九九はな、足し算引き算には関係ないから、置いとこうか
「一桁の足し算だけができれば大丈夫だという意味がわかりました!これは、ますます100マス計算を頑張らなければ!」
えーっと、でも、マルガレットさん、たぶん、商売で計算機……っていうそろばんみたいなの使うなら、それ使ったほうが便利だと思うよ?
っていうか、計算機改造してそろばん作ってもらおうかな……。自分で改造できるかな?
余談*計算機は想像していたものと違って、玉は石だったし、上に押し上げたり下に押し下げたり急いでするとぽこんと箱から飛び出しちゃうしで、非常に使いにくいものでした。……竹を見つけたら職人探して作ってもらおう。パチパチパチっていうそろばんはじく音、気持ちいいんだぞ。
さて、足し算のひっ算、グループに分かれて練習です。
「こんなに難しい問題なのに、解けた!」
いやいや、難しくないって。
「指が足りない問題、初めて解いた……」
いやいやいや、まぁ、指で計算すれば、そういうこともあるかもだけど。
「繰り上がり?繰り上がり、難しい、繰り上がり……」
「落ち着いて、大丈夫、ここに1を書くだけ、2つの数字だけなら繰り上がるのは1だけだから。2とか3とか別の出てこないからね?落ち着こう」
と、まぁ、1回で身につく子もいれば、1回では身に付きそうもない人もいたりしますが……。
「なんか、楽しい!もっと難しい問題だして!」
「ねぇ、これって、3つの数字を足すこともできるんだよね?」
「問題文のさ、数字一つはそのまま利用してその下にもう一つの数字書くと時間節約になるね」
「メモする1を小さくここに書いても忘れなきゃいいんだよね?」
身についた人は工夫と繰り返し練習と、問題出しあったりスピード競い合ったり。
「もっと早く計算できるようになりたい!」
まぁ、意欲的に100マス計算に戻ったり。
「お昼ご飯の準備が整いましたわ」
侍女が呼びに来た。
通された食堂の中央には、ハンバーガーが山とつられていた。ハンバーガータワーだ。下の方、パンつぶれちゃってんじゃね?
「いったいいくつあるんだよ」
誰かの言葉に、マージが鼻の下をこする。
「一人5個用意してもらってある。足りなかったらもっと作ってもらうから安心してくれ」
は?
「一人5個とか、たぶん食べられないし……。っていうか、150個のハンバーガーなんて初めて見た」
ハンバーガー屋で働いていたとしてもめったに見ないんじゃない?大量注文受けるようなことがない限り……。
なんて考えていると、フレッドが首を傾げる。
「150個?」
「ん?だって、ボクたち30人だろ?5個ずつなら150個」
フレッドが腕を組んでしばらく考える。
「あ、本当だ。っていうか、リザーク、お前、なんでそんなに計算が早いんだ?」
「だから、これも何かを想像して計算するんじゃなくて、覚えてるからだよ。掛け算は九九を覚えりゃ」
「何を覚えるって?今すぐ教えてくれっ!な、頼む、リザークっ」
ううう。フレッド、待って、待って。ぐいぐい来るな。誰かたすけてー。
「フレッド、今は食事の時間だ」
マージがフレッドの首根っこをつかんだ。
あー助かった。
って、違う、大丈夫?仮にも王子の首根っこをつかむなんて……。
「そうですわ。抜け駆けはずるいですわよ?それに、次のテスト、テスト範囲は足し算と引き算ではありませんこと?今はそちらに集中すべきだと思いますわ」
サーシャが王子にずるい言ったよ。だから、大丈夫なの?
「そうだった。失礼。二人の言う通りだ。今は食事の時間だし、まずは数学テストの範囲の実力強化が先だな」
ういー。大丈夫でした。王子、物分かりがいい。っていうか、なんでヒロインが絡まないといい人なんだろうねぇ。
リザーク「で、マージはハンバーガー5個で足りるの?」
マージ「あー、まぁ、……流石に5個食べると飽きる」
リザーク「まぁなぁ、照り焼きバーガーとかフィッシュバーガーとかチキンとか種類があれば飽きないけど」
マージ「なんだそれ?」
リザーク「え?」
マージ「だから、今言ったの、何?なんだ?どういうの?なぁ、リザークっ」
やぶへび




