死んだ。まじで!?
彼氏に浮気された私。
異世界で錬金術を習得して復讐出来るのか!?
私は門真りさ。
いつでも明るいが見た目には自信が無い。
そんな女だ。
彼氏は原田夢という。
漫画家でありアーティスト。
つまりは私の憧れの人である。
「いい天気!」
私は両手を点に挙げぐぐっと背を伸ばした。
しかし
私には
やるべき事があった。
私の想い人である夢には愛人が居た。
今も居るで相違無いだろう。
「きらり」
明るい名前とは裏腹にどす黒い女だ。
人の彼氏を取るのが趣味と言っていいくらいだ。
顔はまぁまぁと言ったところだろう。
ただ、あのプリンちゃんな体型にやられる方は多数居るかもしれない。
彼氏である夢ときらりが会ったのはまぁまぁ前。
「漫画家さんなんですか!?」
と目を潤ませながらきらりは言った。
夢もおだてられ満更でもない様子だ。
私は二人の間に入れずいたたまれなくなった。
毎回の事だが今回はしんどかった。
2人が楽しそうにしているのを横目でみてるのが辛かった。
「帰りますね」
夢も嬉しそうに、そうかじゃあね!と手を振った。
私はモヤモヤとした気持ちを胸にタクシーに乗った。
「お客さんどちらまで!?」
「あ、すみません練馬まで」
そう言ったあとお酒が回ってるのもあり、眠りにつく迄時間はかからなかった。
夢現に目が覚めるとそこは所謂「天国」だった。
そこにはタクシーの運転手「すまないねー、事故っちゃって」
悪びれる様子も無く明るく言った。
私は死んだんだろうか。
えっ!?????
でもここ天国だよね。
荘厳な建物の中だ。
日本では見た事が無い。
そうか、
死んだんだ。
悲しいよりも悔しい気持ちでいっぱいだった。
なぜ私が!?
さっきまで頑張って生きてたよ!?
まだ何もしてないよ!?
そりゃ結婚、出産、育児はしたいもんだ。
それすら叶わないと自分でも悟った。
「代わりにあなたの人生やり直しますか?」
天使様の声。
これが、私を異世界に導く言葉の扉となったのだった。
生まれ変わったら何する?




