マージの頭の中の小人さん……あああああっ
「いくら一桁の計算が早くなっても、実際テストで出る問題は二桁とか三桁とかですよね?どうしたらいいんですか?」
おっと。
そんな質問が出るってことは……。えーっと、今までどうやって問題といてたんだろう。
「なんだ、それなら、23+15とかなら、まず20と3に分けるだろ。それから10と5に分けるだろ」
まー、考え方としてはそうか。
「それから、20を2と0に分けるだろ、10も、1と0に分けるだろ」
いやいや、待て待て。
「そうすりゃ、あとは2と1を足して3、0と0を足して0、3と5を足して8で、えーっと、308だな。
待てーい!今言ったやつ、誰だ!
「あー、一桁の計算だけでできるんだ」
できんわ!違う、できるけど、間違ってるわ!その0、どこから来た!
10の束がとか100の束がとかなんか、言いたいことはいろいろあるけど……。
まぁ、手っ取り早く、計算方法だけ教えちゃおうか。……。
っていうか、初等部の授業ほぼ聞いてなかったけど、どうやって教えてんの?それとも教えてないの?謎すぎる……。先生がそもそも分かってない?
なんてこと、あるんだろうか?
なんてこと、あるんだろうか?
「なぁ、マージ、お前は計算どうやってんの?」
マージがん?って顔をする。
「兵が一人だと、兵だろ、これがこの数字な」
一の位を指さす。
「兵が10人集まると、小隊ができる」
十の位を指さす。
「小隊が10集まると、中隊になる」
百の位を指さす。
「でもって、中隊が10集まると大隊だな」
はい。千の位を指さしました。
「いやいや、だから、そんな兵隊の説明を聞いてるんじゃなくて、計算の方法だよっ、マージはどうやって計算してるんだよっ」
「いや、だから、頭の中に兵を思い浮かべるだろ?例えば23なら、2つの小隊と3人の兵だ。そこに、18を足すってことは、……一つの小隊と8人の兵が合流する。そうすると、頭の中に思い浮かべていた兵たちが整列し始めるだろう?小隊が3つ。兵が並び始めると、なんと小隊1つと兵が1人になる。おお、小隊が一つ増えたぞ!並べ!ってなるから、小隊が4つと、兵が1人。で、答えは、41だ」
はいぃぃぃ?
「俺の頭の中の兵は優秀だぞ。すんげぇ高速移動するからな。だから、計算も早い」
どや顔のマージ。
あー、いー、やぁーーーっ。
「そりゃすごいね。兵の数を聞いて、頭の中でどれくらいの人数なのか鮮明にイメージできるんだ。本当、マージは将軍向きだねぇ」
って、フレッドの言葉に、へへへと嬉しそうな顔を見せるマージ。
いや、もう、違う、そうじゃない。計算って、そうじゃない。
「ああ、そうかぁ。私はお金で想像してるから、兵なら勝手に移動してくれて便利そうだね」
って、ちがーう。
いやいや、勉強する始めは、リンゴ1つとリンゴ2つの絵を見せながら学ぶけどさ、でも、数字を使う以上、数字だけで考えるようにならないと、少数とか分数とか……ん?少数とか、分数見たっけ?
この世界で……?
まぁ、今はいいや。
「でも、マージの考え方は、北方の国では気をつけないとだめだね。あそこは分隊ってのがあって、4人で1分隊。分隊4つで1小隊。小隊4つで中隊とか数えるから」
うへー。4進法じゃないか。ああ、そういえば、この世界の算数も10進法で助かったな。
「あら、みなさま計算機は使わないのですか?」
計算機?あるの?!
いつもありがとうございます。
マージの頭の中の兵隊さんたち、楽しいよね。ふふふふ。




