るいとも。
「なんだよ、これっぽっちでいいのか?もっと食え」
どんどんと、サーシャの皿にケーキを勝手に乗せるマージ。
う、お。
「マージ、そんなに食べれるわけないだろう?自分のお腹と人のお腹を同じだと思うなっ。甘いもん食べすぎたら太るだろっ」
はっ。しまった。かばうつもりが、これ、追い打ちを……。
ちらりとサーシャの顔色をうかがう……。
青い顔して皿の上を凝視している……。
「甘いもの苦手だったよね、えっと、ボクが、その、もらってもいいかな?」
せ、せめてものフォローにと、サーシャは甘いもの苦手だから食べたくないんだよね?分かってるよアピール……。
「なんだよ、食べた分消費すりゃぁ問題ねぇよ。なぁ、この後ちょっと剣の稽古しないか?」
にかっとマージが笑う。
「食べて、剣の稽古……」
サーシャが顔を上げた。
「そうですわね。甘いものが苦手なんて言っていた私が愚かでしたわ。糖分は素早くエネルギーに代わるのでしたわね!」
「そうそう、運動前に糖質をとると、筋肉のグリコーゲンが増えて疲れにくくなるし」
サーシャとマージ、それからいつの間にか話を聞いていたフレッドが同時に口を開いた。
「「「グリコーゲン?」」」
うごう。しまった。それ、前世知識。いやいや、筋肉作る人って、なんかたんぱく質取って甘いもの控えるイメージが強かったけど、実は糖分も大事なんだってのが印象に残りすぎてて。スポーツ飲料が甘いのには意味があるんだってな……。
「えっと、なんか、兄がなんか、言ってた気が……」
てへぺろ。
「そうなんですの?運動前に甘いものを取るのはいいことなのですわね。私、頑張って食べますわ!」
なんか、辛そうな顔してケーキを食べ出すサーシャ。
あれ?本当に甘いもの苦手なだけ?ダイエットとかじゃなくて?んん?じゃぁ、なんで、あんなにぎくりとしたんだろう?
女の子らしくないと思われたくなかった?なんで?
まさか、私のことを、男として好きとか?……そ、それは、こ、困る。
いや、サーシャはいい子だけど、夜は女な私だから、思いに答えられないし……。
って、考えてる間に、庭に出たサーシャやマージ、それにフレッドやそのほか数人が、木刀振りだした。
おーい、今日は数学のテスト勉強に来たんだろ……?
「ふふふ、サーシャってマージとお似合いかもね。剣の稽古好き同志」
とクラスの子がささやいている。
「え?フレッド殿下とお似合いだと思うけど。知性派の二人って感じでしょ?」
別の子が言っている。
そ、そなの?で、私とは?
会話している二人に視線を向ける。
「ねぇ、リザークは、サーシャは誰とお似合いだと思う?」
え?あの、その、私はサーシャの相手として全く話題にも出ないの?それって、傍から見ていて、サーシャって実はリザークのこと好きなんじゃないの?って微塵も感じさせないってこと……だよね。
あー、はい。自意識過剰でした。失敬、失敬。
部屋に残った人間で、腹ごなしの100マス計算。
さ、先生役の人が剣に夢中なので……一人先生役で頑張ります……って、おーい、いい加減戻ってこいっ!ったく、結局のところ、サーシャもフレッドもマージも、似たもの同志だよっ!
いつもありがとうございます。
私の中では、〇〇と、△△お似合いだよなーっていう組み合わせがいくつかあります。
例えば、ブランカと、〇〇とかね。
まぁ、主人公と直接関係ないので書く予定もないけど。




