沙汰を言い渡す
「さ、裁判官」
今度は挙手。ちゃんと挙手。
「ボクたちは、少しでも順位を上げようと日々必死に努力を重ねてきました……。毎日寝る間も惜しみ、食事さえもろくに食べられない状態で……」
「いや、そんなこ……ぐほっ」
マージがしっかり食べてたとか言いそうになるのを、フレッドが制した。脛があとで黒くなってそうだなぁ……。痛そう。
「それなのに、ボクたちの頑張りを認めるどころか……不正をしただなんて、ショックで、ショックで」
泣きまね。
クラスの皆も沈んだ顔をし始めた。
よし、よし。
「ふむ」
裁判官が口を開く。よし。よし。子供たちがショックを受けているのに放置するわけないよね。呪われし裁判官だもん。公明正大。
「確かに、これだけの計算力をつけるのは、相当努力をしたのでしょう。……一度でも、教師としてFクラスの授業を見ていれば気が付いたはず……。気が付かなかったということは、数学の教師がFクラスの授業をボイコットしていたというのは本当のことなのでしょう。どういうことなのですか?」
裁判官が数学主任の顔を見た。
「わ、我々教師は20名しかいませんので、その、4学年すべて合わせると28クラスもあります。その、どうしても手が足りなくて……」
「数学のテスト前に、いい成績を取らせたいクラスだけに特別授業を行うためですか?」
フレッドが容赦なく数学主任に詰め寄る。
「ぷっ。なんだよ、特別に授業をしてもらっても、Sクラスとかあの成績だったってことはさ、Sクラスの生徒も大したことないな。俺たち、マジで勝てるぞ!」
マージが嬉しそうに笑う。
「マージ、ボクの兄は全員Sクラスだったんだよ?大したことなくないよ。すごいよ、みんな。すごいけど、指導する教師のレベルが低すぎて実力が発揮できなかっただけだt……」
あ。
油断するなとマージに釘を刺そうとして、うっかり、先生無能www的なことを……やばい。
「ふっ。たしかに、まるきり指導を受けていない僕たちのほうが高得点を取れるんです。先生方自信が、計算能力が劣っているだけではなく、指導力もないということの証明ですね」
教師陣が怒りに顔を赤くしたり、ショックで顔を青くしたりしている。
「このような教師を採用した教頭先生に裁きを」
フレッドがにやりと笑う。
「確かに、少し……いえ、かなり問題があるようです。数学教師は能力チェックが必要なようです。がしかし、とりわけ能力が低い教師ばかりだとも思えません。むしろ、あなた方Fクラスの生徒がとりわけ優秀なのでしょう」
マージがどや顔。って、サーシャ、おまえもか!いや、クラスの半分くらいどやってるわ。はにかんでる子もいる。
「数学教師のとりまとめは主任の仕事でしょう。能力不足の教師は新しい教師が見つかり次第入れ替え。授業ボイコットや不正ねつ造など監督不行き届きの責任は数学主任に。責任を取って降格ののち、能力不足であれば同じように首。教頭先生は、新しい数学主任の選定は慎重に行うように通知いたします」
と、言って、裁判官およびお付きの者たちが帰っていった。
シィーーーンと静まり返る食堂。
いつもありがとうございます。
教頭が生き残るの巻き。
大丈夫、まだまだ続くよ。ひひひー。
でも、もうすぐ第一部終わるよ。
第二部書いてないよ。
待ってるから書いてねって励ましといて。←かまってちゃんだからね!証人欲求もあるからね!じゃなきゃ、小説書き続けて表に出すとかしてないよ……
ああどこかに、かまい倒したいさんとかいないかなー。かまいたおされたい←もはやなんか違う
それはそうと、めっちゃ暑い日々が続いているので、お体にお気をつけください。
涼しいところで小説を読みながら過ごすのがおすすめです。←




