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新しい女神  作者: ジュルカ
天体アーク

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第177話 地獄の戦争 パート2

戦場は光と血の海と化した。


オーレリアはその中心に立ち、息を荒くし、鎧はひび割れ、無数の傷口から黄金の光が滲んでいた。神獣たちが彼女の周囲で咆哮した――翼を持つ獅子、聖典の蛇、審判そのものから彫り出された獣たち――天使と半神が、終わりなき嵐のように空から降り注いだ。


それでも彼女は退かなかった。


決して。


「神の光。」


彼女の声が響き渡った。嗄れながらも、途切れることはない。


オーレリアが消えると、彼女の足元から黄金の輝きが爆発し、戦場を一直線に貫くように再び現れた。彼女の刃は光の軌跡を刻み、三十四人の天使を一閃で切り裂いた。彼らの体は叫び声を上げながら崩壊し、後光はガラスのように砕け散った。


彼女は止まらなかった。


「太陽の斬撃!」


オーレリアは剣を大きく弧を描いて振り回した。その一撃は肉体を断ち切るだけでなく、魂をも消し去った。刃の跡に囚われた天使たちは、太陽の力によって存在を焼き尽くされ、虚無へと溶けていった。


しかし、彼らはなおもやって来た。


更なる翼。更なる槍。更なる裁き。


彼女の腕は震えた。マナは回復するよりも速く消耗した。視界がぼやけ、唇から滴り落ちる血と光が混ざり合った。


そして――


空が悲鳴を上げた。


純粋な聖なるエネルギーを纏った巨大な姿が降り立ち、その存在感は戦場を静寂へと押し潰した。


天界の処刑人。


オーレリアの目が見開かれた。


「…生きているのか?」


処刑人は巨大な刃を掲げ、その表面に聖なる印が回転した。


「処刑プロトコル:浄化。」


ルーシーはどこにもいなかった。


彼女は大天使の司令官であり正義の神でもあるベクターとの激しい衝突に巻き込まれていた。二人の戦いは天を引き裂き、論理と法が冷酷な計算と衝突した。ルーシーはそこから逃れることができなかった。


そして、残されたのはオーレリアだけだった。


処刑人が剣を振り上げた。


オーレリアはかろうじて刃を振り上げた。衝撃で彼女は地面を滑らせ、衝撃波が大地を引き裂き、鎧はさらに砕け散った。


彼女は無理やり立ち上がった。


「私は…この世界を滅ぼさせない。」


天使たちが降り立ち、一斉に詠唱した。


光り輝く法の鎖――封印の鎖――が空中から噴き出し、オーレリアの手足、首、胴体に巻き付いた。


鎖は締め付けられた。


彼女は叫び声を上げたが、解放され、黄金の光を放ちながらそれらを引き裂いた。


たちまち、新たな鎖が形成された。


幾度となく。


彼女が鎖を振り切るたびに、彼女の体は代償を支払った。骨は砕け、筋肉は裂け、マナは炉に投げ込まれた燃料のように燃え尽きた。


光の槍が彼女の脇腹、肩、太腿を貫いた。


彼女は動き続けた。


彼女は痛みをこらえ、距離を縮めるためだけに、自らを刺されることを覚悟で突き進んだ。一歩ごとに血が飛び散り、戦場を金色と赤に染めた。


「オーレリア!」ルーシーは遠くから叫んだ。「止めて!死ぬわよ!」


オーレリアは彼女の叫び声を聞いた。


そしてかすかに微笑んだ。


「私が止めたら…誰が彼らを守ってくれるの?」


処刑人は再び刃を振り上げた。


オーレリアの足は震えた。


彼女は倒れた。


世界は静まり返った。


彼女の剣は痺れた指から滑り落ちた。


彼女の視界は暗くなった。


これがすべてか…


記憶が揺らめいた――故郷、家族、仲間…リリア。


違う。


彼女の指がぴくぴくと動いた。


まだ終わっていない。


彼女は地面に押し付けた。


彼女の体は悲鳴を上げ、動くことを拒んだ。マナの蓄えは空っぽだった。彼女の心は引き裂かれるようだった。


しかし、何かもっと深いものが動いた。


力ではない。


神性ではない。


意志だ。


私は倒れない。


私は屈しない。


私は彼らを見捨てない。


彼女の技は魂の中で燃え上がった。


断固たる意志。


亀裂が広がった。


亀裂ではなく、突破口が。


技は砕け散り、広大で、終わりのない何かへと生まれ変わった。


[スキル進化検知]

[断固たる意志 → 無限の決意]

[説明:

屈服を拒む絶対的な意志。

滅亡に近づくほどに強くなる意志。

死すべき定め、神性、次元性、そしてあらゆる既知の存在構造を超越し、絶対存在へと入り込んだ力]


オーレリアの体から黄金の光が噴き出した。制御されておらず、洗練されておらず、生々しい光だった。


戦場は凍りついた。


天使たちは飛行の途中で立ち止まった。


神々は膝が崩れ落ちるのを感じた。


ルーシーは衝撃に顔を背け、初めて目を見開いた。


「何…あれは…?」


オーレリアは立ち上がった。


彼女の傷は閉じた――癒されたのではなく、意志のみによって上書きされたのだ。鎧は溶け、決意のルーンが刻まれた流れる黄金の光に取って代わられた。


空そのものが頭を下げた。


彼女の存在は変化した。


もはや定命の者ではない。

もはや昇天していない。


より古い何か。

根源的な何か。


処刑人はよろめき、そのシステムが悲鳴を上げた。


エラー。ターゲットステータスを更新しました。

原初のシグネチャーを検出しました。


オーレリアは見上げ、その目には不屈の炎が燃えていた。


「私は戦う」と彼女は静かに言った。「私がそうすることを選んだから。」


時間がゆっくりと流れた。


そして止まった。


オーレリアは消えた。


ダッシュでもなかった。


テレポートでもなかった。


彼女はただそこに存在した。


処刑人の空間の中に。


彼女の刃が一度動いた。


美しく、完璧な一撃。


処刑人は凍りつき、そして爆発した。神聖なエネルギーは内側へと崩壊し、その存在は崩壊した。爆発は範囲内の天使と神々をことごとく消し去り、光は静寂へと消え去った。


戦場は衝撃に包まれた。


一人の人間――いや、一人の騎士――が天界の処刑人を殺したのだ。


そして原初の存在となった。


ルーシーは畏怖の声を響かせ、ゆっくりと息を吐いた。


「…彼女は成し遂げた。人間も神も決して成し遂げられないことを成し遂げた。彼女は原初の存在となった。決意の原初の存在となったのだ。


はるか上空で、天が震えた。


創造以来初めて――


決意そのものが形を成したのだ。

束縛なき決意

説明:全てを拒絶するこのスキルは、使用者を進化させ、存在のあらゆる構造を超越して適応させ、意志力そのものの頂点へと導く。

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