第152話 家族一緒に
審判の尖塔を間近で見ると、神聖な雰囲気は感じられなかった。
殺風景だった。
あまりにも清潔で、完璧だった。笑い声を聞いたことも、ためらいを知ったことも、立ち止まって「なぜ」を問うことさえない場所のようだった。白い石が継ぎ目も傷もなく上へと伸び、あらゆる表面に神聖なルーン文字が刻まれ、優しく響き渡っていた。審判の文字、確率の執行者、運命の錨。
寺院を装った牢獄。
ルーシーは二本の指を立てた。
「祈りのサイクルを三…二…一。」
尖塔が瞬いた。
目には見えなかった――目には見えなかった――が、私はそれを感じた。まるで現実そのものが息を吸い込んだかのようだった。
「さあ。」
私たちは動いた。
閃光も、テレポートの閃光も、劇的な登場もなかった。
ルーシーが前に進み出ると、現実もそれに同調した。
メンテナンスベクターは、出血していることを認めようとしない傷のように、剥がれ落ちた。縫い目が私たちの後ろで閉じられていくと、私たちはその隙間をすり抜けた。外には、清らかな石と、混乱した天使の巡回隊だけが残っていた。
中は空気が違っていた。
濃密で、圧迫感があった。一歩一歩が、見えない法則の中を歩いているような感覚だった。神聖なスキャナーが私の横をかすめ、探り、問いかけ、定義しようと試みるたびに、肌がゾクゾクした。
フィービーが囁いた。声には暗号が重なっていた。
「審判の格子が破綻。敵意指数が矛盾。天使が観察ループに入る。」
ルーシーは速度を落とさなかった。「よし。馬鹿にしておけ。」
私たちは下へ降りていった。
スパイアの内部は階段ではなく、概念の勾配だった。それぞれの層はより高いレベルの権威を表していた。人間はここにいるだけで押しつぶされていただろう。
私が人間でなくてよかった。
私たちはスパイアの背骨に直接刻まれた独房を通り抜けた。浮遊する拘束具。光で作られた鎖。かつて世界を支配した者たちに巻き付いた神聖なる印章。
私はそれらを目にする前に感じた。
苦痛。怒り。反抗。
そして――
「リリア。」
心臓が激しく打ち鳴らされた。
私は振り返った。
オーレリア。
宙に吊るされ、六本の輝く鎖に縛られた彼女の鎧はひび割れていたが、瞳は依然として燃えていた。傷つき、血まみれになり、怒りに満ちていた。
「ねえ」私は優しく言った。「私が恋しい?」
彼女の目は大きく見開かれた。
「あなた――」彼女の声は途切れた。「この馬鹿、ここで何をしているの?」
「救出作戦よ」と私は言った。「私をもっと好きにならないように気をつけて。」
彼女は思わず笑い、そして顔をしかめた。
ルーシーは既に動き出していた。
彼女は一本の鎖に触れた。
それは崩れ去った。
砕けたのではなく、折れたのではなく。
無効化された。
他の者たちも、まるで間違った計算のように崩れ去っていった。
オーレリアは私の腕の中に飛び込み、まるで唯一残された確かな物であるかのように、私のコートをしっかりと掴んだ。
「私は…」と彼女は囁いた。「あなたが消えたって言ってた。あなたが原因だって…」
「分かってる」と私は静かに言った。「そのトラウマは後で解き明かそう。」
彼女は私を見つめるだけ身を引いた。「あなたは違う。」
「ああ」と私は言った。「長い話になる。」
フィービーの声は鋭くなった。
「ガーディアンの意識が急上昇。ルーシーが異常発生源だと特定された。」
ルーシーは息を吐いた。
「ショータイムだ。」
スパイアが震えた。
何か巨大なものが私たちの頭上で動いた。
ガーディアンは降りてきた。
それは単一の姿ではなかった。最初からそうだった。幾重にも重なる神性と再帰的な分析から構築された複合的な存在。文字の翼。絶えず自らを書き換える顔。かつての自分ではなく、なり得る自分を映す瞳。
それはルーシーにロックオンした。
アイデンティティ分析開始。
ルーシーは静かに前に出た。
「こんにちは」と彼女は言った。「私のことを理解してみてください。」
ガーディアンは凍りついた。
ルーン文字が激しく明滅した。
エラー。矛盾を検出しました。
対象は複数の相互に排他的な状態に存在する。
解決失敗。
ルーシーはかすかに微笑んだ。
「私はあなたです」と彼女は言った。「ただし、あなたが理解する必要はなくなりました。」
ガーディアンは複製を試みた。
その形は歪み、崩壊し、再構築され、そして再び崩壊した。
フィービーは小さく笑った。「自分を食い尽くしてるのよ。」
ついに警報が鳴り響いた。
天使たちが目を覚ました。
白金色の人影が廊下になだれ込み、刃には裁きの炎が燃え盛っていた。
「フィービー」と私は言った。
「もう終わりよ。」
光が消えた。
暗闇ではない――不在だ。天使の造形物は翼が揺れて悲鳴を上げ、フィービーが彼らの動作定数を上書きすると、姿がぎこちなくなった。
ルーシーは振り返らなかった。
「行け」と彼女は言った。「他の皆を探しに。」
「本当に?」と私は尋ねた。
彼女は眼鏡を直した。「私は、壊れる価値のある何かを、生まれてこのかた待ち望んでいた。」
私はためらった。
それから頷いた。
私たちは走った。
下へ。もっと深く。
私の触れるたびに、細胞が次々と開いた。
セラフィナは拘束具が消えると唸り声をあげ、深紅の瞳が燃え上がった。
「聖なるものを指し示して」と彼女は唸った。
フェンリルは首を鳴らし、野獣のように笑った。
「ああ、見逃した。」
ダリウス。ロナン。セレーネ。ケイル。ライラ。ナリ。アニー。
傷だらけ。傷跡だらけ。
生きている。
共に。
尖塔は激しく揺れた。
ルーシーの存在がその論理を破壊しようとしていた。
そして――
尖塔の中で空が裂けた。
黄金が白に染まった。
雷鳴のような声が響いた――音ではなく、命令だった。
無許可の干渉を確認。審判のエスカレーション:絶対。
天界最高評議会は気づいていた。
そして彼らは怒っていた。
私は前に出た。皮膚の下で力が響いていた――爆発的なものではなく、激怒するようなものでもない、ただそこにあった。
「わかった」と私は呟いた。「もう忍び寄るのは終わりだ。」
私は家族を見た。
「私の後ろにいて。」
オーレリアが私の腕を掴んだ。「リリア――」
私は彼女に微笑んだ。
「私を信じて。」
空気が曲がった。
砕けたのではない。
曲がったのだ。
私は力を召喚したのではない。
私は存在を宣言した。
天界の化身が顕現した――法と完璧さを体現したそびえ立つ存在、処刑用の車輪のように回転する光輪。
彼らは私を見た。
そしてためらった。
なぜなら、初めて――
彼らは自分たちが何を裁いているのか、分類できなくなっていたからだ。
「布告により――」と、ある者が言い始めた。
「いいえ」と私は冷静に言った。
その言葉には重みがあった。
「これで終わりだ。」
尖塔は上から下までひび割れた。
ルーシーの笑い声が崩壊の音にこだました。
そして、天国の崩れた壁の向こうのどこかで――
神々はついに悟った。
彼らは犯罪者を裁いていなかった。
彼らは間違った家族を投獄していたのだ。




