不正、窃盗、うーん
「テストの不正の件で召喚するわけではありませんよ?王家のトランプを誰かが盗んだ……盗みは重罪です。そしてその盗んだ品を犯罪……不正行為に使ったとすれば……どうなるかは想像つくでしょう?」
うっと、セルシーオ先生が顔を青くして言葉に詰まる。
「まさか、先生方がFクラスがありもしない不正をつくり出すために、王家のトランプを盗んだなんて、疑っているわけじゃありませんよ?先生方は、Fクラスが不正をしたと確信しているのですよね?」
ああ、ほら、やっぱり黒いってば、フレッド。
私たちは、絶対に不正なんてしてない。
それはしっかりフレッドも分かっている。
つまり、王家のトランプを不正の証拠にでっちあげ、Fクラスがしてもいない不正をしたと言った教師側が、トランプ窃盗犯ってことになっちゃうじゃん?っていうか、そもそも、トランプは計算練習とかで使ってたやつだし、私の制服にも1枚紛れ込んでたりしたからさぁ、教室に落っこちてたって別に誰かが盗んだとか思ってないよね?
あー。フレッド怖い。
「フレッド、確かにそのトランプは宝物だって言って、俺に触らせてもくれなかったけれど……」
ま、マージ、おおい。それ、教室に落ちてるのが不自然って話に信ぴょう性持たせちゃう。宝物のように大切にしていたトランプを落とすの変だもんね。
そ、そりゃ確かに宝物だとか言い出してたけど、それって、リザベーナ姿の私がトランプ拾って渡した後じゃん。その前は結構みんなで楽しくトランプしてたじゃん。
「だからって、裁判なんてやりすぎじゃない?」
マージの言葉にサーシャが続ける。
「あら、王家の宝を盗み、それを悪事に使った犯人を見つけて裁判にかけるのは全然やりすぎだとは思いませんわ」
サーシャが自信満々に答える。
「盗人猛々しいとはこのことですかな。君が犯人でしょう?」
セルシーオ先生がサーシャに言い返す。
「いいえ、違います。私は、疑われたままなんて我慢なりません。フレッド、さっさと呪われし裁判官を呼んで裁判をしてちょうだい。みんなも、大賛成でしょ?」
Fクラスの生徒が首を縦に振る。
「サーシャ……。犯人は、よくて死刑、悪くて3親等以内全員死刑、5親等まで流刑になるんだぞ?」
私の言葉に先生たちがぞっとした顔を見せる。
「先生方もよろしいですわね?先生方は、私たちFクラスの生徒の誰かが王家の宝を盗み不正を働いたと思っていらっしゃるんですもの。私たちが不正を働いた事実はなく、先生たちのどなたかが王家の宝を盗み不正を働いたというありもしない罪をでっちあげたの裁判官が判断した場合は……さぁ、どうなるんでしょうね?」
ふっと冷たい目をサーシャが先生に向ける。
「脅しても無駄だっ!お前たちが、この難しいテストで平均80点も取れるわけがないだろう?」
「そ、そうだ!そうして呪われし裁判官の名前まで出して、どこまでも汚いやつらだっ!いいだろう、呼べばいい。そうして、恥の上塗りをすればいい!」
「その代わり、我々に逆らったということで、クラス全員にイエローカードだ」
にやりと、セルシーオ先生が笑う。
あーあ。
不正、本当にしてないんですけどね。いいのかなぁ。まぁ、かといって、先生たちがわざわざトランプ盗んだとかも思わないけど……。
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ダイジョブ、チャント、ザマァする
だって、黒い王子がこっちにはいるんだもん……。
(´・ω・`)やっちまったな、数学教師




