第193話 死亡を主張する
アルテミスの指が私の指を握り締めた瞬間、狩りの意味は一変した。
もはや捕食者と獲物の関係ではない。
もはや神と異形ではない。
今、仲間だ。
我々は動いた。
走るのではなく、全力疾走し、大広間の上層階を、意志を与えられた嵐のように突き進んだ。神聖な大理石の柱が足元で砕け散った。天使の衛兵たちは、銀の光と黒き混沌にかき消される前に、かろうじて叫び声を上げた。
アルテミスは解き放たれた時、冷酷だった。
彼女の槍はもはや私を狩るのではなく、彼らを狩るのだ。
投げるたびに運命そのものが貫かれた。一歩ごとに軌道が再計算され、廊下は殺戮地帯と化した。衛兵たちは側面攻撃を仕掛けようとしたが、彼女はこちらを見ることさえせず、ただ指を鳴らすだけで、壁は自ら位置を修正し…彼女の攻撃へと直行した。
私は彼女のペースに合わせました。
ジョワユーズは歌いました。
一振りごとに階層構造が切り裂かれ――聖なる鎧は紙のように裂け、神聖な魂は思考の途中で切り離された。ニャの計算が私の脳裏に囁き、角度、ベクトル、確率を刻み込んだ。
これは戦争ではない。
これは後始末だ。
階と階の間、私はずっとためらっていた質問をした。
「下層地帯の人々を解放できるか?」
アルテミスは速度を緩めなかった。
「できる」と彼女は答えた。「だが、道はハイガードによって封鎖されている。」
彼女の口調は鋭くなった。
「賛歌。ヴィクトリア。混沌。そして虚空の化身。」
私は一度瞬きをした。
「…アレスより強い神々を何気なく挙げたな。」
「そうだ」と彼女は簡潔に言った。「オリンポスよりも強い。ほとんどの神々よりも強い。」
私は歯の間から息を吐いた。
「ああ。それは…理想的ではない。」
私たちは大聖堂ほどの大きさの部屋に突入した。四方八方から天使たちが降り立ち、神々を鎮圧する賛美歌を詠唱していた。アルテミスは槍を回転させ、光を曲げ、一筋の弧を描いて天使たちを消し去った――しかし、彼女が手加減していることは分かっていた。
あまりにもプレッシャーが大きすぎた。
あまりにも多くの変数が多すぎた。
私は歩みを止めた。
「いい考えがある。」
彼女は既に悟りを開いたように振り返った。
「ニャ。」
現実が崩れた。
彼女はまるでずっとそこに立っていたかのように空中から現れた――銀色の髪をなびかせ、瞳はありえないほどの静けさで輝いていた。彼女の存在だけで、空間はシンプルになり、まるで不必要な複雑さが消え去ったかのようだった。
「はい、女主人様?」
私は彼女とアルテミスを合図した。
「彼女を助けてほしい。あの神々と戦い、下層地帯を解放してくれ。」
ニャは首を傾げた。
「…それは極めて簡単な任務だ。」
私はうめいた。「分かってる。でも、すぐに終わらせないで。アルテミスに戦わせる。彼女にはそれが必要なのよ。」
ほんの一瞬――ほんの一瞬――ニャはためらった。
それから彼女はため息をついた。
「…わかった。我慢する。」
アルテミスは見つめた。
「…これをサポートと呼ぶの?」
ニャは礼儀正しく、恐ろしいほどに微笑んだ。
「物語の難易度を許容できる程度に下げるわ。」
アルテミスは口を開いた。
閉じた。
「…なるほど。」
ニャは私の方を振り返り、ほんの少しだけ目が和らいだ。
「死なないで。私がいない間、宇宙論を不安定にしないで。」
「やってみるわ。」私は冷たく言った。
彼女は前に出て、アルテミスの腕を掴んだ――そして、二人の周囲の空間が崩れ落ちた。
消えた。
静寂が訪れた。
天界に入って以来、初めて、私は一人ぼっちだった。
アテナの声が私の内に静かに響いた。
ヌル・ゼロ・ゾーンは、大広間の最深部、その下に存在する。
神々は、概念さえも留まることを恐れる場所に、それを隠した。
私は肩を回した。
「当然だ」
ニャとアルテミスが消えた瞬間、私は三階へと足を踏み入れた。そして世界は…静まり返ったように感じた。
平和ではない。
ただ、より空虚になった。まるで空気そのものが、ついに私と二人きりになったことに気づき、祈るべきか叫ぶべきか分からなくなっているかのようだった。
私はゆっくりと息を吐き出し、天界大広間の奥へと足を踏み入れた。
三階。
階段は、悠久の歳月によって磨かれた骨のような、青白い石で彫られていた。一歩一歩が、不自然な響きを帯びていた。まるで音が空気を伝わるのではなく、もっと濃厚な何か…葬式を想起させる何かを通して伝わるかのように。
降りていくと、光は消えた。
薄暗くなったのではない。
消えたのだ。
壁には松明が並んでいたが、その炎は黒く、微動だにしなかった。まるで火そのものが、ここでは動くことを恐れているようだった。廊下は広大な部屋へと続いており、天井は深い霧に覆われ、悲しみが形になったかのようだった。
そして、死の匂いがした。
腐敗ではない。朽ち果てたものではない。
終焉の匂い。
物語を終わらせる何かの匂い。
ブーツが一度、二度カチッと音を立てた――
そして地面が私を掴んだ。
石から雑草のように骨の手が生え、骨のような指が私の足首とふくらはぎをパチパチと鳴らした。何十、何百と、まるで床そのものが墓石で、私がその名前を踏んだかのように、手が次々と現れた。
「マジで?」と私は呟いた。
手がぎゅっと締め付けられた。
冷気が骨まで這い上がった。感覚は肉体的なものではなく、まるで私の体が生き続けるための「許可」を何かが引っ張るような感じだった。
私は一度、山を割るほどの力で蹴った。
手は折れなかった。
もう一度蹴った。
手は折れなかった。
私は目を細めた。
「なるほど。そういう床だったのね。」
私は踏みつけた。
力ではなく、威厳を持って。
衝撃波が巻き起こった。空気圧ではなく、空間の法則を揺るがす波紋だった。骨の手は粉々に砕け散り、破片はハリケーンに舞う枯葉のように舞い散った。
霧が動いた。
何かが笑った。
背後で足音が響いた。
私は振り返った。
まるでずっとそこにいたかのように、その人物は部屋の中央に立っていた。そして今になってようやく私がそれに気づくことができた。
黒い外套。
青白い灰のような肌。
小さな骨の冠が、宝石のように首にかかっている。
そして彼の手には――
鎌。
武器ではない。
一つの意思表示。
その刃は薄く、信じられないほど鋭く、不在から彫り出された三日月のように湾曲していた。周囲の空気は、まるで現実がそれに触れないようにしているかのように歪んだ。
彼は首を傾げ、ガラスの上を這う珍しい昆虫を観察するコレクターのように私をじっと見つめた。
「つまり、お前が死すべき者の盗賊女神か」と彼は言った。滑らかで静かな声だったが、部屋全体に響き渡った。「この騒ぎを起こしているのは」
彼の背後で霧がカーテンのように裂けた。
そして、私はそれを見た。
骸骨の列――数千体――が、直立したまま、微動だにしなかった。あるものは古びた鎧をまとっていた。あるものはローブをまとっていた。あるものは、とっくに輝きを失った聖なる装束をまとっていた。彼らの空虚な眼窩は、まるで裁判の証人のように、私の方を向いていた。
彼は鎌を軽く持ち上げた。
「お前が死ぬ前に」と彼は続けた。「きちんと自己紹介させてくれ」
彼の笑みは丁寧だった。
冷たかった。
「私はタナトスだ」
その言葉は、墓地で鳴らされた鐘のように、部屋中に響き渡った。
「死神だ」
彼が空いている手を上げると、部屋中の骸骨が一斉にピクッと動いた――まるで主の呼び声を聞いたかのように。
「あらゆる現実における死の化身だ」と彼は付け加えた。「すべての魂は私のものだ」
彼の視線は鋭くなった。
「お前もだ」
一瞬、私の本能が――不安と愚かな夢を見るだけの人間だった頃の、あの古き良き動物的本能が――逃げろと叫んだ。
私が弱くなったからではない。
このものが「強い」わけではないからだ。
このものは避けられない存在であり、顔を持っている。
ニャはもう頭の中にはいなかったが、彼女に危険を感じさせる必要はなかった。
私は肩の力を抜いた。
呼吸を整えた。
そして微笑んだ。
「あら、生意気ね」と私は言った。「尊敬します」
タナトスの表情は変わらなかった。
彼はひるまなかった。
彼の周囲の骸骨たちが動き始めた。最初は満ち潮のようにゆっくりと、そして次第に速度を増し、骨がぶつかり合い、霧と記憶から武器が形作られていった。
「お前たちは天使を虐殺した」タナトスはまるで天気予報を暗唱するかのように、何気なく言った。「神の掟を破った。天界の秩序を乱したのだ。」
彼は鎌を少し高く掲げた。
「だが、まだ死と戦ってはいない。」
骸骨の波が押し寄せた。
私は動いた。
ジョワユーズは抜かなかった。
抜く必要はなかった。
私は前に進み出て、指を鳴らした。
究極の物質創造。
霧は刃へと圧縮された。薄く、清らかで、静かな刃は、私の周りに武器の輪を作った。
そして私は手首をひらりと鳴らした。
武器は嵐のように放たれた。
骸骨たちは骨の破片へと爆発し、走り出す途中で体が崩れ落ち、武器は振り下ろす前に塵と化した。
一瞬、部屋は再び静まり返った。
そして、砕け散った骸骨は一つ一つ元通りになった。
骨は骨と骨がくっつき、
頭蓋骨は再び繋がり、
背骨は再生した。
彼らは私が破壊したよりも速く再生した。
タナトスはかすかな興味を抱きながら見ていた。
「容器は壊してもいいが、権利書はダメだ」と彼は言った。
私は鼻から息を吐いた。
「それが君の策略か。君は家主なんだ」
タナトスはわずかに目を細めた――まるで比喩が理解できないかのように。
彼は大鎌を振り上げた。
すると部屋の温度が急激に下がり、息が凍りついた。
空中に線が浮かんだ。
切り傷。
空間を貫くものではなかった。
私が存在し続けることを許されているという考えを貫くものだった。
大鎌が動いた。
私はそれを見たのではなく、感じた――宇宙の背骨を駆け抜ける寒気のように。
私は体をひねり、刃を私の髪の毛が一本削り取るほど近くに通した――
――そして、その髪の毛が落ちた場所には、落ちなかった。
それは終わった。
消えた。灰は残らなかった。粒子は存在しない。消去されていない。
終わり。
糸は、現実が認めざるを得ない存在ではなくなった。
胃が締め付けられた。
わかった。
それは普通の攻撃ではなかった。「セーブファイルを削除しろ」とでも言うような攻撃だった。
タナトスは前に出た。
「なんて速いんだ」と彼は呟いた。「それでもまだ息があるんだな」
彼は再び振り下ろした。
斜めの斬撃。
部屋が裂けた。
床に何マイルも続く黒い裂け目が現れ、その中に無数の扉が見えた。それぞれの扉には名前、日付、そして結末が記されていた。
私の結末?
私も見た。
私の名前が刻まれた扉。
まだ開いていなかった。
しかし、それは待っていた。
喉にこみ上げてくる苛立ちを飲み込み、ジョワユーズに手を置いた。
引かない。
ただ触れるだけで。
地に足をつける。
「いいか」と私は落ち着いた声で言った。「予定があるんだ。ゼウスが私の民を誘拐した。死神の兄貴と哲学的な話をする気分じゃない。」
タナトスは小さく笑った。
「誤解しているな」と彼は言った。「これは哲学じゃない。」
彼は私に大鎌を突きつけた。
「所有権だ。」
骸骨たちは再び押し寄せたが、今度は私を殺そうとはしなかった。
彼らは私を押さえつけようと急いだ。
彼らの手が私の腕、肩、腰を掴んだ。骨の指がフックのように皮膚に食い込んだ。
私は彼らを折ることができる。
私は実際に折った。
しかし、片腕を砕くたびに、さらに3本が代わりに現れた。
その時、もっとひどいものを感じた。
背後から引っ張られる。
魂の首輪に手が触れたような。
私の名前が刻まれた扉――私の「終わり」――は、近づいていた。
タナトスは急がなかった。
彼は、自分で代金を払った食事に向かう男のように、ゆっくりと歩みを進めた。
「お前の魂には価値がある」と彼は言った。「お前が特別だからではなく…お前が反抗的だからだ。反抗は常に…美味だ。」
彼の鎌が振り上げられた。
「もしここで死んだら、お前の魂をゼウスに貢物として差し出そう。」と彼は続けた。「あるいは、私が手に入れることもできる。」
彼は再び微笑んだ。
「どちらにせよ、お前の負けだ。」
私は歯を食いしばった。
スケルトンたちは掴みを強め、彼の刃が振り下ろされる間だけ私を押さえつけた。
鎌が切り下ろされた。
そして、私の視界が白く閃いた――
衝撃からではない。
本能から。
私の中の何か――原始的で激しい何か――が拒絶した。
私の力も。
私の技術も。
私の人間としての拒絶。
鎌の刃は私の喉元から1センチのところで止まった。
タナトスの目がわずかに見開かれた。
スケルトンたちは凍りついた。
部屋全体が震えた。
何かが私の拒絶に応えたからだ。
呪文ではない。
攻撃でもない。
存在だ。
冷たい炎が私の目の奥に燃え上がり、空気そのものが歪んだ。まるで高次の支配者が部屋に入り込み、宇宙が屈服すべきかパニックに陥るべきか分からなくなったかのようだった。
静かな、馴染みのある、恐ろしい声が、私の中に響いた。
「死が、自分のものではないものを奪おうとするなんて…なんと懐かしいことか。」
タナトスの微笑みが消えた。
彼は半歩後ずさりした。
「…あの声だ。」
私の唇はゆっくりと微笑んだ。
「ああ。」私は囁いた。「見覚えがあるわね。」
タナトスの視線は刃のように鋭くなった。
「最初の女神だ。」彼は言った。その声は、突然、さりげないものではなくなった。「深淵の王を傷つけた者。宇宙戦争を始めた者。」
アテナが私の中でうごめくのを感じた――眠れる獅子が片目を開けるように。
タナトスの表情は、警戒のようなものへと変わった。
しかし、彼は後退しなかった。
それどころか、彼は再び鎌を掲げ、より強く握りしめ、姿勢を整えた。
彼の冷静さは消え失せていた。
彼は私を真剣に受け止めていた。
「たとえ彼女が目覚めたとしても」タナトスは冷めた口調で言った。「死は依然として私のものだ。」
スケルトンたちは再び押し寄せたが、今度は私の体を掴んでいなかった。
彼らは私の影を掴んだ。
そして私の影は悲鳴を上げた。
スケルトンたちが、物理空間には存在しない私の一部を押し込もうとしたとき、鋭く恐ろしい感覚が私を襲った。
タナトスは鎌を突き出した。
刃が私の影を貫き――
そして私の体は痙攣した。
まるで存在が引っ掛けられ、引っ張られたかのように、全身の神経を貫く激痛が走った。
タナトスの目が輝いた。
「お前の力は強大だ」と彼は言った。「だが、お前にも魂はある。」
彼は身を乗り出した。
「そして魂は…私の領土だ。」
私は咳き込み、血が骨のように白い床に飛び散った。
視界がぼやけた。
わかった。
これは普通の戦いではなかった。
これは「強者対強者」ではなかった。
これは「死対、分類されることを拒む者」だった。
私の指はジョワユーズを強く握り締めた。
息を吸い込んだ。
そして、静かに武器に語りかけた。
「ジョワユーズ」と私は呟いた。「勝利と自由の剣。」
刃が答えた。
心臓の鼓動のような振動が柄を駆け巡った。
空気が変わった。
タナトスはそれを即座に感じ取った。
彼は目を細めた。
「何をしているんだ?」
私は血のにじむ中、微笑んだ。
「お前が嫌がることをしているんだ」と私は優しく言った。
「死を選択肢に変えているんだ」
タナトスが突進した。
遅すぎた。
私はジョワユーズを抜いた。
世界の終わりに鐘が鳴るような音とともに、刃は放たれた。
銀の刃。黒い柄。その周囲に漂うオーラは神聖なものではなく、解放感、純粋で暴力的なものだった。
私は一度だけ振り下ろした。
タナトスに向けてではなく。
その主張に向けて。
空気が裂けた。
物理的ではない衝撃波が噴き出し、概念的な衝撃波が部屋中のあらゆる骸骨を粉々に砕いた。
彼らの手が私の影を放した。
私の名前が刻まれた扉が割れた。
タナトスはよろめき後ずさりした。まるで死という概念そのものを顔面に叩きつけられたかのように、マントが激しく叩きつけられた。
彼の冷静さは消え失せた。
彼の目は鋭く、怒りに満ち、そして――ついに――真剣な表情になった。
「その剣は…」彼は息を呑むように言った。「お前の手に、そんなものが存在するべきではない。」
私は肩を回し、まだ毒のように残る痛みを感じながら、ジョワユーズを彼に向けながら前に出た。
「ああ」と私は言った。「まあ。」
「私も存在するべきではない。」
タナトスは大鎌を振り上げた。
彼の背後の扉の裂け目は広がり、無限に伸びていた――無数の終わりが私を飲み込もうと待ち構えていた。
そして、私が三層に入って以来初めて、部屋は息を呑むような感覚を覚えた。
タナトスはまるで判決を下すかのように言った。
「わかった、リリア・フォスター。」
「魂を守りたいなら…」
「ならば、全ての結末の持ち主と戦えることを証明しろ」
私は構えを低くし、剣を斜めに構え、彼の視線を捉えた。
「わかった」私は怒りを抑え、落ち着いた声で言った。
「さあ、誰の結末か見てみよう」
そして、部屋が爆発的に動き出した。




