


いや。


ちょっと待って。


今の私の精神状態を説明させてください。そうしないと、今以上に狂気じみた話に聞こえてしまうでしょうから。


ついさっき、オーレリアと踊ったばかりだった。


それからルーシーと。


そして今?


今、私は舞台に立っていた――


対面で――


創造主と。


「創造主」ではない。


「物を作る女神」でもない。


「ものづくりの才能を持つ強力な存在」でもない。


違う。


これは創造主だった。


万物の母。


アルファ。


創造という概念そのものを、彼女が火曜日に作った砂場にレゴブロックを放り込んだように見せてしまう存在。


「万物」という言葉さえも、厳密に言えば彼女のサイドプロジェクトの一つに過ぎないほど、論理を超越した存在。


そして私は、彼女と踊らなければならなかった。


踊る。


戦うのではない。


議論するのではない。


彼女の宇宙哲学の講義に耐えようとするのではなく、


踊ること。


そして、どういうわけか、そっちの方がもっとひどかった。


ずっとひどかった。


ここは、本能や暴力、圧倒的な力で身を隠せる戦場ではなかった。


ここは舞台だった。


何千人もの人々の前で。


27億人の信者が、ニャーが発明した魔法のプロジェクターネットワークか何か、あるいはどんな地獄のようなシステムを通して、このことを聞いているかもしれないのに。


そして、クリエイションは?


クリエイションは緊張していた。


本当に緊張していた。


彼女の手は震えていた。


群衆には気づかれないほどだった。


でも、私は気づいた。


すぐ近くにいたので、それを感じ取ることができた。


彼女の指が、私の指の近くでかすかに震えていた。


そして…


それが、私の脳に本当に奇妙な影響を与えた。


だって、一体どうやって、文字通り万物の母が目の前に立っていて、顔を赤らめて緊張し、感情の重圧で倒れそうになっている状況に対処すればいいの?


そんな時の手引書って何?


マナーって何?


誰に聞けばいいの?


アテナ?


いや、彼女に聞いたら余計に悪化するだろう。


間違いなく悪化する。


私は舞台袖に目をやった。


そしてもちろん、それが事態をさらに呪われたものにした。


創造の後に並んでいたのは:


フレイ


永遠


アルテミス


エイル


ライラ


ナリ


アニー


そしてアリス。


私は文字通り気を失いそうになった。


私は彼ら全員と踊らなければならなかった。


一人ずつ。


まるで神々の恋愛シミュレーターで、私が偶然にも全ルートを駆け抜けてしまったかのようだった。


「リリア…」


創造の声に我に返った。


彼女を見た。


彼女はすぐに視線を逸らした。


「…もしこれが無理なら、私は撤退します。」


群衆は静まり返った。


アテナは、噂話を察知した母親のように、審査席から身を乗り出した。


ルーシーの表情が険しくなった。


アウレリアは腕を組んだ。


セラフィナは、私が何か間違ったことを言ったら、興奮で爆発しそうな様子だった。


私は創造を再び見た。


じっくりと見た。


彼女は誇らしげではなかった。


彼女は取り繕っていなかった。


彼女は本当に不安そうだった。


そして、私は理解した。


創造は宇宙を創造できる。


存在を書き換えることができる。


概念を掌に乗せ、濡れた粘土のように形を変えることができる。


しかし、これは?


これは力では解決できない。


これは、弱さだった。


そして彼女はそれが全く下手だった。


私はゆっくりと息を吐いた。


それから微笑んだ。


彼女が再び迷う前に、私は一歩近づき、手を差し出した。


「だめよ」と私は静かに言った。


「文字通り万物の母に、私のステージでパニックを起こさせるわけにはいかないわ」


創造は瞬きをした。


「私の…あなたのステージ?」


私は鼻で笑った。


「言いたいことは分かるでしょ」


ミュージシャンたちは待っていた。


観客は息を呑んでいた。


創造はまだ不安そうだった。


そこで私は少し身を乗り出し、声を潜めた。


「ねえ」


彼女の視線が私の目に移った。


「手伝うよ」


「…手伝うの?」


「うん」


私はそっと彼女の手を取った。


温かかった。


想像以上に温かかった。


「そして、私がリードするわ」


その言葉に彼女は反応した。


創造は眉を上げた。


「あなたが?」


「そう、私よ」


「でも、私は…」


「だめよ」と私は遮った。「緊張してるでしょ。手が震えてるし、頭が混乱してる時に私がコントロールさせようとしたら、うっかり新しい感情の次元でも生み出しちゃうわよ」


群衆は静かに笑った。


創造はさらに顔を赤らめた。


アテナは、私がこれまで聞いた原始的な存在から発せられた中で、最も喜びに満ちた声を上げた。 「娘、本当に可愛いわ」と彼女は大きな声で囁いた。もちろん、その声は皆に聞こえた。


クリエイションはすぐに空いている方の手で顔を覆った。


「お母さん、お願い」


私は微笑んだ。


すると音楽が始まった。


ゆっくりとした。


穏やかな。


まるで神聖な音楽のようだった。


圧倒されるような感じではなかった。


宇宙的な演出もなかった。


銀河の映像もなかった。


ただピアノと弦楽器だけだった。


いい感じだ。


私は一歩前に出た。


クリエイションは私の後についてきた。


最初は、彼女の動きはぎこちなかった。


完璧なバランスだった。


完璧なコントロールだった。


でも、ぎこちなかった。


まるで、ミスをしないように必死になりすぎて、ダンスは単なる動作ではなく、動きそのものを感じさせるものであることを忘れてしまったかのようだった。


そこで私は彼女に近づき、囁いた。


「考えるのをやめて」


彼女は驚いた様子だった。


「それは…とても難しいアドバイスね」


「わかってる」と私は言った。「でも、私を信じて」


「信じてるわ」


その答えはあまりにも早すぎた。


そして、あまりにも正直すぎた。


群衆がざわめいた。


悲鳴ではない。


歓声でもない。


ロマンスが現実世界で勝利を収めた時に人々が発する、あの「おおおおおお」という声だった。


創造は半歩の間、静止した。


私は微笑み、彼女の手を強く握った。


「ほら、もう良くなってるでしょ?」


「まだ納得してないわ」


「納得しなくてもいいのよ」


私は彼女を導き、くるりと向きを変えさせた。


彼女のドレスが動きに合わせて揺れた。


最初、彼女の周りに瞬いていた小さな星明かりは、消えるのではなく、ただ弱まった。まるで彼女の力さえも、この瞬間には派手な演出は必要ないことを悟ったかのように。


ただ、誠実さだけが必要なのだと。


「ねえ」と、動きながら静かに言った。「思ってたよりずっと怖くないね」


クリエイションは瞬きをした。


「…私と踊るの?」


「うん」


「予想外の答えだ」


「何を予想してたの?」


彼女はためらった。


そして正直に答えた。


「あなたが怖がると思ってた」


私は笑った。


「ああ、怖かったよ」


「怖かった?」


「今も怖いけど、今は君の震えを止めることに集中してる」


クリエイションは実際に私たちの手を見下ろした。


「…こんなに分かりやすいとは思わなかった」


「みんなには分からないかもしれないけど」


私は彼女を優しくくるりと回し、再び抱き寄せた。


「でも、君のことはよく知ってる」


その言葉に彼女は黙り込んだ。


音楽が少し大きくなった。


私たちはステージ上をより滑らかに動いた。


そして、少しずつ、彼女の姿勢の硬さが消えていった。


肩の力が抜けた。


足取りが柔らかくなった。


より自然になった。


「存在の絶対的な創造主」というよりは…


彼女そのものになった。


アテナは前に身を乗り出したので、マリアが思わず彼女を引き戻そうとするのではないかと思ったほどだった。


マリアは、さすがに優雅で落ち着いた様子だった。


フェンリルは疲れ切った様子だった。


破壊は片肘をテーブルにつき、妹の愚行に感情的に巻き込まれるのを嫌がりながらも、その様子をじっと見守っている男の表情をしていた。


私は創造を再び回した。


今度は彼女は回転に合わせて滑らかに動いた。


ためらいもなく。


硬さもなかった。


そして、彼女が私の方に戻ってきたとき、微笑んでいた。


小さく。


恥ずかしそうに。


でも、本物だった。


「ほら」と私は呟いた。


「何のこと?」


「あれよ。」


私は彼女の顔の方を指差した。


「あなたは今、踊っている。パフォーマンスじゃない。」


クリエイションは一瞬視線を逸らし、それからまた戻した。


「なるほど。」


「違う」と私は静かに言った。「感じるんだ。」


彼女は私を見つめた。


観衆は再びほとんど静まり返っていた。


誰もこの瞬間を壊したくなかった。


セラフィナでさえも。


ローグでさえも。


アレスでさえも。正直言って、これは伝説的なレベルの真剣さの証だった。


クリエイションの声は今度は静かになった。


「…あなたは物事を楽にしてくれる。」


私は瞬きをした。


「それは初めてだ。」


「いいえ」と彼女は言った。「初めてじゃない。」


音楽がゆっくりになった。


私たちは近づいた。


彼女の手が私の腰に、私の手が彼女の手を導いた。


そして一瞬、私はそこに観衆がいることを忘れていた。


大会のことは忘れた。


この状況の不条理さも忘れた。


だってこれはただの…


緊張した女の子。


一生懸命頑張っている。


そして私。


彼女が舞台で孤独を感じないように気を配っている。


「リリア」と彼女は言った。


「うん?」


「…私、馬鹿みたいに見える?」


その質問は、必要以上に私の心に突き刺さった。


彼女があまりにも静かに尋ねたから。


あまりにも真剣だったから。


まるで、彼女の無限の力など、私の前で滑稽に見える可能性に比べれば何の意味もないかのように。


私は優しく微笑んだ。


「ううん。」


彼女は私の顔をじっと見つめた。


「本当に?」


「創造主よ」と私は言った。「あなたは文字通り、あらゆるものを可能にした存在です。」


彼女はたちまち緊張した。


私は首を横に振った。


「でも、今は?」と私は続けた。 「あなたはただ、好きな人と踊っているだけよ。」


彼女の目が大きく見開かれた。


観衆はまたしても大騒ぎになった。


アテナは芝居がかった仕草で口を覆った。


「ああ、彼女は好きな人なのね…」


「お母様!」


創造主の顔は真っ赤になった。


私は笑いそうになったが、この瞬間を台無しにしたくなかったので、そっと彼女に近づき、ささやいた。


「落ち着いて。大丈夫よ。」


彼女はしばらく私を見つめた。


そして、ほんの少しだけ笑った。


小さく。


柔らかく。


彼女のような存在から、こんな声を聞くとは思ってもみなかった。


そして…


彼女は予想外の行動に出た。


リードを取り戻した。


力強くではなく。


支配しようとせず。


慎重に。


まるで私が与えた自信が、彼女自身の力で前に出るのに十分なものだったかのように。


私は彼女に身を任せた。


そして今度は、彼女が次の動きへと導いてくれた時、彼女は緊張していなかった。


彼女は優雅だった。


温かく。


落ち着いていた。


そして今、彼女が私を見つめるその眼差しには、私の心臓が狂ったように高鳴る何かがあった。


曲が終わると、音楽はほとんど消えかけた。


創造は私を優しく引き込んだ。


近すぎず。


ちょうどいい。


私たちの額は再び触れそうになった。


彼女の呼吸は穏やかだった。


そして彼女は、とても静かに言った。


「私は人間の求愛についてはあまり詳しくないんです。」


群衆はまるで一つの生命体のように身を乗り出した。


「でも」と彼女は続けた。「もしこれがその一部だとしたら…」


彼女はほんの少し微笑んだ。


「…それなら、なぜ人々がそれを求めるのか理解できます。」


私の顔はたちまち熱くなった。


創造は、文字通り皆の前で自分が今口にしたことを悟り、凍りついた。


そして、完全に停止した。


完全に。


ブルースクリーン。


原初の崩壊。


アテナは審査台から立ち上がった。


「10。」


フェンリルはカードをテーブルに叩きつけた。


「10。」


マリアは温かく微笑んだ。


「10。」


破壊は目を閉じ、ため息をついた。


「…10。」中庭は大歓声に包まれた。


歓声。


悲鳴。


口笛。


アレスが意味不明なことを叫んでいる。


ローグが笑っている。


セラフィナはまるで悟りを開いたかのような表情をしていた。


クリエイションは私から一歩後ずさり、人前でうっかり何かを告白してしまったという事実から立ち直ろうとしているのが見て取れた。


私は彼女に身を寄せ、ささやいた。


「よくやったよ。」


彼女は私を見た。


本当にじっと見つめた。


そして、この騒乱にもかかわらず、なぜか彼女は再び落ち着きを取り戻した。


「…ありがとう」と彼女は静かに言った。


そして彼女は舞台袖へと降りていった――


するとすぐにアテナが感情の捕食者のように彼女に飛びかかった。


「お嬢ちゃん!可愛かったわ!すぐに気持ちを説明して!」


「お母様、だめです――」


観衆はさらに大きな笑い声を上げた。


私は舞台の中央に立っていた。



疲れた。


混乱した。


感情的に不安定だった。


そして、まだ列に並んで待っている人たちを見た。


エタニティは跳ねていた。


アルテミスは集中しているように見えた。


エイアは微動だにしなかった。


ライラは自信に満ちていた。


ナリは表情が読み取れなかった。


アニーは興奮していた。


アリスは緊張しているようだったが、決意に満ちていた。


私はゆっくりと空を見上げた。


「どうしてこんな人生なの?」


ニャーがステージの端に現れ、すぐに答えた。


「だって、ミストレスは皆に愛されていて、感情的な問題から逃れられないから。」


「それは答えになってないわ。」


「統計的に正しい。」


群衆は再びチャントを始めた。


「エタニティ!エタニティ!エタニティ!」


私は甲板で待っている小さな宇宙論のグレムリンを見て、ため息をついた。


「…ああ、なんてこと。」


創造主と踊るだけでも私の脳を不安定にするのに十分だったのに――


次に永遠が何をしようとしているのか?


それはきっと心理戦に違いない。


そして最悪なのは?


それでも私は笑顔でいなければならなかった。

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