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エッセイ

朗読アプリを使った推敲のススメ

 私はスマートフォンの朗読アプリを使って、なろうの作品を読んでいます。

 1日のほとんどを車を運転しているので、これを使うのが便利なのです。

 大抵は他の人の作品なのですが、しばらく間が空いていた自分の連載作品の続きを書く気になった時などには自分の作品も聴き直します。

 特別力を入れて書いた作品は朗読アプリで何度も繰り返してチェックします。


 サラッと書いた自分の短編作品を聴くということはありませんでした。

 基本的に自分の書いたものは読み直さないほうなので。




 この間、他の人の作品を聴いていて、気になったことがありました。


『この作品、すごく文章のリズムがいいな』

『流れるように綺麗で、朗読アプリのへんな発音するお姉さんの声でも、とても感動して聴ける』


『自分の作品も、こんなふうにリズミカルな文章で書けていただろうか?』


 試しに最近書いた自信作を朗読してみてもらいました。

 推敲ほぼなしでサラッと1時間ほどで書いたやつだけど、自分ではいいのが書けたと思ってたやつでした。


 朗読を聴いて、びっくりしました。


 何……、これ。


 なんてリズムがたどたどしいの!


 すべて文末が『〜だった』『〜した』『〜た』『〜た』……。

 しかも短い文章が続くから、文末の『た』が目立つこと、目立つこと!

 たまに入る『〜る』も役に立たないほど『た』『た』『た』タタタタ! って、マシンガンかよ……。


 2作朗読してもらって、2作ともそんな感じでした。

 1作はあとで直したけど、そこで力尽き、もう1作は放置。

 まぁ、次の作品から気をつければいいや。


 しかし朗読アプリで聴いていなければ気がつきませんでした。

 一応書いてる時に、目で読み直してはいたけど、その時にはまったく気にならなかった。

 やはり音読って大切だなと思いました。

 しかも自分で声に出して読むよりも、他人に朗読してもらうのがいいなと思いました。

 読むのに力を使ってしまい、聴くほうに集中できないからだ。

 これからは書き上がったら必ず朗読アプリを使って推敲しようと思いました。

 でもそこにはひとつ、問題があるのでした。

 投稿済みにしないと朗読アプリにダウンロードはできないのでした。

 投稿前に朗読アプリでチェックするには、非公開で投稿して、推敲し終わったらそれをコピーして、再び投稿し直すという面倒な作業をしないといけません。

 ちなみにこの段落の文章は故意に文末を『た』で揃えてみました。

 しかも一文を短くしました。

 どうでした?

 すごくリズムが悪くて、マシンガンみたいでした?

 こんな感じを自分の短編小説を朗読してもらって感じたのでした。

 今はわざと悪文で書いていますが、素でこんな感じの悪文を書いていたのでした。

 へこみました。

 でも失敗は成功の元だと思いました。

 私は立ち上がりました。

 スマホを持ちました。

 新作を書くつもりで心を張り切らせました。

 アイデアがありませんでした。

 つい、ゲームを開いてしまいました。

 二時間半ハマりました。

 無駄な時間を使いました。

 もうすぐドンキが開く時間になりました。

 洗い物をして、これから出掛けます。







 とにかく、朗読アプリを使った推敲はオススメです。誤字脱字のチェックにもなります。


 文中にも書いた通り、投稿しないと朗読してもらえないのが難点ですが……。




ちなみに詩の推敲には全く使えません

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― 新着の感想 ―
[良い点]  読むこと、書くこと、聞くこと観点を変えて考えてみるのは良いことですね。とても参考になりました。 [気になる点]  自分の作品のリズムの悪さに気付いたら涙が一リットルくらい出るかもです 笑…
[一言] これは気付きですね!! 凄い!! でも私なぞ自作でやったら自身をアク禁にしたくなりそうなので……止めた方が良さそうです(-_-;)
[一言]  文を書くとき、句読点まえの助詞がだぶらないようには、おおきな推敲ポイントですよね。  製本されてる作品で、揃いまくってる小説があって(映像化、コミカライズもしてたやつ)。  それを目にして…
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