がががが
「時間と紙をくれればボクでもたぶん、解けますよ?」
「では、教師と生徒に紙とペンを。ところで、問題の答えは分かっているのか?」
裁判官の問いに、補佐官が笑った。
「ええ、もちろんですよ。高等部でさんざん苦しめられた問題ですから」
ほう、さわやかな顔して二次方程式に苦戦したのか。頭よさそうな顔して実はたいしたことないのかな?
渡された紙にすらすらと式を書く。
えーっと、()外して、それからイコールゼロにしてからの、因数分解。むむむ……xが20と40か。
「はい、答えは1個を100円、いえ、100ゴールドにするか、120ゴールドにすれば、1日60000ゴールドの売り上げになります」
補佐官の顔が唖然としている。
あれ?間違った?
「いや、ちょっと待ってくれ……」
補佐官が紙にペンを走らせる。
「ほ、本当だ……確かめ算をしたら、確かに……100ゴールドと、120ゴールドだ……そんな、まさか……」
合ってた。よかった。
「答えは100ゴールド一つではなかったとは……」
ああ、まぁ、うん、確かに答えが一つ出るとはい、オッケーオッケーってなるよね。気持ちは分かる。たぶん二次方程式使わずに、いくらにした時はみたいな一つずつ計算して確かめる方法なら100って答えが出たらやめちゃうと思う。
「リザーク、またなんかわけの分からないこと書いてるな、お前!」
マージが2次方程式を解いた走り書きの紙を手にした。
「教えてくださいませ!」
サーシャが興奮気味に詰め寄ってきた。
フレッドもかと思ったら、フレッドはどや顔で裁判官を見ている。
「Fクラスの生徒にも劣る教師に、何を僕たちは学べと?」
フレッドの言葉に、裁判官が口を紡ぐ。
「まぁ、そもそも、数学の教師なんて一度も顔みてないけどなー。数学の授業時間、ずっと自習だったもんなぁ」
とマージが口を開いた。
そのおかげでしっかり100マス計算三昧したり、トランプで楽しみながら学習できたんだけどね。結果オーライだよ。
フレッドが挙手する。
「能力不足の教師の配属、授業をボイコットしている状態を放置している教師への改善指導不足、そして、今回の不正でっちあげ事件を起こした問題教師……これらの問題は、人事権を持つ者に責任があると僕は考えます。彼に責任を追及すべきかと」
き、来たーっ!
しびれる!
そうか。フレッドの狙いはそこか!
あの糞教頭の解任!
左大臣の息のかかった、飛んでもない教頭の解任が目的だったんだ。
わざわざ呪われし裁判官を召喚したのも、これが目的で。あれ?ってことは、あのトランプも……わざとフレッドが落としたとか?
……く、黒い……。
だめだ。さすがに第二王子(発狂死)だ。黒すぎる。
「でもさぁ、イリス先生とか俺たちのことかばってくれたし、悪い先生ばっかじゃないんだよなー」
って、マージが言い出した。
く、く、く、空気読め!
フレッドの顔が、怖くて見られないよ。
「それに、私たちが優秀すぎるんですわ。数学教師が特別無能だというわけではございませんわ」
サーシャ、お前もか!どや顔してる場合かっての!
せっかくのフレッドの教頭解任作戦ががががが。
涙目。
作戦がががが
トランプの件とか、よく伏線貼って書いてると思うだろう?
全くなんも考えずに書いてるよ。
ふひゃひゃ。




