金の卵
「そうだ。絶対に、俺たちは卒業までにトップになってやる!」
マージが爆弾発言。
いやいや、まてまて……。
「ぷっ。本気か?順位を1つ2つ上げるのではなく、トップ?Sクラスも抜いて1位になるというのですか?これまた、大きくでましたね。何も知らない田舎者は」
だよねー。Sクラスの人間って、きっと兄ばっかみたいなクラスだよねー。そんな人たちの集団にはさすがに勝てないよね……。
「先生も言ってただろう、第一訓練場を目指すって!」
マージが何の疑いのない目でソフィア先生を見た。
一瞬ソフィア先生の目が泳ぐかと思ったら、ソフィア先生はまっすぐにマージの目を受け止めた。
いや、何?先生も本気なの?
「ええ。もちろん。みんなでトップクラスとして卒業しましょう。そして、高等部へ進むのよね?」
にこっとソフィア先生が笑う。
「ぼ、僕、やります!今まで、ちょっとだけ、勉強したって何になるんだとか思ってたけど……剣の訓練だけじゃなくて、勉強も頑張るよっ!」
「私も。剣術大会と言われても、剣なんて持ったこともないし知らないと思っていたけれど、ちゃんと補給部門っていう、私にもできそうな種目があって、皆と一緒に訓練して、できること増えたし、もしかしたら、私にはもっとできることがあるかもと思って……なんでも頑張りますっ」
と、口々に生徒が決意を宣言する。
いやー、いい子たちだねぇ。
「馬鹿な人間はどこまでも馬鹿ですね。そんなことできるわけないと言うのも理解できない」
だーかーらー、お前、まじで、教育者?
やる気になってる子供たちに水を差すって何?
でもって、こんな人間が、この学校の人事権とかなんか持ってるなんて……ちょっとどころかかなり問題があるんじゃないの?
教頭の上の、校長なにしてんの?まさか、校長もグル?こんな学校が、国内一有名で優秀な学校?冗談でしょ?
「ねぇ、陛下に言って教頭辞めさせられないの?」
こそっとフレッドに耳打ちする。
「残念ながら、教育庁は王に諫言できる人材も確保するため、王家は学校に圧力はかけられないようになっている」
まじかー。
まぁ、王の言いなりになる都合のよい人間を高等部にあげ出したら、優秀かどうかってより、扱いやすい人間ばっかりになって駄目な国になりそうだから、正しいと言えば正しいんだろうけど。
で、右宰相に都合の悪い人間が排除され、左宰相に都合のいい人間ばかりになったとしても、それはそれで問題だよねぇ。
王家が口出せないなら、お父様はどうなんだろう。うおう、勢力図とか政治のこと全然わからない。と、とりあえず兄に聞いてみよう。もし、父の耳に入ったら、思っている以上に大事になっちゃうかもしれないし……。しかし、兄が7人もこの学校出身なのに、全然気が付かなかったとかあるのかな?うーん。謎。
「この子たちを馬鹿にするのはやめてくださいっ!誰一人馬鹿な子なんていませんっ!これからどんどん才能を伸ばしていく、金の卵たちです!」
ところで、短めですが、前にも書いたかなー。
あっちの投稿の切れ目そのままなので。
なろうだと、これくらいだとかなり短い印象だよね。まぁいっか。




