宣言
「うるさいですねぇ」
教頭先生がマージの胸倉をつかむ。
「先生に逆らうとどうなるか、知らないんですか?それならば早急に学ぶべきです。イエローカード3枚で退学です。どこの中等部へ入りなおそうが、一度退学になった生徒は高等部へは進むことはできません」
教頭先生がマージを乱暴に床にたたきつける。
床に倒れたマージの上に、1枚のカードを落とした。
「イエローカード、1枚」
教頭先生がにやりと笑った。
「教頭先生、取り消してください。先生に逆らうというのは、先生の言いつけを守らずに人に危害を加えるたり、危険な行いをしたり、先生に暴力を振るったりした場合ですよね?今のはそのどれにも当てはまりませんっ」
ソフィア先生が、すぐにマージに駆け寄りイエローカードを拾うと教頭先生に突き返した。
教頭先生はちょっといやそうな顔をしたが、すぐに気を取り直したのか生徒をディスることをやめない。
「ソフィア先生の言う通りですよ。なぜ、先生に言わせるんでしょうね?校則、読んでないんですか?これだからFクラスの生徒は……」
イエローカードをポケットにしまいながら教頭先生はやれやれとため息をついた。
校則、読んでないっす。
……今も読んでないけど、前世でも一度も読んだことないっす。
「教頭先生、校則第98条の項目3には同校関係者であっても他クラスの授業を妨害してはいけないと書いてあります。私たちの授業を妨害するのは校則違反なのでは?」
サーシャが眼鏡をちょいっと押し上げた。
教頭がぐっと言葉に詰まった後に、咳ばらいをした。
「じゃ、邪魔ではないっ!教頭として授業の様子をチェックするのは仕事だ」
いやぁ、実際邪魔ですけど。
うん、クラスメイトの目もしらーっとしている。
うん、クラスメイトの目もしらーっとしている。
「現に、なんですか?すでに始業のチャイムが鳴ったというのに、トランプで遊んでますよね?まぁ、そもそも、Fクラスの生徒が、授業らしい授業を行っていたとしても、どうにもなりませんけどねぇ?無駄なあがきですよ?特別に、他の中等部の資料を読み漁って、転校手続きを授業中に行っていても許してさしあげますよ?」
くつくつと教頭が笑う。
「誰も、辞めさせませんっ!」
ソフィア先生がドンっと胸を張る。
いやー、立派なお胸を張るもんだから、教頭のいやらしい目が釘付けになってます。げー。
「そうです。私たちはクラス全員でクラスの順位を上げてみせます」
フレッドが宣言した。
だーかーらー、王子の言葉に逆らえる子供がいようか。
うん。転校、これで、できないね。転校などしようものなら裏切り者だ。王子を裏切るような行為……。いくら、学校では立場は関係ないっていってもねぇ。
黒歴史刻んじゃうと、人生積んじゃうじゃん?親世代にまで響くじゃん?きっとさ。
〇〇家は王子を見捨てて逃げたそうですわね。まぁ、王家に背くような行為。取引はなかったことに。縁談はなかったことに。
……的な。事なかれ主義であれば、必ずなんていうか、噂だけでも実害こうむりそうだもん。
びよよーん




