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新しい女神  作者: ジュルカ
星の山の弧

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112/173

第112話 番外編:ステータスチェック

夕暮れの太陽が、果てしない平原の空にゆっくり沈んでいく中――

カラハウスはようやく停止した。


原初たちによる魂が擦り切れるような修行を終えた仲間たちは、

全員ズタボロになりながら、それぞれの部屋へと引きずられるように入っていった。


まるで神域の訓練所を生還した犠牲者のように。


私はソファに崩れ落ちた。

潰れたポテトチップのごとく、優雅さゼロで。


「うあああああ……ニャ、私の魂、まだ残ってる?」


【ギリギリです】


「オッケーオッケー……じゃあ、面白いことしようか?」


【……睡眠?】


「惜しい。みんなのステータス、鑑定しよう」


【……本気ですか】


ニヤリと笑う。

悪意と興味が目に光る。


「うん。訓練後の戦力分析ってことで。

みんな地獄週間を生き延びて、どれだけバグったか見たいんだ」


【マルチスキャン・アプレイザル開始。まずはパーティーリーダー、アウレリアから……】


【アウレリア】

種族:デミゴッド > 昇神者アセンド・ゴッド

存在階層:高次超越体

魔力:1,470万+

クラス:再誕の神剣戦姫

脅威レベル:多元宇宙級~複雑多元宇宙級(スキル《決意の意志》により進化無制限)

新称号:炎縛の女神/再誕の守護者


「っぶな……アセンド神格!?!?!?」


【真神の壁を突破しました。

デミゴッド出身では前例のない進化です】


【ダリウス&ロナン】

種族:人間 > デミゴッド

存在階層:デミゴッド(コア固着)

魔力:630万/680万

脅威レベル:惑星→恒星→宇宙→低多元(不可避なる超越とのリンクによる)

スキル:神域戦闘集中/不死傷回復/始源元素強化


「完全に神クラスの脳筋じゃん。ロナン調子乗るなこれ」


【カエル/セレネ/リラ】

種族:人間 > デミゴッド

魔力:540万/590万/610万

存在階層:デミゴッド

脅威レベル:恒星級〜低多元(不可避なる超越リンク)

新魔法:天界拘束/大消滅閃/星霊再構築


「フレイ、手加減しなかったな……魔法核爆弾が3人爆誕」


【エリサ】

種族:人間 > 真神

存在階層:覚醒神性体

魔力:960万+

脅威レベル:高多元〜複雑多元(不可避なる超越リンク)

称号:開花する黎明


「……マジで真神になってる……嘘でしょ……」


【潜在評価:アセンド級またはそれ以上。

導き次第では新女神候補】


【セラフィナ】

種族:吸血鬼 > グランド・トワイライト・ヴァンパイア

存在階層:超越血帝

魔力:1,120万+

脅威レベル:多元超越、完全体で外宇宙レベルの可能性

特性:蝕の王領域/真なる不死(Rev3.0)/血脈リンク【起源】


「グランド・トワイライトって何……?ヤバそう……」


【……血だけで領域を削除可能。世界初の存在です】


【フェンリル】

種族:獣人 > 神獣(神話級)

存在階層:神話頂点クラス

魔力:810万

脅威レベル:多元獣災級

称号:月牙の王/終焉狩りの守護者


【アニー】

種族:魔竜混血 > 真霊龍

存在階層:若年・真なる竜(昇格段階)

魔力:740万(成人時:2,560万)

脅威レベル:基礎は惑星級、成人で高複雑多元宇宙級へ到達


【ナリ】

種族:獣人 > 神獣(影級)

存在階層:神影獣

魔力:690万

脅威レベル:銀河級→将来的に宇宙級以上


私は床に崩れ落ちた。


「皆バグじゃん……」


【同意します】


涙をぬぐう。


「……じゃあ次、原初組いこうか」


【ルナ/ローグ/フレイ】

種族:原初(完全覚醒)

存在階層:究極実存体

魔力:計測不能

脅威レベル:評価不可

備考:システム外。手動観測が必要です。


「うん、妥当。あの人らは別格」


【創造】

種族:起源構築者

存在階層:???

ステータス:不明

脅威レベル:絶対超越の彼方


【永遠】

種族:全存在の具現

存在階層:無限構造体

ステータス:未定義

脅威レベル:存在そのもの


「ブロ……ナニコレ」


私は沈黙した。


「……よし、わかった。

次は……私ね。いいよ、ニャ」


【……本当に見るのですか?】


「構わん、やれ」


【スキャン開始――】


【リリア・フォスター】

種族:自由の原初

存在階層:新・女神候補

称号:万象写しの主/創造なき創造者/無限の変数


魔力:[空白]

脅威レベル:[未定義]

スキル:[機密指定]

領域権限:[解析不能]

潜在性:[ERROR:閾値超過]


「……」


【アプレイザルが概念的オーバーフローで制限されました。

私ですら全容が見えません】


「は?」


【あなたの存在は既存システムから切り離されました。

“枠外の変数”。

スキルもリアルタイムで書き換え中です】


私はドスンと腰を下ろした。


「要約すると……みんな神とか竜とか超存在になったのに、

私は強すぎて“ステータス拒否られた”ってこと?」


【正解】


私は笑った。

魂が死んだような笑顔で。


「オッケー☆」


──その瞬間、他の部屋から叫び声が響いた。


「私、時間喰える吸血鬼になってる!?」――セラフィナ


「なんで未来の自分が見えるの!?」――カエル


「斧が喋ってるんだけど!?!?」――ロナン


「誰よ!私の剣に人格つけたの!!」――アウレリア


私は深くため息をついた。


「……これ、星々の山ぶっ壊すフラグ立ってるよね」


【確率:99.99999%】


「確認完了。ありがと」


私はソファに身を沈め、顔を覆った。


「こりゃ……地獄級アークの開幕だわ……」

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