数学テストの結果が張り出され……
ご飯を食べ終わったころ、、食堂に先生が現れた。
1限に行われた1年生の数学テストと、2限に行われた2年生の数学テストの結果が張り出されるとアナウンスに来た。
3限の3年のテストの結果は明日。4年のテストは明日行われるらしい。
そこで、ぞろぞろと1年と2年が張り出される廊下に移動を始める。
くるくると巻物状に巻かれた大きな紙が廊下に貼られていく。
2年はどうでもいいので、1年の結果。
Sクラスから順に全員の点数が書かれている。うわー、全員、点数バレるのかぁ……。こりゃぁ、なんていうか……。
Sクラストップに名前がある人の点数70点。
ふーん。数学苦手な人かな?
「すげー」
ざわざわと声が上がる。
「あのテストで70点とれるのか?」
「さすがSクラスの生徒だ」
はい?
えっと、今驚いているのは、何クラスの人ですか?ああ、Eクラスですか。そうですか。
問題としては、簡単だったでしょ?ちょっと計算が遅いと時間がかかって大変だけど……もともとのサーシャやマージの計算スピードでも十分100点取れそうだけどなぁ?
「おおおっ!」
一段と歓声が上がる。
そこには86点の数字。
いや、まぁ、他の人よりはいい点数ですが……。ここからどんどん点数上がってくってやつか?底辺が70点?だとしたら、なんだ、教師の言っていたSクラスの半分は時間内に解けるって言ってたもんなぁ。
続いて90点。98点。
うおーっと、すごい盛り上がりだ。ああ、やっぱりか。SクラスはさすがにSクラスってことだ。
そこまででまだ、Sクラス10人。……ここから残りみんな100点だったりして。ちぇ。あんまり差が縮まらないなぁ。
と、思っていたら、
50点、62点、57点、48点……ん?
急に低いよ?そういえば、教師が言っていた、半分は時間内に解ける……ってやつ、逆に返せば半分は時間内に解くことはできないってことか?
50点もあれば、例年通りの40問テストであれば十分時間内に全部解けていたはずだし、えーっと、もしかして、これでも十分な、感じなの?
続いてAクラス、Bクラス、Cクラスの点数が明らかになっていく。
あ。Cクラスになると、クラスでトップレベルが50点前後だ。あとは30点あたりをうろうろ……10点台もいる。
いや、10点台であれば、例年だと40問テストだから、30点くらいは取れていたってことだよね?
えーっと……。
「俺、全問解くことは解けたんだよな。半分間違ってても50点だから、Cクラスならトップじゃん」
「私も。時間が足りなくて、最後の方5問くらい解けなかったけど、いつも8割は計算合ってるから、60点70点は解けてると思うんだ」
「だよね、70点とかあれば、Sクラスでも真ん中くらいじゃない?すごいよね」
Fクラスの生徒がわくわくと自分たちの点数の発表を待っている。
私ももう、わくわくが止まらない。
「なぁ、もしかしたらこの数学のテストの結果で、Eクラス抜いちゃってあっさりクラス順位1つ上がるんじゃないか?」
マージの言葉にフレッドが頷いた。
「かもしれませんね。リザークの教えてくれたひっ算、それから100マス計算による特訓で、我々の数学のテストの結果はSクラスレベル……いや、それ以上だったかもしれませんから」
フレッドが私の顔を満足そうに見る。
全員の点数バレバレって怖いシステムですが、これって、昔日本でも普通に……一部では行われていたシステムなんですよね……。




