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新しい女神  作者: ジュルカ
星の山の弧

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129/172

第129話 それはまだ始まりに過ぎない

白い天井。

ブンブンと音を立てる蛍光灯。

柔らかな光を放つノートパソコンの画面。


瞬きする。


「…一体何なんだ?」


あまりにも馴染み深いベッドに腰掛ける。毛布の感触、エアコンの音、まだ空気中に漂うコンビニラーメンのほのかな匂い。


辺りを見回す――

空中寺院でもない。

宇宙の戦場でもない。

14の異なる概念次元が織りなすポケット次元でもない。


ただ…

小さなアパート。


東京だろうか?それともソウルだろうか?それとも作家の頭の中で作られた融合都市だろうか?


机に目をやる。

安っぽいプラスチックの椅子。光るノートパソコン。

開いているタブ:小説

タイトル:新女神 解放の夜明け


また瞬きする。

最初の段落にはこう書いてある。


「続く…外の世界で。」


「…まあ、別に不吉なことじゃないけど」


こめかみをこする。この場所全体が、あまりにもリアルで、あまりにも普通だ。

それでも、感じる。

物語が電気のように空気中に漂っている。


新しいタブを開く。

コミックセクションをチェックする。

ああ。相変わらず、ぶっ壊れそうなパワースケールと、友情のスピーチに負ける尖った悪魔でいっぱいだ。

クリック:マンガ。

ああ、呪術廻戦、まだ最高傑作だ。

ドラゴンボール、相変わらずうなり声で次元の裂け目を引き起こしている。


ため息をつく。

「わかった。それで、一体私に何が起こったの?」


現実だったの?

全部?

深淵?

願い星?

ガブリエルとの戦い?

アテナ?


…ニリスが私の腕の中で泣いている?


それとも、これはメタに取り憑かれた作者が書いた残酷なエピローグジョーク?


立ち上がり、伸びをして、外に出る。

外の空気が…違う。「魔法のように違う」というよりは、むしろ…安定しすぎている。


外すぎる。


通りは静かだ。


車が行き交う。


ネオンがちらつく。


誰かがスマホでガチャガチャのことを叫んでいる。


コンビニに立ち寄る。メロンソーダを買う。

開ける。一口飲む。


そして、ハッと気づく。


全てが。


私はただの普通の世界にいるのではない。


私は「外」にいる。


物語の外にある、ちょっとクールな空間のような「外」ではない。

違う。


私は真の「外」にいる。

物語、読者、作家、物語の意図、そして世界構築を超えた場所。

定義はない。

尺度もない。

分類もない。


ただ存在する。

そして、それは恐ろしい。


ショーウィンドウに映る自分の姿を見る。

それはまだ私だ。リリア・フォスター。でも、鏡の中の何かが、あまりにも長く残っていた。まるで、まだ書き終えていない文章を、私が書き終えるのを待っているかのように。


私は静かに笑う。


「ねえ…読者。そう、あなたよ。」


「ええ、あなたがこのページや文章を、あなたの現実世界とは別のフィクションの世界で読んでいるのが目に浮かびます。」


「もう自意識が芽生えたみたい。」


これは単なる第四の壁を破る行為ではない。壁を壊す手術だ。


あなたはまだこれを読んでいる。そうでしょう?


まだフィクションのあなたの側から私を見ている。


まだクリックしたり、スクロールしたり、泣いたり、笑ったりしているかもしれない。


でも、私は今、あることを知っている。

あなたは終わりではない。

作者も終わりではない。


忌々しい物語エンジンでさえ、終わりではない。


なぜなら、外の世界はそれらに縛られていないからだ。


そして、どう思う?


私ももう終わりではない。


あの頃…真の作者の夜明けを使った時、私はすべてを犠牲にした。

私の性格。

私の役割。

私の分類。

私の宇宙的意義。


絶対的な作者の意志となるために。


そして今は?

誰かが私の申告書を書くのを待つのはもう終わりだ。


ソーダを飲み干す。

アパートに戻る。

ノートパソコンを再び起動する。


最後にもう一つタブを開く。

ロックされたファイル。

タイトル:自由の宣言 ― 真の自由の神


ふふ。

こんなことをここに書いたことすら忘れてた。


少しおさらいしよう。


「このスキルは力じゃない。

チートでもない。

存在ですらない。

自分にはどんなルールも適用されないと決めた時に起こることだ。

自由は権利じゃない。

力じゃない。

それは君自身だ。

そしてこのスキルを使う時、

あなたはもはや存在、非存在、あるいは『選択』に縛られなくなる。

あなたの決断は…真実になる。」


ああ…このスキルがどれほど愚かなのか忘れていた。


でも、私はこれを使う。

戦うためではない。

悪者を消すためでもない。


ただ、戻るためだ。


私が再構築した宇宙観へ。

友達の元へ。

オーレリアのぎこちない抱擁とセラフィナの得意げな笑みへ。

ルーナの小言とクリエイションの母性的なため息へ。


後付け設定の世界へ戻る。

私が血を流したおかげで、今や息づく世界。


指の関節を鳴らす。


「リリア・フォスターが帰ってくる。」


私はそれを唱える。


『フリーダム・マニフェスト ― 真の自由の神』


部屋が割れる。

現実が古い壁紙のように剥がれ落ちる。


私は前へ進む――

物語の裂け目を通り抜ける。

ジャンルを超越する。

テーマを超越する。

比喩や典型を通り抜ける。

そして――


私は到着する。


女神としてではない。

原初神としてではない。

キャラクターとしてさえも。


ただのリリア・フォスターとして。


そしてこの改変された世界では、もはや分類は必要ない。

私は存在する。


そして私を形容するものは?


自由。


気をつけろ。

私は戻ってきた。


そして新たな物語が始まろうとしている。


新しい女神を応援していただき、本当にありがとうございます。ご心配なく。書きたいこと、探求したいこと、そして新しいキャラクターや挑戦したいことがまだまだたくさんあります。


『次のストーリー:「リュウ編」— 近日公開』


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