第200話 原初の怒り
雷鳴と鋼鉄が互いに叫び合った。
ゼウスと私はもはや玉座の間で戦っていたのではない。
崩壊しつつある天空の中で戦っていた。
稲妻は天空の天井に溝を刻み、大理石の大陸が砕け散った塊となって私たちの周囲に浮かんでいた。サンダーブランドとジョワユーズの激突は、生々しい宇宙の光を噴き出す亀裂を刻んだ。
彼は強かった。
芝居がかった強さではなく。
傲慢な暴君のような強さではなかった。
彼は戦場の君主のような強さだった。
彼の剣の一振り一振りは、文明を水没させた嵐の重みを担っていた。一歩ごとに、世界そのものが跪きたいかのように、重力が彼へと向かった。
私たちは再び激突した――刃と刃が。
衝撃波。
雷鳴が轟いた。
私は低く身を翻し、彼の脇腹を狙った――
彼は私の手首を掴んだ。
稲妻が血管を駆け巡った。
白熱した痛みが走った。
「空そのものに挑むのか」ゼウスは唸り声を上げた。
「空など見えない」私は反論し、額を彼の額にぶつけた。
衝撃で私たちの足元の神聖な床が割れた。
私たちは二人とも後ろに滑り落ちた。
ほんの一瞬――
互角だった。
そして――
彼らは動いた。
残りの神々。
当然だ。
臆病者は決して一人で戦わない。
オーディンのルーンが燃え上がった。
マルドゥクは束縛の法則を発動した。
ハデスは砕け散った大理石から骸骨の鎖を振り上げた。
ニャの声が混沌を切り裂いた。
[多方向からの攻撃が迫っている。左翼。上空。後方。]
「ああ、見える!」
トールが先に来た。
流れ星のように降り注ぐ鎚。
私は受け流したが――
しかしシヴァはすでにそこにいた。
三叉槍が私の脇腹を斬り裂いた。
血――神聖な血と人間の血――が宙に飛び散った。
私は空中で身をよじり、放った――
「エレメンタル・シフト」
炎は渦を巻いて水へと変わった。
水は圧縮されて風へと変わった。
風は大地に定着した。
巨大な竜巻が外側へと噴き出し、トールとシヴァを向かい合う柱へと叩きつけた。
一息――
空間が晴れた。
そして床から鎖が噴き出した。
冥府。
それらは私の腕、脚、喉に巻き付いた。
冥界の力が私の体内に流れ込み、私の魂を下に引きずり込もうとした。
私は唸り声を上げて身を引いた――
しかしオーディンの稲妻が同時に襲いかかった。
稲妻が私の肩を貫いた。
そしてもう一本。
トールが再び現れた。
顔面にハンマーが叩きつけられた。
衝撃。
すべてが白く染まった。
宙に浮いた天上の大理石の板を三つ突き破り、空中で体勢を立て直した。
背筋に痛みが走った。
血の味がした。
ゼウスはためらわなかった。
「宇宙の雷鳴。」
彼はサンダーブランドを天高く掲げた。
天が開いた。
無数の雷が神々しく配列された。
それぞれが概念的異常を消滅させるように調整されていた。
雷は降り注いだ。
一気に。
私はジョワイユーズを横切った――
しかし、マルドゥクが口を開いた。
「束縛の法則。」
私の体は空中で凍りついた。
完全に。
ゼウスはかすかに微笑んだ。
雷が落ちた。
ああああああああああああああああああああああああああああああああ
痛みを通り越すほどの激痛。
オーラが激しく揺らめいた。
全ての神が同時に攻撃を仕掛けてきた。
シヴァのトライデントが脇腹を貫いた。
ハデスの鎖が締め付けられた。
オーディンのルーンが私の再生力を抑制した。
トールが再び槌を振り上げた。
イシュタルはバスほどもある矢を私の胸めがけて放った。
私はかろうじて身をよじった。
矢は肋骨をかすめ、背後で炸裂した。
空はさらに砕け散った。
私は圧倒された。
無限の複製をもってしても。
無限の力をもってしても。
全てをもってしても。
これは万神殿だった。
完全に同期した神の処刑。
視界がぼやけた。
空中で膝が崩れ落ちた。
私はこれを終わらせることができる。
できると確信していた。
全開。
完全解放。
100%全力。
この領域を全て塵と化す。
この計画を全てひっくり返す。もううんざりだ。
だが、それでは全てが破壊されてしまう。
凍てついた下層圏も。
オーレリアも。
だめだ。
まだだ。
私の目は青く輝いた。
オーラが激しく燃え上がった。
周囲の現実が崩れ始めた。
神々はためらった。
ゼウスは目を細めた。
「彼女はエスカレートしている。」
稲妻が激化した。
私は咆哮した――
天を切り裂こうと――
そして――
爆発が起きた。
私からではない。
ゼウスの玉座の背後から。
衝撃波がオリンポスを襲った。
最初に反応したのはハデスだった――
遅すぎた。
黄金の閃光。
彼は消え去った。
六本の柱を叩き壊した。
アマテラスは太陽の結界を張ろうとした――
刃がそれを紙のように切り裂いた。
ラーもそれに続き、胸に深い切り込みを入れ、部屋を横切った。
塵が舞い上がった。
神々はよろめいた。
ゼウスは振り返った。
そして煙が晴れると――
彼女はそこに立っていた。
剣を手に。
燃え盛るオーラ。
抑制されている。
しかし、激怒している。
オーレリア。
彼女の金色の髪は、ゆっくりと弧を描いて顔の周りを漂っていた。彼女の瞳は、古の、決意に満ちた炎で輝いていた。原初のオーラ――今や完全に安定していた。
不安定ではない。
圧倒的ではない。
集中している。
彼女の剣は、原初の共鳴音を響かせた。
彼女はゆっくりと前に歩み寄った。
一歩ごとに神聖な床に波紋が広がった。
「あなたよ。」
彼女の声は穏やかだった。
あまりにも穏やかだった。
「あなたは私の世界に触れた。私の民を檻に閉じ込めた。彼女に手を伸ばした。」
彼女のオーラが激しく燃え上がった。
ゼウスは実際に一歩後ずさりした。
「ありえない。」オーディンは囁いた。
「彼女はほんの数時間前に進化した。」
オーレリアはゼウスに剣を向けた。
「終わりだ。」
私は震える息を吐いた。
「オーレリア…」
彼女は私を見なかった。
「怪我は?」
「少し。」
彼女は顎をきゅっと締めた。
そして彼女は動いた。
彼女は姿を消した。
ゼウスはサンダーブランドを掲げた――
遅すぎた。
オーレリアが彼の傍らに現れた。
斬りつけた。
ゼウスの鎧に深い切り傷が開いた。
彼がよろめくと、稲妻が外側へ爆発した。
トールが突進した――
オーレリアは横に避け、剣を振り上げ、彼を天井へと叩きつけた。
シヴァが突進した――
彼女は彼のトライデントを振りかざす途中で受け止めた。
ねじり、
折った。
彼女の血管には、原始の力がみなぎっていた。
ハデスは立ち直ろうとした――
彼女は剣を地面に突き刺した。
「原初の領域 ― 決意の地平線。」
黄金の権威の波が外側へと広がった。
すべての束縛の法則が砕け散った。
冥界の鎖は崩壊した。
オーディンのルーンは砕け散った。
マルドゥクの法則構造は崩壊した。
戦場は一変した。
今、抑圧されるのは彼ら自身だった。
ゼウスは咆哮を上げ、嵐の姿を完全に展開させた。
雲が彼の体を取り囲んだ。
稲妻が怒りの輪のように彼を戴いた。
彼はサンダーブランドをオーレリアに振り下ろした――
彼女はそれを受け止めた。
片手で。
衝撃で玉座の間が真っ二つに割れた。
しかし彼女はびくともしなかった。
「お前は強い」ゼウスは歯を食いしばりながら認めた。
「私は強くない」オーレリアは静かに答えた。
「ただ負けたくないだけ」
彼女のオーラは強まった。
束縛なき決意が完全に燃え上がった。
彼女の力は階層の制約を超えて高まった。
彼女はゼウスの腹を殴りつけた。
オリンポスの王は自らの玉座の間を飛び越え、神の座を突き破った。
万神殿はパニックに陥った。
ラーは太陽崩壊を企てた。
私は彼女の隣に歩み寄った。
「だめだ。」
私たちは一緒に動いた。
完璧なシンクロだ。
トールが私に向かって振り下ろした――
私は身をかがめた。
オーレリアは彼の鎚の軌道を断ち切った。
武器は砕け散った。
オーディンは運命を書き換えようとした――
オーレリアの領域はそれを拒絶した。
シヴァは宇宙破壊を企てた――
私はアルティメット・ボイドで反撃した。
爆発が爆発に重なり、
天空ドームは完全に砕け散った。
オリンポスの彼方――
嵐の雲が天界を渦巻いた。
ゼウスは瓦礫の中から立ち上がった。
血を流しながら。
怒りに満ちて。
制御不能な稲妻。
「天に逆らうとは!?」彼は咆哮した。
オーレリアは前に出た。
「天に逆らうのは我々ではない。」
彼女の剣が燃え上がった。
「天に代わるのは我々だ。」
神々は凍りついた。
初めて――
真の恐怖がオリンポスに舞い込んだ。
ゼウスは突撃した。
我々も。
サンダーブランドはジョワユーズとオーレリアの剣と同時に激突した。
衝撃は残りの玉座の柱をも粉砕した。
稲妻、原初の光、そして異常の威力が、目もくらむような爆発音とともに激突した。
天は震えた。
もはや戦いは神対異常ではなく、
嵐対自由だった。




