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日記三
○月◑◐日
忙しくて嬉しい悲鳴が出る。あれから売る量を増やしたが依然としてすぐ売り切れる。うちの串焼きは準備が大切なため在庫がなくなるとしばらく店を開けれない。タレも継ぎ足さなければ無くなってしまう。うちの店は準備が大切だ。少しの間もっとうまく店を回せるように考えてみる。
そういえば今日肉を買いに行く途中に兵士さんに声を掛けられた。
「君、良い身体しているね。何かしてるの?お兄さん、良かったら軍に入らないかい?君ならいい兵士になれるよ!どうだい?」っと。私は丁寧に断った。
兵士さんは「残念……」とぼやきながら去っていった。
私は身体がでかい、おまけに強い。これは自他ともに認める。私は他人のつむじが見える。私はまだ店を持っていない頃チンピラに絡まれたことがあった。彼らは金目のものを奪うために私を襲ったか、私は彼らを二度と歩けないようにした。偶然目撃者がいてなんの罪にも問われなかった。その後の私のあだ名は怪物くんになった。
できれば私はこの力を他人を傷つけるために使いたくはないなと思う。串焼きを売っているだけで満足だ