現実世界を生きる勇者たち
どうしても生きるのが辛い?
また、裏切られちゃった?
こんな残酷な世界、嫌だよね…。
そんな世界を生きる、勇者に送る言葉達。
それは、音もなく始まった。
この世に生まれ落ちて、始まった。
一人一つの命…。良く「命は平等」などと叫ぶけれど、実際そんなに美しいものでもない。
才能の違い、周りの環境の違い、性格の違い…。全て、平等なんかじゃない。
人の心を読める才能、次の行動が読める才能、美しい音楽が奏られる才能、人々の心を突き動かすことの出来る絵を描くことの出来る才能、なんでも万能にこなせる才能…。それらの才能一つ一つが、美しく、儚いものだ。
ただ、そんな才能も、得た者によって大きく異なる。
人々の心を動かすスピーチができる人間が、周りの人を私利私欲を満たすための行動をした時…。はたまた、とんでもないことを思いつく才能を持つ人間が、人を殺すことに目覚めた時…。
人類は「才能」を求めて生きてきた。それは今も昔も変わらない。人間自体はいつまでも醜いものなのだ。
だからこそ、才能というものは美しい。
けれど、そんな才能なんか凌駕するほど美しいものがある。
ひたすら、頑張り続ける人だ。
才能に勝てなくても、必死に努力して、才能を超えようとする。その過程は決して美しいものでは無い。
だが、たまらなく美しく見えるのは、そういう人たちは、出てくる言葉が、体から滲み出るオーラが、一つ一つの物事をこなす所作が、たまらなく美しいのだ。
そんな「努力」という才能をもった人たちが、才能を悪用する醜いものたちに虐げられる世の中…。そんなこと、許されない。
いまこそ、立ち上がるべきだ
努力する才能を持った者たちよ…。
今こそ力を合わせて、立ち向かうべき時だ…。
いつか必ず、勇者が日の目を浴びる時が必ず来る。
その時までどうか…。