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悪運?それとも幸運?

 この中学には二年生の5月頃に職場体験という授業がある。数ある職業の中から一つ選んで一週間程度の期間仕事の見学・体験を行なう。

 

 とは言っても中学二年生のこの時期で既になりたい職業が決まっている生徒はそうは存在しない。いない訳ではないが大抵サッカーや野球などスポーツ選手になりたい人間に限られる。勿論、職場体験の候補にサッカー選手や野球選手など無い。


 授業のコンセプトの1つとしては恐らく、なりたい職業が決まっていないからこそ、そのきっかけにして欲しいというのが教師陣の考えの中にあるのだろうが殆どの生徒にとってはそんな事はどうでも良かった。

 

 重要なのは「どこに行くか」ではなく「誰と行くか」である。一週間もの間、通常授業はなく同じ職場に行くことになった人間と行動を共にするのだ。

話したことのない人間と行くことになればかなりの確率で苦痛となるだろう。


「広大・・・。お前、何というか凄い運の持ち主だな。」

 広大は新太と同じ職場を希望したが、定員オーバー発生、希望者同士でのジャンケン合戦に敗北し、

余り物の職場に回された。

 ここまでなら運が悪いの一言であるが、新太が

「凄い運」と表現したのは・・・。


「まさか、石橋さん川端さんと同じだなんて、ラッキーじゃないか。」

「馬鹿、他人事だと思って。いくら美少女でも初対面の女子2人とはキツイだろうがよ。」


 野球部の練習を度々遠巻きに見学している石橋菜々子とその親友、川端由香里と同じ職場になったからである。


「たったの一週間じゃねえか。まあ何かの縁だと思って楽しめ。ほら、そろそろご対面の時間だぜ。」


 キーンコーンカーンコーン。

どこの学校でも鳴ってそうなベタなチャイムが鳴り始める。次の授業が始まる5分前を示す合図だ。


 次の授業は職場体験前のグループワーク・・・

つまり、菜々子と由香里と初めて対面することになる。この事はいずれ野球部員の耳にも入り、根掘り葉掘り事情聴取がされるのだろう。

 

 そんな事を考えながら広大は重たい足取りで授業が行われる教室へと足を運んだ。


 

筆者の邪馬誠です。1話目と比べて文字数が約1000文字も減ってしまいました・・・。作品の構成上の問題もありますし、投稿頻度は不定期と言いつつも出来るだけ早めていきたいなというのも有りますので、

本来なら1話分で考えていたものを2話に分けていくといったことも起こり得るかなと思います。その辺もご容赦いただきながら作品をお楽しみいただけたら幸いです。


また、執筆の励みになりますので面白かった、続きが読みたいと思われた方は作品ページ下部の☆☆☆☆☆を任意の数だけ押して頂けると幸いです。ブックマークの方も宜しければお願い致します。

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