モブ子ミルガレット。
「頭の中に、計算機を思い浮かべて動かせばいいんですわ」
「ああ、俺、書いてるよ。頭の中だと間違えるから」
と、紙を高々と上げた君。
……うん、そろばんみたいな絵がかいてある。
でも、そろばんと違うのは、1列に10個玉がついてるのよね。5個でまとまっている玉がない。
そういえば、お金も5円や50円的なものがなかったな、この世界。
とか、ちょっとだけ遠い目。
もうなんでもいいや。
「とにかく、100マス計算で、覚える。何かを想像するそんな時間は排除。マージ、お前の頭の中の兵たちには休暇をやれ!毎日働かされ続けてたら、いざという時、力を発揮できないぞ!」
って、ちょっと自分でも馬鹿みたいなことを言う。
「リザーク……そうだよな、そうだ!休暇!それは考えたこともなかった。優秀な俺の頭の中の兵たち……確かに、休暇という概念が欠落してた」
あ、マージ君、ちょっと、君、大丈夫かね?
「ふふ、いいね。こうして兵の使い方を訓練するっていうのも、新しいね」
フレッド、お前は、楽しんでるね?
「とにかく、暗記した一桁の計算だけあれば、想像力はいらないっ!マージ、フレッド、サーシャ、ミルガレット、集合!」
比較的計算の得意な4人を呼んでまずは教え込む。で、あとはその4人と私が先生役でグループに分かれて教えればいいのです。はい。
「足し算は、こうだ!2345+13321をやってみよう」
「は?4桁足す5桁か?」
「これで、頭の中の計算機は使っちゃだめなのですか?それはいくら何でも……」
はいはい。
「肝は、端を並べて縦に書くこと。間違って左にそろえては駄目だ。絶対、右側、1の位をそろえること!」
桁は多いけれど、繰り上がりのない問題だからね。簡単よ、簡単。本当は暗算でもいける。
「上と下の数字を足して下に書く。はい、どんどんかく。上か下に数字がないときは、そのまま下に書く。はい、計算終わり」
ポカーンとしている4人。
「じゃ、これ、解いてみて」
15+23
18+23
……うん。はい。想像通りですね。33と、311。
311って書くやつ、いました。
「おい、リザーク、このやり方じゃ正しい答えでねぇぞ。どうすんだよ」
で、クレームです。正しい答えが分かっているのに、あえて間違っている答えを書くマージ。
一方、サーシャとフレッドは、正しい答えを書いてる。で、マージの言葉にうんうんと頷いてる。
おまえら、頭の中の計算機とか使ったな。っとに。で、もう一人のミルガレットは何も書いていない。
うん。結局全員、説明なしじゃ分かんなかったと。それが一番いい。人が物を覚えられるのは、なぜだろうとかどうしてだろうと思った後が一番なのだ。
興味もないことをただ聞いていても、頭に残らない。
「繰り上がり、つまり、マージ的に言えば小隊にあがる、計算機的には隣の玉に移す、お金的には銀貨になるときは、ここにメモする」
11の、十の位の1を、縦に並べた数字の十の位の一番上に1と書いた。慣れてくれば小さくメモでいいんだけど、今は視覚的にも分かりやすくしてる。
「で、足していくと……ほらな」
「うおー、すげ、もしかして、だったら、876+974とかも一瞬でできるんじゃねぇ?」
マージが口にした問題を、フレッドとサーシャが紙に書いて、さささと解く。
「これは便利だね」
「本当ですわね」
それから、少し遅れて、ミルガレットが目を輝かせた。
いつもありがとうございます。
えーっと、タイトルですが、マルガレットの名前は覚えなくていいです。で、私も覚えませんが、時々必要になるかもしれないので、メモ代わりにタイトルにしときました。はい。登場人物一覧とか設定みたいなのを作っている人もいますが、そういうのは作る予定もないので、「だれ?」ってなったらタイトル見ると「ああ、モブか」と、思ってください。
モブと言えば、クレア(幼少期のお友達マルヴェルのお母さん)。
あ、マルヴェルとマルガレット、マルでかぶってるじゃん……ごめん、赤の他人。うっかりしてた。やべぇ
今から名前変えるよ。ミルガレットにする。すまん、マルガレットって出てきたら「直ってないよ」って思って。←ダメな作者をフォローして……(´・ω・`)




