ポエムはアンチコミュニケーション
嫌な夢をみた
色々な人と話し、笑い合えている
世界を視覚的に捉え、ものを考えている
しかし、大事なことを忘れている
すべきことをせず、回避している
自分だけが取り残されている
気づいたときにはもう挽回のしようがない
仲間の無さ
その大事なことは、自分にとってとても苦痛で
他人と共有してしまったら、それこそ回避できない
一緒に頑張ろうなんて言われたら
逃げられなくなってしまう
回避するために、仲間をつくることを拒絶している
仲間のつくり方は、相手の言ったことに笑うだけ
仲間を、それだけの関係だと
それだけの関係でありたいと
願望から錯覚している
互いに存在を知覚し、敵意のないことを表明するだけ
それ以上は踏み込まないでくれと
大事な、義務のことを
一緒になって見つめたりしないでくれと思っている
私は逃げたい
できそうにないから
義務を果たせるとは思えないから
あなたはそれを笑うだろう、軽蔑するだろう
利害があれば、恨むかもしれない、叱責では済まないかもしれない
それでも私は苦痛から逃れたい
目の前の苦痛を反射的に拒絶してしまう
同時に仲間も、自分の人生も
すべて無かったことにしてしまう
そういう病で
治らなくて
生まれてこのかた
瞼を開いたことがない