第164話 その精神戦争パート3
歓声は悲鳴へと変わった。
笑い声は、地平線を真っ二つに裂く轟音のような爆風に打ち砕かれた。
空から――それは現れた。
太陽を覆い隠すほど巨大な影。
石と鋼鉄、そして神聖なる精霊の体。
月ほどの大きさのゴーレムが、死刑執行人の刃のように霊界へと降り立った。螺旋状の象形文字がその手足を覆い、その巨大な体の隅々まで神聖な方程式が刻まれていた。現実世界そのものがその存在に震えた。
祝賀は終わった。
「な、一体あれは…?」高位精霊が息を詰まらせ、祝賀の途中で凍りついたように上を見上げた。
最下層の揺らめく霊から最強の真なる精霊まで、すべての精霊は唖然と立ち尽くした。彼らの視線は、今や彼らの空に聳え立つ怪物に釘付けになっていた。
その時、声が響いた――老い、静謐、そして威厳と古の恐怖に満ちた声。
「偉大なる神の守護者だ」と、時の大精霊クロノスは砂時計のような目で獣を見据えながら言った。「天界の戦争遺物だ。かつて一つの世界を滅ぼすために使われた。虚無戦争で失われたと思われていたが…」
心臓が一拍した。
「神々が保管していたのだろう」
ゴーレムが動いた。
一つの動き、一歩が大陸に衝撃波を走らせた。
山々は崩れ落ちた。
空は歪み、
森は神の放射線に溶けていった。
精霊界はかつてこのような脅威を経験したことがなかった。混沌の王の遺産でさえ、ただ存在するだけでこれほど純粋な破壊をもたらしたことはなかった。
パニックが渦巻いた。
一部の精霊は倒れた。
他の精霊は、実存的な恐怖に震え、翼や手足を震わせた。
彼らは強かった――だが、これは彼らの手に負えないものだった。理性を超え、均衡をも超えていた。
現実の精霊女王マリアでさえ、その重圧によろめいた。
「私たちには…止められない…」腐敗の精霊マーキュリーは、神聖なオーラの重みに自身の肉体が砕け始める中、囁いた。「これは狂気だ…終わりだ…」
しかし、誰もが屈服したわけではない。
誰もが凍り付いたわけではない。
その時…
彼女が現れた。
偉大なる統合の精霊、カサンドラ。
統一と調和の輝く鎖を纏い、彼女の髪は融合したマナの糸のリボンのように流れていた。彼女の声――穏やかで力強く、そして人を惹きつける声――は、光の刃のように恐怖を突き刺した。
「精霊たちよ!」彼女は咆哮した。「私たちはただ見ているだけなの?!」
彼らは彼女を見た。
「あの巨大化した操り人形で、世界を沈黙させるつもりなの?! 私たちはこの世界の体現者じゃないの?! 存在そのものの体現者じゃないの?!」
彼女の声は深く響いた。魂に、根底に。
彼女は両腕を広げた。
「私たちは一つ。私たちは統合。私たちは魂――駒ではない!」
彼女から輝く波動が脈打った。
勇気。
強さ。
繋がり。
そしてその瞬間――全ての精霊がそれを感じた。
恐怖が薄れ始めた。
クロノスは背筋を伸ばし、時間魔法が彼の弱った手足を巻き戻した。
マリアは息を吸い込み、目を輝かせた。
ヴィクター、アシュリー、デズモンド、マーキュリー――全ての大精霊がそれぞれの立場を見つけた。
彼らは突撃した。
千人の精霊戦士が光の翼を振り、幽霊のような武器を燃やしながら突進した。
大精霊たちが彗星のように神聖ゴーレムへと舞い降り、空はエネルギーの軌跡で照らされた。
真なる精霊たちが彼らを先導した。
マリアは現実そのものの結界を召喚し、ゴーレムの掌から降り注ぐ神聖破壊の光線から他の精霊たちを守った。
成長の精霊、ヴィクターは巨大な巨人へと成長し、ゴーレムの指を掴んで引き留めた。純粋な生命の蔓が神聖鋼を包み込んだ。
クロノスはゴーレムの動きにまつわる時間の流れを歪め、破壊的な一撃を遅らせ、他の精霊たちが連携攻撃を繰り出せるだけの時間を与えた。
カサンドラは精霊たちの間にユニティチェーンを形成し、彼らの攻撃、心、そして意志を同期させた。
それでも――ゴーレムは反撃した。
その力は想像を絶するものだった。
その核は、それを造った神々よりも古い神性で脈動していた。
ゴーレムは神聖な光線を放った――その射程はあまりにも広く、精霊界の雲に峡谷を刻み込んだ。十数体の精霊が一瞬にして蒸発した。悲鳴がこだまし、士気は揺らいだ。
しかしカサンドラは拳を振り上げ、声を上げた。
「奴らの敗北は無駄にはしない!」
空の隅々から雄叫びが上がった。
地上では、ダリウス、ロナン、セレーネ、ケイル、ライラ、そしてエタニティが、ゴーレムが着地した時もまだ天使の部隊と戦っていた。
彼らはそれを見た――誰もが見たのだ。
「一体全体、あれは何だ!?」ケイルは空を見上げながら叫んだ。
「神聖なる創造物よ」セレーネは声を震わせながら言った。「こんなものが存在するはずがない…」
「逃げるべきか?」ロナンは震える剣を振りかざして尋ねた。
「いや」ダリウスは呟き、剣を抜いた。「もしここから逃げるなら…一体何のために戦っているんだ?」
彼は突進した。
セレーネが後を追った。
ライラは印を放った。
ロナンは悲鳴を上げて突進した。
エタニティは狂ったように喜びに浸り、巨大な鎌を掴んで囁いた。「ストレッチの時間よ」
そして――彼らは戦いに加わった。
彼ら全員の上に――
リリアは立っていた。
遠くから見守っていた。
精霊界は燃えていた。
神の怒りからではない。
反撃の意志から。
彼女の体は震えた――恐怖からではなく、期待から。
ヘラクレスは別として。
これは?
これはメッセージだった。
神々は希望を消し去りたかった。
忘れ去られた戦争の遺物で精霊界を粉砕しようと。
しかし、彼らは相手が誰なのかを忘れていた。
彼女は私の指の関節を鳴らした。
ニャは穏やかな表情で私の傍らに浮かんでいた。「女主人。完全なオーバーライド・プロトコルを準備しましょうか?」
リリアは首を横に振った。
「まだです。」
彼女は前に出た。
「このものが精霊界の怒りにどれだけ耐えられるか見てみたいのです…」
そして彼女は姿を消した――前線に加わった。
彼女はただ戦うためだけにここに来たのではない。
彼女はメッセージを終わらせるためにここに来たのだ。
そして、私もメッセージを送ろう。
神々は間違った領域に手出しをした。




