表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新しい女神  作者: ジュルカ
星の山の弧

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

111/175

第111話 グランド・トワイライト・ヴァンパイア

ドカーン!


光と影の嵐の中、

セラフィナとベクター・ダークフレイムは瞬く間に消え去り、そして再び現れた。


あまりにも速く、普通の人間の目には追うことは不可能だった。


ガタン、ガタン、閃光――


空が裂けた。


現実が歪んだ。


地獄の炎の剣が振り下ろされ、

セラフィナはクリムゾン・ブラッド・ブレードでそれを防いだ。


火花が星屑のように散った。


そして、ベクターが咆哮した。


「…この茶番劇は終わった。」


彼は天に向かって咆哮し、爪を立てた。


「来たれ、レッサー・レギオン!」


千体を超えるレッサー・デーモンが虚空から現れ、

咆哮を上げ、翼を広げ、毒牙を剥き出した。


セラフィナは輝く目を細め、言葉を吐き出した。


「…退屈だ。」


彼女は指を鳴らした。


「血の法:カッター。」


真紅の光が脈動した――


次の瞬間。


軍勢全体が消えた。


辺り一面に灰が舞い散った。


「時間の無駄だ。」


セラフィナは片手を上げた。


「ブラッドムーンブレイカー。」


そして、彼女は消えた。


ドカン!!


拳はベクターの胸を直撃し、


彼の巨体は倉庫の壁を突き破り、吹き飛ばされた。


彼は遠くの野原に墜落した。


地面が陥没し、巨大なクレーターができた。


ドカン!!


大地が砕け散り、建物が揺れ、鳥が飛び立った。


セラフィナが空中に現れ、死の女神のように舞い降りた。


「やっと開けた場所に着いた…もう、彼女に甘える必要はない。」


彼女は指の関節を鳴らした。


「…リリアに怒られたくなかったから、今まで我慢してたんだよ?」


ベクターは咆哮を上げ、立ち上がった。彼の体は燃え盛る血のような炎に包まれていた。


再び二人は激突した。


今度は空気が砕け散った。


二人の剣がぶつかり合うたびに、衝撃波が辺り一面に響き渡った。


木々はなぎ倒され、川の流れは変わり、雲は吹き飛ばされた。


カァーン!カァーン!カァーン!


セラフィナは光よりも速く動き、斬りつけ、防ぎ、弾き返した。

ベクターの剣は業火を轟かせ、

彼女の刃は紅い月光の歌を歌った。


遠く、小高い丘の頂上。

フェンリルが腕を組んで立っていた。


「…邪魔はしないでおこう。

彼女は邪魔されるのが大嫌いなんだ。」


ベクターは咆哮し、突撃した。


「地獄の父!!」


山をも消し去るほどの、地獄の炎の炸裂が放たれた。


しかしセラフィナは空中で回転し――


それを「蹴り飛ばした」。


バキッ!!


火柱は跳ね返り、空気を砕き、

空を揺るがすほどの衝撃波を生み出した。


「……ああ、ちょっとやりすぎたかも。」


彼女は着地し、六つの残像に分裂した。


四方八方から襲い掛かってくる。


ベクターの体が輝き始めた。


「地獄の炎炸裂!!」


火山のような炎の爆発が炸裂し、

野原、森、そして空さえも吹き飛ばした。


地面が崩れ落ちた。

残像は吹き飛び、視界は塵埃で覆われた。


しかし――

セラフィナはそこに、無傷でいた。


彼女の瞳は日食のように輝いていた。


彼女はゆっくりと微笑んだ。


「…ずっと我慢してたんだよ?」


ベクターは目を大きく見開き、よろめいた。


「…何だって?」


彼女は自分を指差した。


「鑑定して。どうぞ。」


彼はシステムを使った。


――あんなことをするべきじゃなかった。


【名前:セラフィナ・ナイトヴェイル】

【種族:グランド・トワイライト・ヴァンパイア】

【存在レベル:グランド・スピーシーズ】

【称号:スカーレット・ポール/黄昏の王】

【脅威レベル:マルチバース超越レベル】

【戦闘力:亜領域殲滅級】

【MP:1050万以上】

【説明:伝説。歩く絶滅。

存在の根源さえも霧に変えることができる唯一の存在。

一つのタイムラインには、“終焉”の血統は一つしか存在できない。


血が凍りついた。


膝が崩れ落ちた。


セラフィナは一歩前に出た。


彼女の目は無表情で冷たかった。


「震えているわね。その通りよ。」


「でも、私はただの古代の吸血鬼じゃないの。」


「私は大いなる黄昏よ。

私は“終焉の血統”よ。」


彼女は片手を挙げた。


彼女の掌の中で黒い血が渦巻き、空間を歪めた。


「見せてあげるわ。」この意味は――」


黒き血:銀河破壊者!!


爆発した――いや、


消え去った。


血の闇が天空を覆い尽くした。

空間はひっくり返り、時は歪み、星々は悲鳴を上げた。


一瞬、世界は赤と白に染まった――


ドカーン!!!!


銀河を貫く衝撃波が天空を裂いた。


惑星中の人々が空を見上げた。


神の鼓動のような赤い波動が天空を覆った。


神々さえも動きを止めた。


惑星全体が震えた。


宇宙のあらゆる情報が数秒間停止した。


塵が晴れると、セラフィナは宙に浮かんでいた。


彼女のコートはひらひらと揺れ、

紅き刃には宇宙の精気が滴っていた。


彼女の眼下には何もなかった。


ベクターも、クレーターも、焦げ跡さえもなかった。マーク――


ただ空虚。


フェンリルは彼女の隣に立ち、空を見上げた。


「…やりすぎだ。」


セラフィナは不満そうに肩をすくめた。


「あと6つの究極技を試してみたかった。」


フェンリルは彼女の肩に手を置いた。


「これ以上撃ったら、星だけでなく、宇宙全体が消えてしまう。」


「…次は、死んだ惑星で試してみます。」


――一方。


遠く離れたカラハウスで。


誰もが紅の爆発を感じた。


神々さえもが死滅したかのような感覚。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ